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夕風桜香楼

歴史ネタ中心の雑記帳です。
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西南戦役期の警察官常装

2020年01月06日 09時08分14秒 | ギャラリー
 2020明けましておめでとうございます。

 新年1発目ですが、昨年からの積み残しものとなってしまいました。
 警視庁巡査及び府県巡査のリテイク。最近見つけた面白い古写真に触発され、絵にしてみたものです。





 本年もゆるゆる更新していきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

陸軍歩兵大尉・玲和元年頃

2019年11月15日 11時58分36秒 | ギャラリー
 久々に妄想軍服シリーズ。
 玲和元年頃の陸軍歩兵大尉常服。怜悧な省部幕僚のイメージです。



 照和から平晟をへて玲和の世となり、帝国陸軍は服制を一新。常勤服については、地色がカーキから濃紺に変更された。海外の制服の影響を受けつつも、全体的には明治期へ回帰した復古色の強いデザインとなった……という設定。

 シュミ全開の絵というのは、描いてて単純に楽しいですね。

前を望めば剣なり

2017年09月09日 08時01分04秒 | ギャラリー
ひきつづき西南官軍コレクション増補用の絵を進めています。今回は警視隊の将校のリテイク。
以前描いたものがあまり気に入っていなかったのであらためて新規に描きおこすとともに、より精強そうな雰囲気というのも意識してみました。




1枚目は常装の少警視(=陸軍では佐官相当)。黒色のフロックコート型略衣は当時の幹部級警視官(警部補以上)用として一般的だったもの。階級章の類は一切ないシンプルなつくりで、立襟と開襟の両方が可能なデザインですが、古写真を見るかぎりは開襟で着用している者が圧倒的に多いです。サーベルは定制のものに加え、オリジナル品を佩用することも認められていたため、イラストも日本刀仕込みの私品サーベルをイメージしています。




こちらは戦地バージョンの警部補(陸軍では下士相当)。有名な別働第三旅団将兵の凱旋記念写真を元にしました。略衣を立襟で着用し、脚絆・足袋・草鞋に日本刀です。




3枚目は戦地バージョンその2。大警部(陸軍では尉官相当)のつもりですが、帽章は警部補と同じです。特徴的な長い外套は、警視隊のトレードマークとして薩軍の将兵にも強い印象を与えていたもよう。拳銃は当時ポピュラーだったルフォショー・リボルバーにしました。




警視隊の活躍については、過去にもまとめ記事を書いていますので、ご興味をお持ちの方はぜひご覧ください。

夏来にけらし

2017年07月05日 20時58分46秒 | ギャラリー

 むしあつくなってきましたねえ(・ω・)



 照和40年ごろ、夏の常勤時の歩兵中尉イメエジ。
 日本刀型軍刀が制定されて久しいにもかかわらず、かたくなに西洋風の指揮刀を佩用しつづけるというコダワリ。
 刀の仕様は実際の制式指揮刀ではなく、あえて古式ゆかしい仏陸軍1845年式歩兵将校サーベルを模してみました。片手握り、二環のデザインが好きなので。これにあわせ、刀帯、刀緒類もわざと独自デザインにいじってあります。

凱旋

2016年12月20日 21時19分51秒 | ギャラリー


百万にのぼるわが皇国の軍が、強大な敵を征討した
荒野に戦い城塞を攻めるなか、わが将兵の屍は山を成した
私は恥じる、どの面さげて故郷に待つ人々にまみえることができようか
戦勝の凱歌が響く今日、果たして何人の者が無事に帰還することができただろうか


 桑原嶽『乃木希典と日露戦争の真実』(PHP新書)を読みました。そして、改めて乃木大将の果断な指揮と第三軍将兵の無双の奮戦ぶりに感銘を受けるとともに、今なお人口に膾炙する「無能論」になんともやるせない気持ちになり、ふたたび乃木大将をテーマに絵を描こうと思いたった次第です。
 引用した『凱旋』の詩は、乃木大将の作の中で個人的に最も好きなものです。凱旋という晴れやかな題名が、人間乃木希典の悲痛な心の叫びをかえって際立たせる、本当に凄まじい詩だと思います。乃木神社の資料館で、乃木大将自筆によるこの詩の掛軸を初めて見たとき、心にズンと衝撃を感じてしばし立ちつくしたのを、今でもよくおぼえています。