2400ウムツヨナコトモノピクル[美醸積因成凝充萌延日奇活 u mu tu you na kou tou mou nou pi ku ru]
【原本訳】生まれ出る秩序体の過程は(次に示す通り)物事にはすべて生命がある。
【一音訳】[美]生まれる[醸]物質がどんどん増大している状況[積]積み上げる[因]定められた通り[成]土地。物事が完成した[凝]固まる[充]極めて物事が充実している[萌]目に見えて物質が増加して行く[延]秩序立て[日]認識できるエネルギー。光と熱[奇]不思議なる変化[活]~している
【文節訳】[美醸積]生まれ出てどんどん発展してゆく[因成]定められた通り物事が完成する[凝充]事物[萌延]生物[日奇活]生きる
【解釈訳】ウムツヨナは産土(うぶすな)の語源となった。産土は生まれた土地を意味する。産土神はその者が生れた土地の守護神を指し、その者を生まれる前から死んだ後まで、たとえ他所に移住しても一生を通じて守護する神とされている。
ウムツヨナは直訳すると、生まれて発展し完成する秩序体。つまり、生まれ育つ土地。ウムツヨナは2200アオメツチ、2300トヨウツガと同じく母なる大地の意味と捉えることができる。
コトとは事物。事物とは一般的に目に見える物体や事象を指す。土や岩石、出来事や状況、更には抽象的な概念も含む。モノは生物。次々と秩序をつくり上げていく。普通の現象はコト[凝充]で終わってしまうが、生物は同じ現象を次々につくり上げていくのでモノ[萌延]というのは生物を意味する。
ピクルとは不思議なる行動を取り続けている、認識できるエネルギーの不思議な働き、つまり、生きているということ。ピクは現代でもそのままピクピクしているなどと使われる。生く、行く、逝く。全てこのピクから来たものだろう。生命活動とは、生まれ、行動し、死ぬまで、更には生まれる前、死んだ後までが生命活動ということ。
この節では事物と生物がどのように生まれ育ってゆくのかが述べられている。太陽、地球の誕生から、海、山、川、さらに生物に至るあらゆる現象(コト)の一般説明である。ただし、人の生まれ育ってゆく状況の説明として解釈した方が解釈しやすい。
【意訳】生れ出る大地によって、事物、生物、全てのものが生がされている。(第2章第4節節題)
2401クチピミ[奇育霊゜現 ku tiu piu mi]
【原本訳】妙なる力が醸し出される意志の段階。
【一音訳】[奇]不思議なる変化[育]力の流れ[霊゜]自然の意志。日本数詞の一番目[現]見えているものの姿
【文節訳】[奇育]不思議なるエネルギー変換[霊゜現]意志の段階
【解釈訳】まずここで押さえておきたいのは日本数詞、「ひふみ」のこと。ピプミヨツムナヤコト、ユマ仮名では[霊゜震゜実因積醸成因゛凝充]となる。クチピミのピ[霊゜]は一番目の意味がある。ちなみに一番と七番でピナ[霊゜成]、一番と十番でピト[霊゜充]。それぞれ、未熟な「雛」と充分に完成した「人」の語源である。
ピミは第一段階の姿である。第一段階では肉体や物質は出てこない。意思の段階だということ。見えない世界の段階である。詳しく考えると弥生時代の宗教的な解釈が必要で、さらっと理解した方がよいと思う。
【意訳】不思議な力が現れる意志の第一段階。
2402ナポマピ[成穂゜真霊゜na po ma piu]
【原本訳】自然力から分化した真(まこと)の意志。
【一音訳】[成]物事が完成した[穂゜]自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊。[真]真の姿[霊゜]自然の意志
【文節訳】[成穂゜]独立意志が出来上がった。自然の分霊となった。[真霊゜]まことの意志
【意訳】独立した意思である自然の分霊が出来上がる。
2403サチプミ[爽育震゜現 sa tiu pu mi]
