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♪ sakoのフォトブログ

この場所は、とても大切な私の居場所です♪

子タコのキューちゃん物語

2011年07月25日 | 童話

明石の海に住んでいた子タコのキューちゃんは、ある日うっかりタコつぼに入って

しまい、漁師さんに引き上げられてしまいました。

キューちゃんは、他の仲間と一緒に船から降ろされると、大勢の人間がいる

広いお部屋に連れて行かれました。

そこには、いつも海で一緒に遊んでいた色んなお魚が、山のように並んでいました。

 

やがてキューちゃんは、あるお魚屋さんに売られて行きました。

トラックに乗せられて、お魚屋さんに着くと、すぐにお店のおばさんが

キューちゃんを糸で縛って、外の大きな網の上に並べ始めたのです。

太陽がぎらぎらと照りつけて、キューちゃんの身体は見る見るうちに

乾いて行き、今までふっくらとしていた身体は、ぺしゃんこになってしまいました。

「これじゃ、もう海で泳げないよぅ。おうちに帰りたいな・・・。」

キューちゃんは自分が干物にされたことを知りません。

 

そこへ、突然強い風がぶーんと吹いて来たと持ったら、繋がっていた糸が

ぷつんと切れて、キューちゃんのぺらぺらの身体は、ふわりふわりと空へ

上がって行きました。

「うわぁ!飛ばされる~。だけど、だけど、何だか楽しいかも・・・^^。

いつも海の中から空を見上げていたけど、空って楽しいな。空を飛ぶって

すごいや!」

キューちゃんは嬉しくなって、どんどん遠くへ飛んで行きました。

 

「あ!船だ。船は、上から見るとすごいな。あんなふうになってたんだ。」

キューちゃんは船を飛び越して、今度は海の中からビューっと噴水のように

水を吹き上げている、大きな大きなものを見つけました。

「あんな大きな魚は、見たことが無いぞ。あれは一体何の魚だろう。

すごいなぁ、ぼく、友達になりたいよ。」

そう思ったとたんに、急に風がピタリと止んで、キューちゃんはヒラヒラと

海へと落ちて行きました。

 

「うわぁ。お魚に当たるよ~。」

ぺらぺらのキューちゃんの身体は、大きなお魚の背中に落ちてぴったりと

張り付いたのです。

「あれ・・・お魚にくっついちゃった。」

キューちゃんは、恐る恐るお魚に話しかけてみました。

「こんにちわ、大きなお魚さん。ぼくはキューちゃん、お魚さんは誰?」

「やあ。おいらはクジラだよ、タコの干物君。」

「えっ?クジラっていうの?とっても大きんだね。こんなに大きいと、海が溢れて

しまわないの?」

「あはは、海はもっと大きいから、大丈夫なのさ。」

キューちゃんはクジラさんと友達になりました。

優しいクジラさんは、キューちゃんを背中に乗せて、生まれた海まで送って

行ってくれました。

 

キューちゃんのお父さんとお母さんは、毎日心配してキューちゃんを探していたので、

たとえ薄っぺらになってしまっても、キューちゃんが帰って来て大喜びでした。

 

キューちゃんは、お父さんやお母さんと三人で、今も楽しく暮らしているそうです・・・。

 

(これ、パクリっぽい?それに安易な終わり方・・・かも。)

 

 

 

 

 


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