基本図式3-1
基本的構図
(A) (a)作者→{(b)人物→(c)世界}
(B) (a)作者→{(b)世界→(c)人物}
(C) (a)作者→{(c)世界}
今回は(B)の構図を有するフィクション作品が沢山あることを納得してもらうのが目的です。
前回、次のようなことを言いました。
「我々が知りたいのは、我々が「揺るがしがたく」作品と共有するところの(ある側面から見た)真実です」 . . . 本文を読む
基本図式3
前回までにおいて、基本的な図式を次の三つとしました。
(A) (a)作者→{(b)人物→(c)世界}
(B) (a)作者→{(b)世界→(c)人物}
(C) (a)作者→{(c)世界}
まず、分かりやすく小説の枠を越え、一般に書物全体に範囲を広げて、例を挙げてみます。
(A)は、殆ど全ての小説が少なからずこのような性質を持っていると思われますし、また、小説以外の書物の殆ど . . . 本文を読む
基本図式2 今回からタイトルをつけ、次回予告もするようにしました。 前回の話を<基本図式1>とした場合今回の話は<基本図式2>となります。 まず、前回の話を簡単に振り返ってみます。 我々は、小説において以下の三つの構図を基本的なものと仮定する。 (A) (a)作者→{(b)人物→(c)世界}(B) (a)作者→{(b)世界→(c)人物} (C) (a)作者→{(c)人物と世界} 更 . . . 本文を読む
お待たせしていたかどうか分かりませんが、やっと「一人称」について続きを書く気になりました。
と、言っておいてなんですが、とりあえず、話を整理するところから始めます。
カテゴリーも新たに「人称と描写の関係」というなんとも大仰なものを作らせて貰います。
そして、ちょっとずつ書き足していこうかなと思っています。
最終的な目標は、そういった考察を実際の執筆に役立てることです。
スタンスとして . . . 本文を読む