♪ sakoのフォトブログ

この場所は、とても大切な私の居場所です♪

子タコのキューちゃん物語・番外編【南へ-1】

2011年07月29日 | 童話
明石のペラペラ子タコのキューちゃんは、風で飛ばされて行った遠くの海で

クジラのクロちゃんと出会い、お友達になりました。

あれからクロちゃんは、時々キューちゃんの所へ遊びに来てくれるように

なりました。

キューちゃんは、クロちゃんの大きな背中に張り付いて、海を自由に泳いで

遊ぶのが大好きで、楽しくて楽しくて仕方がありません。

ある日キューちゃんは、クロちゃんに言いました。

「クロちゃん、もっともっと遠くの海に行ってみたいんだ。

お願い、クロちゃん、僕を連れてって。」

「ああ、良いとも。おいらは色んな所へ行ったことがあるし、どこでも

自由に行けるからね。キューちゃんは、一体どこに行きたいんだい?」

「ずっとずっと遠くだよ。クロちゃんが行った一番遠くへ行きたいな。」

「それなら、南の海へ行こう。」

キューちゃんは、クロちゃんの背中にぴったりと張り付いて、明石の海を

後にしました。



キューちゃん達が南へ向かってから、何日目かのことでした。

今まで何も無かった穏やかな海に、突然竜巻が現れて、猛スピードで

近づいて来たのです。

「クロちゃん、あのぐるぐるしたものは何?」

「うわぁ、竜巻だ。巻き込まれたら大変なことになるぞ。とにかく逃げよう。」

クロちゃんは、ぐんぐんとスピードを上げて竜巻から離れました。

「ふう・・・。危なかった。」

竜巻が通り過ぎた後には、空からたくさんのお魚が降ってきました。

それにはキューちゃんもびっくり。

「竜巻ってやつは、何でも空に巻き上げてしまうんだ。」

「クロちゃんのように大きくても?」

「そうさ、僕のお父さんのようにもっともっと大きくてもね。」

二人はまた、南へ向かって進んで行きました。



しばらくすると、一隻の船が転覆しているのを見つけました。

あたりには人影も無く、どうやら竜巻に巻き込まれたようでした。

「きっとどこかへいると思うんだ。探そう。」

クロちゃんは、あたりを泳いで飛ばされた人を探しました。

すると、船から大分離れた所に、一人のおじさんが浮いていました。

「あ、大丈夫だったんだ。助けるぞ。」

クロちゃんは、ゆっくりとおじさんに近づき、横にぴったりと付いて

おじさんを助けに来たことを知らせました。

「キミは、私を乗せてくれようとしているのか、クジラくん。」

クロちゃんは、尾ヒレを小さく振ってそれに答えると、おじさんは、

ゆっくりとクロちゃんの背中に乗りました。

おじさんは、クロちゃんの背中に張り付いているキューちゃんを見つけると、

「おお・・これはタコの干物かい?」と不思議そうに言いました。

キューちゃんも、8本の足をヒラヒラさせて、合図をしました。

「そうか、クジラ君とタコ君は仲良しなんだね。」

おじさんは、嬉しそうに目を細めました。



クロちゃんとキューちゃんは、おじさんを近くの島の浜辺で降ろすと、

おじさんは言いました。

「キミ達は旅の途中だったようだが、とんだ寄り道をさせてしまったようだ。

気をつけて行くんだよ。有難う、世話になったな。」

クロちゃんとキューちゃんは、再び南の海を目指して泳いで行きました。

<続く>








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子タコのキューちゃん物語・番外編(ご要望にお答えして)

