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倭人語のすすめ

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

弓前文書 第1章第3節

2025-03-08 11:15:39 | 弓前文書(神文)
1300オナツコトム[大成積凝充醸 o na tu kou tou mu]
【原本訳】大いなる秩序の集積が形成され出した。
【一音訳】[大]大きい・おおいなる[成]成る・秩序整然[積]積み上げる[凝]固まる[充]富む・充分[醸]醸す・物質がどんどん増大
【文節訳】[大成積]大いなる秩序の集積[凝充醸]形成し増大する
【解釈訳】大いなる秩序の集積はこの場合、大地の事を指す。星々が出来、太陽が出来、次は大地が形成されて行った。
【意訳】大地の誕生(第1章第3節節題)


1301オトノイエ[大保乃辺 o to noi wai]
【原本訳】大いなる垣根が保たれた。
【一音訳】[大]大きいという感嘆詞[保]戸・蓄える[乃]~となった[辺]囲む・垣根
【文節訳】[大保]大きな戸[乃]~となった[辺]垣根
【解釈訳】海を柵で区切って土砂が流れ出さないようなイメージ。しかし、この段階では陸地はもちろん海も存在していない。そうすると空間に垣根が出来て物質が積重ねて大地が出来上がることになるだろう。太陽も強力な垣根を作って出来上がった。大地も垣根を作って出来上がるということでは無いだろうか。見えない垣根は現代の科学に当てはめると引力圏ということになるだろう。
【古事記】妹(いも)大斗乃辨(おおとのべ)の神
【意訳】大きな戸で垣根が出来た。


1302ポトノヂ[火゜充延雷゛pou tou nou di]
【原本訳】燃える灼熱体で満たされ行く。
【一音訳】[火゜]燃えるもの[充]充実している[延]秩序が進行中である[雷゛]たくさんのエネルギーの塊
【文節訳】[火゜充]燃える灼熱体で満たされて行く[延雷゛]灼熱の槐が形成される
【解釈訳】私が思うイメージは海底火山の噴火。海上に噴石や溶岩が噴き出し、どろどろの状態で海面を満し、陸地を作って行く姿。ただ、この段階では、空間にある垣根の中なので、地面も無く海もない状態であり火山が存在していない。としたら、どこから噴石や溶岩が来るかというと周りの空間からであり、隕石が引き寄せられて来てその衝突熱によって灼熱の隕石に覆われるという原本の解釈でいいのだと思う。
【古事記】意富斗能地(おほとのぢ)の神
【意訳】垣根の中は燃える灼熱の塊(溶岩)で満たされて行く。


1303スピヂコ[澄日雷゛凝 su pi di kou]
【原本訳】吸い込まれる数多灼熱の塊。
【一音訳】[澄]吸い込まれる[日]光と熱・認識出来るエネルギー[雷゛]たくさんのエネルギーの塊[凝]固まる
【文節訳】[澄]吸い込まれる
【解釈訳】灼熱のドロドロに溶けた状態の中で、重いものは吸い込まれて沈んでゆく。大地(地球)の最初の姿は、ドロドロに溶けた岩石の状態だったと弥生人は見抜いたのだろう。火山の溶岩を連想したなら、無理のない洞察だと思う。
【古事記】妹(いも)須比智邇(すひぢに)の神
【意訳】溶岩の中で重いものは沈んで行った


1304ウピヂコ[浮日雷゛凝 wu pi di kou]
【原本訳】浮き上がるさまざまな灼熱の塊。
【一音訳】[浮]浮き上がる[日]光と熱・認識出来るエネルギー[雷゛]たくさんのエネルギーの塊[凝]固まる
【文節訳】[浮]浮き上がる[日雷゛凝]数多の灼熱の塊
【解釈訳】灼熱のドロドロに溶けた溶岩の中で、軽いものは浮きあがって来る。
【古事記】宇比地邇(うひぢに)の神
【意訳】溶岩の中で軽いものは浮いて来た


