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倭人語のすすめ

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

弓前文書 第2章第1節

2025-07-29 09:25:37 | 弓前文書(神文)

2000アマツムカムロミチウツノ[天真津威醸移現育美積延 a ma tiumu ka mu ro mi tiu u tu nou]
【原本訳】大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋、移り行く秩序立て。
【一音訳】[天]ああ![真]真の姿[津]意図は[威]偉大な変化力[醸]進む[移]~ている[現]ありのままの姿[育]力の流れ[美]生まれる[積]積み上げる[延]秩序立て
【文節訳】[天真津]大自然が意図したこと[威醸移現育]自然変化が進んでゆく道筋[美積]移り行く[延]秩序立て
【解釈訳】第2章には大自然の移り変わりの裏に潜む力がどのようなものか書いてある。[美積]とは生まれ積み重なってゆく、つまり、動きだす、移るという意味となる。古代倭人がウツヨ(現世)と言ったのはここからきている。[延]その秩序はどのようなものなのか、どのような力が潜んでいるのかについて書かれている。
【意訳】大自然の移り変り(第2章章題)


2001アオピルメムチチ[天大日活芽醸雷゜育 a o pi ru mai mu ti tiu]
【原本訳】ああ威大なる熱と光の太陽の恵み、与え続ける力の流れ。
【一音訳】[天]ああ[大]大いなる[日]光と熱[活]~している[芽]物質への転換、恵み[醸]反応が進む[雷゜]エネルギーの塊[育]力の流れ
【文節訳】[天大]ああ!素晴らしい[日活芽]木、物を生み育てる熱エネルギーの恵み。太陽の熱と光。[醸雷゜]反応を続けるエネルギーの塊[育]力の流れ
【解釈訳】「ひるめ」と辞書を引くと、天照大御神の美称と書いてある。弥生語のパ行はハ行に移行した。ピル[日活]は太陽が動くの意味で、昼の語源。 
【古事記】天照大御神(あまてらすおおみかみ)【日本書紀】大日孁貴(おおひるめのむち)
【意訳】なんて素晴らしい、エネルギーの塊を変換し、熱と光の恵みを与え続ける太陽よ。(第2章副章題1行目)


2002アオナツムヂ[天大成積醸 a o na tu mu diu]
【原本訳】ああ威大なる総合秩序、さまざまの与え続ける力の流れ。
【一音訳】[天]感嘆詞[大]大きいという感嘆詞[成]秩序が出来上がった[積]実体。積み上げる[醸]物質がどんどん増大している[育゛]さまざまな力の流れ
【文節訳】[天大]ああ!素晴らしい[成積]大地[醸育゛]尽きることのないさまざまな力が流れ合っている
【解釈訳】アオナツ[天大成積]とは、大地の力。大地の自然現象をコントロールする力。大地の自然秩序。[成積]秩序が積み上がったもの、この場合、太陽に対して大地となる。[醸育゛]山、海、川、夜昼、四季の移り変わり、自然という大地。そこには尽きることのないさまざまな力が流れ合っている。アオナツムヂは天地変化の力、大地の力。
【古事記】大國主(おおくにぬし)の神。またの名は大穴牟遲(おおあなむぢ)の神、葦原色許男(あしはらしこお)の神、八千矛(やちほこ)の神、宇都志國玉(うつしくにたま)の神。併せて五つの名が有る。【日本書紀】大己貴神(おおなむち)
【意訳】なんて素晴らしい、大地の自然現象をコントロールする尽きることなき力よ。(第2章副章題2行目)




2100アマツソラトヨクモヤエル[天真積虚躍充因奇基因゛重活 a ma tu so ra tou you ku mo yau yai ru]
【原本訳】大空この虚空に踊るもの(それは次に示す通り)、充ち充ちたる不思議なる大本は、因果は幾重にも重なり動いている。
【一音訳】[天]感嘆詞[真]真の姿[積]実体。積み上げる[虚]何もない[躍]躍動する[充]充分に[因]原因[奇]不思議なる変化[基]大本の姿、基礎[因゛]原因結果が繰り返される[重]次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く[活]~している
【文節訳】[天真]我を含めてまわりすべて。大宇宙。自然。[積]実体[虚躍]何もない空間が躍動している[充因]十分なる原因[奇基]奇しき大本[因゛重活]因果は幾重にも重なり動いている 
【解釈訳】アマツソラで天空の意味となる。大空、虚空に踊るもの。何もない空にエネルギーが躍動しているということ。トヨクモは充ち充ちたる原因があって不思議な大木となっている。ヤエルは因果は幾重にも重なり動いているということ。
まとめると、天空、虚空に踊るものは、様々な因果により、不思議な根本の基礎となって、因果が幾重にも重なり動いている。第1章第1節で宇宙ができ満天の星空が現れた。それに対応してこの第2章第1節(2101から2108)がある。つまり、満天の星空はどのようになっているかが述べられている。
【意訳】大空にはさまざまな因縁があってできたものが幾重にも重なり動いている。(第2章第1節節題)


2101アオテルナチ天大与活成雷゜[a o tai ru na ti]
【原本訳】ああ威大なる照り輝く実体。
【一音訳】[天]ああ[大]大いなる[与]光を反射する。力を自由自在に変換する媒体[活]~している[成]秩序が出来上がった[雷゜]固定しているエネルギー、エネルギーの塊
【文節訳】[天大]ああ大いなる[与活]]光反射する、照り輝く[成雷゜]物体、実体。秩序整然としたエネルギーの塊。
【解釈訳】テ[与]という字は、力の媒介を表す。手は力をあっちに向けたり、こっちに向けたり、もっとも自由な力の媒体である。光を反射している物体とはこの場合、月のこと。月は自ら光を放つのではなく、太陽の光を受け反射して輝いていたことを弥生人は知っていたことになる。テル[与活]は照るの語源。
【意訳】なんて素晴らしい、太陽の光を反射し照り輝く物体、月。