2011年07月27日 | 童話
明石のペラペラ子タコのキューちゃんは、風で飛ばされて行った遠くの海で クジラのクロちゃんと出会い、お友達になりました。 あれからクロちゃんは、時々キューちゃんの所へ遊びに来てくれるように なりました。 キューちゃんは、クロちゃんの大きな背中に張り付いて、海を自由に泳いで 廻るのが大好きで、楽しくて楽しくて仕方がありません。 ある日キューちゃんは、クロちゃんに言いました。 「クロちゃん、もっともっと遠くの海に行ってみたいんだ。 お願い、クロちゃん、僕を連れてって。」 「ああ、良いとも。おいらは色んな所へ行ったことがあるし、どこでも 自由に行けるからね。キューちゃんは、一体どこに行きたいんだい?」 「ずっとずっと遠くだよ。クロちゃんが行った一番遠くへ行きたいな。」 「それなら、南の海へ行こう。」 キューちゃんは、クロちゃんの背中にぴったりと張り付いて、明石の海を 後にしました。 キューちゃん達が南へ向かってから、何日目かのことでした。 今まで何も無かった穏やかな海に、突然竜巻が現れて、猛スピードで 近づいて来たのです。 「クロちゃん、あのぐるぐるしたものは何?」 「うわぁ、竜巻だ。巻き込まれたら大変なことになるぞ。とにかく逃げよう。」 クロちゃんは、ぐんぐんとスピードを上げて竜巻から離れました。 「ふう・・・。危なかった。」 竜巻が通り過ぎた後には、空からたくさんのお魚が降ってきました。 それにはキューちゃんもびっくり。 「竜巻ってやつは、何でも空に巻き上げてしまうんだ。」 「クロちゃんのように大きくても?」 「そうさ、僕のお父さんのようにもっともっと大きくてもね。」 二人はまた、南へ向かって進んで行きました。 しばらくすると、一隻の船が転覆しているのを見つけました。 あたりには人影も無く、どうやら竜巻に巻き込まれたようでした。 「きっとどこかへいると思うんだ。探そう。」 クロちゃんは、あたりを泳いで飛ばされた人を探しました。 すると、船から大分離れた所に、一人のおじさんが浮いていました。 「あ、大丈夫だったんだ。助けるぞ。」 クロちゃんは、ゆっくりとおじさんに近づき、横にぴったりと付いて おじさんを助けに来たことを知らせました。 「キミは、私を乗せてくれようとしているのか、クジラくん。」 クロちゃんは、尾ヒレを小さく振ってそれに答えると、おじさんは、 ゆっくりとクロちゃんの背中に乗りました。 おじさんは、クロちゃんの背中に張り付いているキューちゃんを見つけると、 「おお・・これはタコの干物かい?」と不思議そうに言いました。 キューちゃんも、8本の足をヒラヒラさせて、合図をしました。 「そうか、クジラ君とタコ君は仲良しなんだね。」 おじさんは、嬉しそうに目を細めました。 クロちゃんとキューちゃんは、おじさんを近くの島の浜辺で降ろすと、 おじさんは言いました。 「キミ達は、旅の途中だったようだが、とんだ寄り道をさせてしまったようだ。 気をつけて行くんだよ。有難う、世話になったな。」 クロちゃんとキューちゃんは、再び南の海を目指して泳いで行きました。
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子タコのキューちゃん物語

2011年07月25日 | 童話

明石の海に住んでいた子タコのキューちゃんは、ある日うっかりタコつぼに入って

しまい、漁師さんに引き上げられてしまいました。

キューちゃんは、他の仲間と一緒に船から降ろされると、大勢の人間がいる

広いお部屋に連れて行かれました。

そこには、いつも海で一緒に遊んでいた色んなお魚が、山のように並んでいました。

 

やがてキューちゃんは、あるお魚屋さんに売られて行きました。

トラックに乗せられて、お魚屋さんに着くと、すぐにお店のおばさんが

キューちゃんを糸で縛って、外の大きな網の上に並べ始めたのです。

太陽がぎらぎらと照りつけて、キューちゃんの身体は見る見るうちに

乾いて行き、今までふっくらとしていた身体は、ぺしゃんこになってしまいました。

「これじゃ、もう海で泳げないよぅ。おうちに帰りたいな・・・。」

キューちゃんは自分が干物にされたことを知りません。

 

そこへ、突然強い風がぶーんと吹いて来たと持ったら、繋がっていた糸が

ぷつんと切れて、キューちゃんのぺらぺらの身体は、ふわりふわりと空へ

上がって行きました。

「うわぁ!飛ばされる~。だけど、だけど、何だか楽しいかも・・・^^。

いつも海の中から空を見上げていたけど、空って楽しいな。空を飛ぶって

すごいや!」

キューちゃんは嬉しくなって、どんどん遠くへ飛んで行きました。

 

「あ!船だ。船は、上から見るとすごいな。あんなふうになってたんだ。」

キューちゃんは船を飛び越して、今度は海の中からビューっと噴水のように

水を吹き上げている、大きな大きなものを見つけました。

「あんな大きな魚は、見たことが無いぞ。あれは一体何の魚だろう。

すごいなぁ、ぼく、友達になりたいよ。」

そう思ったとたんに、急に風がピタリと止んで、キューちゃんはヒラヒラと

海へと落ちて行きました。

 

「うわぁ。お魚に当たるよ~。」

ぺらぺらのキューちゃんの身体は、大きなお魚の背中に落ちてぴったりと

張り付いたのです。

「あれ・・・お魚にくっついちゃった。」

キューちゃんは、恐る恐るお魚に話しかけてみました。

「こんにちわ、大きなお魚さん。ぼくはキューちゃん、お魚さんは誰?」

「やあ。おいらはクジラだよ、タコの干物君。」

「えっ?クジラっていうの?とっても大きんだね。こんなに大きいと、海が溢れて

しまわないの?」

「あはは、海はもっと大きいから、大丈夫なのさ。」

キューちゃんはクジラさんと友達になりました。

優しいクジラさんは、キューちゃんを背中に乗せて、生まれた海まで送って

行ってくれました。

 

キューちゃんのお父さんとお母さんは、毎日心配してキューちゃんを探していたので、

たとえ薄っぺらになってしまっても、キューちゃんが帰って来て大喜びでした。

 

キューちゃんは、お父さんやお母さんと三人で、今も楽しく暮らしているそうです・・・。

 