1305ピクグイ[日奇哈囲 pi ku xu wi]
【原本訳】どんどん変化して行く岩盤。
【一音訳】[日]光と熱・認識出来るエネルギー[奇]不思議なる変化[哈]食い入る[囲]囲まれる
【文節訳】[日奇]不思議な力・生く[哈囲]岩盤。杭の語源。
【解釈訳】不思議な力が働いて、生きているみたいに、溶岩の中に塊が溶岩に食い込むようになった。溶岩の中に溶岩が冷えて色が変わり岩石となった物が混じって行った。溶岩に突き刺さる杭のようなものが出来て行った。
【古事記】妹(いも)活杙(いくぐい)の神
【意訳】溶岩の中で冷えて岩石となり、まるで岩石が溶岩に突き刺さっているように見える


1306ツヌグイ[積沼゜哈囲 tu nu xu wi ]
【原本訳】乱雑に重なり合う岩盤。
【一音】[積]積み上げる[沼゜]無秩序[哈]食い入る[囲]囲まれる
【文節訳】[積沼゜]無秩序に重なり積み重なって行く[哈囲]岩盤
【解釈訳】溶岩が更に冷え、岩盤が増えて来ると、乱雑に岩盤が積み重なりあうようになった
【古事記】角杙(つのぐい)の神
【意訳】溶岩は更に冷えて、乱雑に重なり合った


1307ヤマツヂュミ[因゛増積集゛現 yau mau tu jiu mi]
【原本訳】弥(いや)盛り上がり寄せ集まつた所。
【一音訳】[因゛]いよいよ[増]物質増加の最大の姿[積]積み上げる[集゛]物質の無秩序な群がり[現]姿
【文節訳】[因゛増]さまざまな盛り上がった所[積集゛現]積み上がって集まった姿となった。
【解釈訳】岩盤は押し合いへし合いしながらどんどん盛り上がり、決まった形もなく無秩序で積み上がった姿となった。岩盤が上へ上へと積み上がって、いわゆる山となって行った。無秩序に積み上がった岩盤の作る山は様々な形だった。一つの大陸が出来たのではなく、いくつもの形の違う島が出来上がったと捉えるべきだろう。弥生時代の彼等が済んでいたヤマ(山)は、本土の山に比べて小さいので、後にチヤマ[少因゛増]小さい山となり、子舌音「チ」から「シ」へ音が変化し「島」になった。そして高いところは全て山となった。山でも島でもいずれも現代のイメージがあるので、ここでは大地と訳すことにした。
【古事記】大山津見(おおやまつみ)の神、正鹿山津見(まさかやまつみ)の神、淤縢山津見(おどやまつみ)の神、奧山津見(おくやまつみ)の神、闇山津見(くらやまつみ)の神、志藝山津見(しぎやまつみ)の神、羽山津見(はやまつみ)の神、原山津見(はらやまつみ)の神、戸山津見(とやまつみ)の神【神社】瀬戸内海の今治市大三島の中の大山祇(おおやまづみ)神社を総本山としてその他多数。大山祇といいながら、なぜ小さな島に御神体があるのかというと、海洋民族の倭人が祭ったのだ。
【意訳】岩石はいよいよ高く盛り上がり、大地ができた。


1308ワタツウミ[渡垂積浮現wa ta tu wu mi]
【原本訳】浮き上がったものですっかり満たした所。
【一音訳】[渡]行き渡る・水平の広がり[垂]溢れ出る[積]積み上げる[浮]浮き上がる[現]姿・現れる
【文節訳】[渡垂]溢れたもので行き渡る[積]積み上がる[浮現]浮き上がり現れる
【解釈訳】海の神ワタツミの原型。低いところを軽いもので埋め尽くしたところ。浮き上がり現れるものは軽いものである。軽いものが浮き上がって積み上がって溢れて水平的に広がった。島々の間を軽いものでで埋め渡す水面、島と島の間を満たす水面、つまり、海のこと。熱く熱せられていた溶岩が冷えると、水蒸気が冷え雨となって低いところに溜まっていく。重いものは沈む、軽いものは浮き上がる、だから、海水は軽いものだから浮き上がって来たのだ。ちなみに、水溜りが一つの大きなものに成長すると、浮いたもので張り出されるものが出来たという意味の海原(ウナパラ[浮成晴゜躍])という言葉が出て来る。
【古事記】大綿津見(おおわたつみ)の神、底津綿津見(そこわたつみ)の神、中津綿津見(なかわたつみ)の神、上津綿津見(うへつわたつみ)の神、綿津見(わたつみ)の神の宮【遺稿集】きけ わだつみのこえ
【意訳】海が出現した



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