【原本訳】与えられた力が流れ出す意志行動の段階。
【一音訳】[爽]レベルのうんと低い潜在力を持つ霊性[育]力の流れ[震゜]自然の意志と力が発動する。日本数詞の二番目[現]見えているものの姿
【文節訳】[爽育]行動を起こす原因をつくる[震゜現]潜在力の発動
【解釈訳】潜在力の力の流れは行動を起こす原因となる。行動を起こす原因とは意志を持つこと。その潜在力を発動した姿とは分霊が独立した自らの意志を持つ第二段階である。
【意訳】分霊が自らの意志を持つ第二段階。
2404タルモピ[垂活基霊゜ta ru mo piu]
【原本訳】力を行使する基本意志。
【一音訳】[垂]自由エネルギーの発動[活]~している[基]大本の姿[霊゜]自然の意志
【文節訳】[垂活]潜在力を使う[基霊゜]大本の行動方針を決める
【解釈訳】潜在力を使うとはどういうことか。これは見えない世界の話であるということ。普通の人間には感知できない世界の力だ。第一段階のクチピミではクチタマ[奇育垂増]が大自然からエネルギーを受け取り、そのエネルギーを第二段階のサチプミでサチタマに受け渡す。タマ(珠)とは見えないエネルギーの袋。そこで独立した意志が出来上がり、大本の基本方針が決められてゆく。その大本の基本方針によっての行動力がタル[垂活]である。何の行動を起こすかというと、精子と卵子を結合させる大仕事。現実の世界に働きかけることができるようになったのが第二段階、潜在力を行使する段階である。
【意訳】分霊の意志は現実に行使される。
2405ニキミミ[和貴実現 niu kiu miu mi]
【原本訳】物質組織段階。
【一音訳】[和]組織体[貴]目に見えない変化[実]物質。日本数詞の三番目[現]見えているものの姿
【文節訳】[和貴]組織体をつくり上げる現象[実現]現実に顕われる段階
【解釈訳】潜在力の第一段階から第二段階へエネルギーが受け渡され、三段階で現実のエネルギーが流れ込むことにより、組織体が出来上がる。人間で言えば卵割から胎児として肉体が形成されて行く段階。自然で言えば台風が出来る段階。クチタマのエネルギーがサチタマに受け渡されニキタマが出来上がってゆく。
【意訳】物質組織体を作り上げる第三段階。
2406ミムツムピ[実醸津霊゜miu mu tiumu piu]
【原本訳】物質形成の意志。
【一音訳】[実]物質[醸]進展する[津]意図する[霊゜]自然の意志
【解釈訳】ミムツムピは人間で言えば肉体をつくり出す意志。組織体は出来上がってくるがまだ世には出られない段階。胎児の段階。
【意訳】実体として世に出る意志が出来上がる。
2407アラヨミ[会躍因現 au ra you mi]
【原本訳】現世対応の段階。
【一音訳】[会]出合いの時期到来[躍]最大の動作を表す[因]定められた通り。世。日本数詞の四番目[現]見えているものの姿
【文節訳】[会躍]激動に会す[因現]定められた世界
【解釈訳】激動の世の中に出て、生きてゆくための準備の段階。クチタマ、サチタマ、ニキタマ、そしてアラタマ。目に見えない潜在力の世界、いわば神霊界から(第一段階)、現実のエネルギーに転換し(第二段階)、認識できる実体を得て(第三段階)、世に出て行ける準備までの(第四段階)が示されている。アラタマ[会躍垂増]は「頭」の語源。
【古事記】荒御魂
【日本書紀】奇魂(くしみたま)、幸魂(さきみたま)、和魂(にぎみたま)、荒魂(あらみたま)
【意訳】生れ出る現世に対応する準備の第四段階。
2408ピクツムピ[日奇津霊゜pi ku tiumu piu]
【原本訳】秩序現象を続けようとする意志。
【一音訳】[日]認識できるエネルギー。光と熱[奇]不思議なる変化[津]意図する[霊゜]自然の意志
【解釈訳】ピクツムピとは現象を維持させていく意志、生きようとする意志。脳というコンピュータの基本ソフトといえる。