2102アカテルナチ[会威与活成雷゜au ka tai ru na ti]
【原本訳】明るく照り輝く実体。
【一音訳】[会]出会う[威]大自然の変わり行く力[与]反射する[活]~している[成]秩序整然[雷゜]エネルギーの塊
【文節訳】[会威]明るくなった[与活]]照り輝く[成雷゜]物体
【解釈訳】明るく照り輝くもの、この場合、他の星と違う動きをしていて、目視できる太陽系の惑星の事。
【意訳】明るく太陽の光を反射し照り輝く物体、水・金・火・木・土星。


2103ピカルムチ[日威活醸雷゜pi ka ru mu ti]
【原本訳】光り輝き続ける星。
【一音訳】[日]認識出来るエネルギー[威]大自然の変わり行く力[活]現在形。一般動作を表す[醸]反応が進む[育]エネルギーの流れ
【文節訳】[日威活]威大な力に変わる[醸雷゜]反応を続けるエネルギーの塊 
【解釈訳】ピカはピカっと光ったのピカ。ピカルは光るの語源。前行のナチに対してムチなので、エネルギーの反応を続ける、つまりは、自ら光を出し続けるということ。月や五惑星と違い、太陽と同じく自ら発光しているに違いない、と弥生人は考えたのだろう。
【意訳】自ら光輝く星々。


2104プタカルチ[震゜垂威活雷゜pu ta ka ru ti]
【原本訳】巨大な力が流れ出ている星。
【一音訳】[震゜]潜在エネルギーの発動、震える[垂]力が溢れ出る[威]大自然の変わり行く力[活]現在形。一般動作を表す[雷゜]エネルギーの塊
【文節訳】[震゜垂]潜在エレルギーが溢れ出る[威活]恐ろしき大いなる変化[雷゜]エネルギーの塊
【解釈訳】プタは振動しながらエネルギーが溢れ出ている。カルチは恐ろしき大きな変化しているエネルギーの塊。振動しながらエネルギーを出している星。星のまたたき。夜空で瞬くのは恒星で、瞬かない星というのは惑星。惑星は近いので光の屈折の影響が受けにくく瞬かない。瞬く遠くにある恒星から恐ろしい力、巨大な力が瞬きながら溢れている。夜空の恒星の瞬いていることから、大きなエネルギーを発していると弥生人は感じたのではないか。
【意訳】瞬いて巨大な力を溢れさせている星々。


2105ピコチ[霊゜凝雷゜piu kou ti]
【原本訳】目に見えぬ力を持つ星。
【一音訳】[霊゜]自然の意志と力[凝]固まる[雷゜]エネルギーの塊
【解釈訳】ピ[日pi]は認識できるエネルギー、例えば熱と光。太陽は[日]を発生させている。一方、ピゥ[霊゜piu]は認識できないエネルギー。大自然の意志。ピコチで認識できない、目に見えないエネルギーが固まったエネルギーの塊。瞬いている星以外にも見えない星がいっぱいあることを認識していると思う。見えない星もエネルギーを出し続けている。見えないけれど、エネルギーを持った星があると感じることは不自然ではない。
【意訳】目に見えぬ力を持つ星々。


2106ポカチ[火゜威雷゜pou ka ti]
【原本訳】燃える恐ろしい星。
【一音訳】[火゜]燃えるもの[威]大自然の変わり行く力、恐ろしいという圧迫感[雷゜]エネルギーの塊
【解釈訳】燃える恐ろしいエネルギーの塊。流れ星。火球。彗星。炎を伴うような星ということだろう。大きな隕石の落下も経験しているかも知れない。ピコチが目に見えないのに対して、ポカチは目に見える星。
【意訳】燃える恐ろしい星々。


2107ピコ[霊゜凝piu kou]
【原本訳】目に見えぬ力を持つもの。
【一音訳】[霊゜]自然の意志と力[凝]固まる
【解釈訳】節題のアマツソラとは何もない空に踊るもの、因縁。因縁とは何か、この場合エネルギーと解釈するとよいのではないか。何もない空には、実は、エネルギーに満ち溢れている。第1章第1節のタカミムツピも物質がない宇宙に物質を生み出した、その前提にマナカヌチという無限のエネルギーがあった。何もない空間は何かを生み出すエネルギー、潜在エネルギーがある。というのが、弥生人の発想ではないかと思う。ピコも見えないけれどある。力、エネルギーを持ったものがあるということだろう。現代の知識に当てはめれば、ガス、微塵、隕石、星間物質が該当するだろう。
【意訳】星空を埋める目に見えぬ力を持つもの。


2108ポチ[火゜微 pou tsiu]
【原本訳】映える粒子。
【一音訳】[火゜]炎[微]極めて小さい
【解釈訳】原本の解釈ではオーロラのような高エネルギーを持つ粒子だとあるが、弥生時代日本からオーロラが見えただろうかという疑問がある。じゃ何だろう。星としては認識されないものだろう。天の川は地上から観察される銀河系の姿だという。肉眼では遠すぎで星として見分けることができない。その為、夜空を横切るような雲状の光の帯として見える。織姫と彦星は天の川をはさんで東とに西に引き離されたという物語がある。ピコポチは彦星の名の由来だという。
【意訳】とても小さい輝きを持つもの。


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