(これ、パクリっぽい?それに安易な終わり方・・・かも。)

 

 

 

 

 

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【絵本】ひとりぼっちのウグイス(しかし、絵が下手すぎてごめんなさい・・・)

2011年07月25日 | 絵本

里麻のおうちの庭に毎日やってくる一羽の

小さなウグイスがおりました。

里麻は、このウグイスが大人になって、かわいく

歌ってくれることを楽しみにしていました。

でも、ウグイスは、いつまでたっても「ホーホケキョ」とは鳴かず

「ケッキョ、ケッキョ・・・」と鳴くばかり。

 

「どうしたのかな・・・鳴き方が解らないのかなぁ・・・。」

里麻は、とても気になりました。

「ウグイスさん、どうしたの?鳴き方が解らないの?」

「うん・・僕はお母さんとはぐれてしまって、一人ぼっちなんだ。

だから、上手く鳴けないんだ・・・・。」

里麻は、悲しくなってしまいました。

「ウグイスさん、気にしなくってもいいよ。だって、とってもいい声だもの!」

 

ウグイスは、大喜びで里麻のお庭を飛び回りました。

「ありがとう、元気が出たよ!本当は、気にしていたんだ。」

 

それからウグイスは、夜が明けると、毎日里麻の窓辺にやって来て

朝を告げる歌をかわいく歌ってくれるようになりました。

 

 

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犬だって愛しい・・

2011年07月23日 | 日記

今日の、志村動物園でのお話。

日本最初の介助犬グレーデル。

老衰寸前で、動けなくなってもなお、飼い主さんのことを心配し続けている。

この番組は、父親が好きでいつも見ていて、今日も夕食をいただきながら二人で見て

いました。

私は、涙が止まらず・・・・。

実は、私も、これと同じような体験があって。

 

私は、数年前に、一人で古いアパートで暮らしていた時に、ストーカーに襲われ、

殺される寸前だったことがあり、怖くなった私は、その後、親の家の広い敷地に

親の助けを借りて家を建てたのです。

 

実家では、小さい時から飼っていた雑種犬で、ムク・愛称ムーという犬がいました。

家が出来上がって引越しをした日に、PTSDに悩んでいた私は、ムーちゃんを

だっこして、「ムーちゃんが傍にいてくれたら、お母さんは襲われずに済んだのにね・・・。

今日からここに住むから、お母さんを守ってね。もうムーちゃんがいるから

怖くないよ。」と、泣きながら言いました。

 

するとどうでしょう、ムーちゃんはその日から、毎日毎日私の家のリビングの傍に

いて、雨が降ってもカミナリが鳴っても台風が来ても、そこから動かなくなりました。

ムーちゃんはもう17年も生きている老犬で、老い先が長くは無いのに。

雨に濡れてしまい、カゼを引いて、ゴホゴホと咳き込んでいても、夜通しそこから

離れないのです。

こんなことが度々あるので、私はたまらず、雨の日にはムーちゃんを母屋の

犬小屋に連れて行き、タオルで身体を拭いて鎖で繋ぎました。

でないと、またやってくるからです。

「ムーちゃん、カゼひいてるんだから、来ちゃダメだよ・・」と何度も言い聞かせて。

でも、ムーちゃんは、いくら言い聞かせても止めようとしないのです・・・。

それで、とうとう肺炎になってしまったりも。

 

ある日母が、ムーちゃんがご飯を何も食べなくなった・・・と言ってきたので、

私はおうちにあったピーナッツせんべいだけを持って行き、食べさせたのです。

すると何枚か食べたので、私はまたピーナッツせんべいを買い、ムーちゃんに

食べさせ続けました。

散歩も誰とも行かず、私が「いこ・・。」って言うと、行くのですが、10歩ほど歩いては、

1分休み・・・といった具合で。

 

ある夜、バイトに行く前にムーちゃんとお話をしようと思って行くと、ムーちゃんは

突然バタッと倒れたのです。

もう長くないと悟った私は、あわててムーちゃんを抱きしめて「ムーちゃん、一人で

逝ったらダメだからね。お母さんが抱っこしていてあげるから。だから仕事から帰る

まで待っていてね。」と言い聞かせて、二時間ほど頭をなでながら抱いてからバイト

に行きました。

バイトから帰ってから、すぐにムーちゃんの所に行くと、立ち直っていたので

しばらくムーちゃんを抱っこしてから、私は自分の家に戻りました。

 

朝一番に、ムーちゃんの様子を見に行くと・・・・遠くからでもすぐわかった・・・

ムーちゃんは静かに横たわっていました。

ムーちゃんの所に行き、「ムーちゃん、一人で逝ってはダメだって、言ったでしょう・・・。

ありがとうね・・・死ぬまで私を守ってくれて。」と感謝とお別れを言いました。

7月4日の朝の事です。

 

こんな犬って他にいるのかなって、思っていましたが、いますね^^。

グレーデルもまた、ムーちゃんと同じですね・・・。

 

 

 

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