【意訳】生き抜こうとする意志が出来上がる。
【原本訳】生まれ出る秩序体の過程は(次に示す通り)物事にはすべて生命がある。
【一音訳】[美]生まれる[醸]物質がどんどん増大している状況[積]積み上げる[因]定められた通り[成]土地。物事が完成した[凝]固まる[充]極めて物事が充実している[萌]目に見えて物質が増加して行く[延]秩序立て[日]認識できるエネルギー。光と熱[奇]不思議なる変化[活]~している
【文節訳】[美醸積]生まれ出てどんどん発展してゆく[因成]定められた通り物事が完成する[凝充]事物[萌延]生物[日奇活]生きる
【解釈訳】ウムツヨナは産土(うぶすな)の語源となった。産土は生まれた土地を意味する。産土神はその者が生れた土地の守護神を指し、その者を生まれる前から死んだ後まで、たとえ他所に移住しても一生を通じて守護する神とされている。
ウムツヨナは直訳すると、生まれて発展し完成する秩序体。つまり、生まれ育つ土地。ウムツヨナは2200アオメツチ、2300トヨウツガと同じく母なる大地の意味と捉えることができる。
コトとは事物。事物とは一般的に目に見える物体や事象を指す。土や岩石、出来事や状況、更には抽象的な概念も含む。モノは生物。次々と秩序をつくり上げていく。普通の現象はコト[凝充]で終わってしまうが、生物は同じ現象を次々につくり上げていくのでモノ[萌延]というのは生物を意味する。
ピクルとは不思議なる行動を取り続けている、認識できるエネルギーの不思議な働き、つまり、生きているということ。ピクは現代でもそのままピクピクしているなどと使われる。生く、行く、逝く。全てこのピクから来たものだろう。生命活動とは、生まれ、行動し、死ぬまで、更には生まれる前、死んだ後までが生命活動ということ。
この節では事物と生物がどのように生まれ育ってゆくのかが述べられている。太陽、地球の誕生から、海、山、川、さらに生物に至るあらゆる現象(コト)の一般説明である。ただし、人の生まれ育ってゆく状況の説明として解釈した方が解釈しやすい。
【意訳】生れ出る大地によって、事物、生物、全てのものが生がされている。(第2章第4節節題)
2401クチピミ[奇育霊゜現 ku tiu piu mi]
【原本訳】妙なる力が醸し出される意志の段階。
【一音訳】[奇]不思議なる変化[育]力の流れ[霊゜]自然の意志。日本数詞の一番目[現]見えているものの姿
【文節訳】[奇育]不思議なるエネルギー変換[霊゜現]意志の段階
【解釈訳】まずここで押さえておきたいのは日本数詞、「ひふみ」のこと。ピプミヨツムナヤコト、ユマ仮名では[霊゜震゜実因積醸成因゛凝充]となる。クチピミのピ[霊゜]は一番目の意味がある。ちなみに一番と七番でピナ[霊゜成]、一番と十番でピト[霊゜充]。それぞれ、未熟な「雛」と充分に完成した「人」の語源である。
ピミは第一段階の姿である。第一段階では肉体や物質は出てこない。意思の段階だということ。見えない世界の段階である。詳しく考えると弥生時代の宗教的な解釈が必要で、さらっと理解した方がよいと思う。
【意訳】不思議な力が現れる意志の第一段階。
2402ナポマピ[成穂゜真霊゜na po ma piu]
【原本訳】自然力から分化した真(まこと)の意志。
【一音訳】[成]物事が完成した[穂゜]自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊。[真]真の姿[霊゜]自然の意志
【文節訳】[成穂゜]独立意志が出来上がった。自然の分霊となった。[真霊゜]まことの意志
【意訳】独立した意思である自然の分霊が出来上がる。
2403サチプミ[爽育震゜現 sa tiu pu mi]
【原本訳】与えられた力が流れ出す意志行動の段階。
【一音訳】[爽]レベルのうんと低い潜在力を持つ霊性[育]力の流れ[震゜]自然の意志と力が発動する。日本数詞の二番目[現]見えているものの姿
【文節訳】[爽育]行動を起こす原因をつくる[震゜現]潜在力の発動
【解釈訳】潜在力の力の流れは行動を起こす原因となる。行動を起こす原因とは意志を持つこと。その潜在力を発動した姿とは分霊が独立した自らの意志を持つ第二段階である。
【意訳】分霊が自らの意志を持つ第二段階。
2404タルモピ[垂活基霊゜ta ru mo piu]
【原本訳】力を行使する基本意志。
【一音訳】[垂]自由エネルギーの発動[活]~している[基]大本の姿[霊゜]自然の意志
【文節訳】[垂活]潜在力を使う[基霊゜]大本の行動方針を決める
【解釈訳】潜在力を使うとはどういうことか。これは見えない世界の話であるということ。普通の人間には感知できない世界の力だ。第一段階のクチピミではクチタマ[奇育垂増]が大自然からエネルギーを受け取り、そのエネルギーを第二段階のサチプミでサチタマに受け渡す。タマ(珠)とは見えないエネルギーの袋。そこで独立した意志が出来上がり、大本の基本方針が決められてゆく。その大本の基本方針によっての行動力がタル[垂活]である。何の行動を起こすかというと、精子と卵子を結合させる大仕事。現実の世界に働きかけることができるようになったのが第二段階、潜在力を行使する段階である。
【意訳】分霊の意志は現実に行使される。
2405ニキミミ[和貴実現 niu kiu miu mi]
【原本訳】物質組織段階。
【一音訳】[和]組織体[貴]目に見えない変化[実]物質。日本数詞の三番目[現]見えているものの姿
【文節訳】[和貴]組織体をつくり上げる現象[実現]現実に顕われる段階
【解釈訳】潜在力の第一段階から第二段階へエネルギーが受け渡され、三段階で現実のエネルギーが流れ込むことにより、組織体が出来上がる。人間で言えば卵割から胎児として肉体が形成されて行く段階。自然で言えば台風が出来る段階。クチタマのエネルギーがサチタマに受け渡されニキタマが出来上がってゆく。
【意訳】物質組織体を作り上げる第三段階。
2406ミムツムピ[実醸津霊゜miu mu tiumu piu]
【原本訳】物質形成の意志。
【一音訳】[実]物質[醸]進展する[津]意図する[霊゜]自然の意志
【解釈訳】ミムツムピは人間で言えば肉体をつくり出す意志。組織体は出来上がってくるがまだ世には出られない段階。胎児の段階。
【意訳】実体として世に出る意志が出来上がる。
2407アラヨミ[会躍因現 au ra you mi]
【原本訳】現世対応の段階。
【一音訳】[会]出合いの時期到来[躍]最大の動作を表す[因]定められた通り。世。日本数詞の四番目[現]見えているものの姿
【文節訳】[会躍]激動に会す[因現]定められた世界
【解釈訳】激動の世の中に出て、生きてゆくための準備の段階。クチタマ、サチタマ、ニキタマ、そしてアラタマ。目に見えない潜在力の世界、いわば神霊界から(第一段階)、現実のエネルギーに転換し(第二段階)、認識できる実体を得て(第三段階)、世に出て行ける準備までの(第四段階)が示されている。アラタマ[会躍垂増]は「頭」の語源。
【古事記】荒御魂
【日本書紀】奇魂(くしみたま)、幸魂(さきみたま)、和魂(にぎみたま)、荒魂(あらみたま)
【意訳】生れ出る現世に対応する準備の第四段階。
2408ピクツムピ[日奇津霊゜pi ku tiumu piu]
【原本訳】秩序現象を続けようとする意志。
【一音訳】[日]認識できるエネルギー。光と熱[奇]不思議なる変化[津]意図する[霊゜]自然の意志
【解釈訳】ピクツムピとは現象を維持させていく意志、生きようとする意志。脳というコンピュータの基本ソフトといえる。
【意訳】生き抜こうとする意志が出来上がる。