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月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.161 YOASOBI「アイドル」

2023-06-22 08:03:27 | アニメ・サントラ系

流行りものが好きではない自分が流行りもののCDを買うなんて

いつ以来だろう?少なくても令和になってから初めてだと思う。

それくらいインパクトがあったのが、

アニメ「推しの子」のOP主題歌のこの曲でした。

 

「推しの子」は、名前は知っていたものの、原作の漫画も読んでいなくて、

放送されたアニメから入ったわけです。第1話は異例の90分の長さ。

しかしながら、プロローグ的なものを全て入れたのは正解だと思いました。

ネタバレは避けますが、最初から予想外の展開、

物語の魅力に引き込まれました。二転三転して、最後も予想外の結末で

プロローグが終わり、2話から本格的な話が始まるわけです。

芸能界の闇の部分も描かれるのは、自分には好きな部分ですね。

(しかしながら話が進むと、見ていてやりきれない気持ちに

なる部分もありますが)

そんな「推しの子」ですが、YOASOBIは原作のファンみたいで、

嘘で固められた自分だけど、やっと本当の気持ちを伝えられた。

そんな感情を上手く表現しています。原作やアニメを見たことがあるなら、

この歌に感情移入出来るのではないかと。

 

Youtubeに上がっている曲のPVも何度も見ていますが、

(この時点で2か月で再生数1,8億回突破は凄いです)

つい勢いで完全限定盤のCDを購入。まぁ書き下ろし小説が付くという事で

購入したのですが。実際には、ポスター型ブックレットの裏に

小説が書かれていました。やはりというか、

当たり障りのない内容でしたが。

しかしながら、7インチジャケに帯付き、

ポスター型ブックレットも付くとはいえ、PVの入ったDVDもなしで

税込み2200円は強気じゃないの?まぁファンなら買うでしょうけど。

(英語バージョンが入っていたのは嬉しかった)

 

というわけで、またPVが見たくなるのでありました。

中毒性、高いですね。長い曲ではないですが、 大胆な展開は

プログレが好きな自分にとってもいいなと思っています。

 

 


NO.99 O.S.T「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」完全版

2022-11-03 22:21:15 | アニメ・サントラ系

巷では、10月から放映されている「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が

話題になっているようです。

発売されたガンプラは品薄状態となり、11月からはセブンイレブンで

ガンダムフェアが開催され、シーンを盛り上げています。

自分も一度見てみましたが、戦闘シーンは力が入っていて凄いですが、

ストーリー的には、「少女革命ウテナ」(NO.20参照)を

思い浮かんだりする部分があり、ガンダムとはちょっと違うなぁと思ったり。

 

自分にとってのガンダムは、やはりアムロとシャアが出てくる

時代までのものですね。

(まぁパチンコでも有名になったユニコーンは認めてもいいかも)

しかしながら音楽に関しては、出来のいいのがかなりありますね。

特に気に入っているのが、菅野よう子さんによる「ターンエーガンダム」、

これは歴代トップクラスの出来の良さではないかと思います。

作品的には好きではないですが…。「MOON」の美しさは特筆に値するかと。

 

 

後は田中公平さんによる「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」のサントラ。

「震える山」のエピソードで使われた曲がカッコよすぎですね。

 

 

次点は菊地成孔さんによる「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の

サントラ。ガンダムにフリージャズはどうかなと思いますが、

ジャズピアニストの大西順子さんも参加していまして、

ガンダム抜きにして楽しめればと思います。

菊池さん曰く、フリージャズ超初心者向けに作ったのだとか。

 

 

横道にそれましたが、自分にとって思い入れのあるのが、

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のサントラですね。

三枝成彰さんによる重厚なオーケストラは、映画を盛り上げてくれました。

映画館で見た時に流れたメインタイトルのカッコよかった事。

 

 

最も好きなガンダムは、この映画に出てくるν(ニュー)ガンダムなので、

登場する時の音楽も好きな曲だったりします。

 

 

 

1988年に映画は公開されたのですが、当時はあまりお金もなかったので、

サントラはレンタルで借りて終了。

後に買おうと思ってもいつの間にか廃盤で、久しく再発もされませんでした。

そんな中、2014年にガンダム生誕35周年に合わせて26年ぶりにサントラが再発。

更に初回限定で当時のサントラに加えて、未発表の曲やテイクを集めた盤、

そして映画の進行に忠実に収録した映画本編そのままの音源集の

3枚組での再発がされました。これは当然、速攻で入手しました。

 

細部にも拘りがあり、マスターテープからのリマスタリング、

加藤直之さんによる印象的なジャケットは、

原画からスキャンをし直してます。

 

 

更に完全版のデジパックのトレイ下のイラストは、

書き下ろしイラストを含めた特製のもの。

ブックレットには設定集もあり、ファンには楽しめるものです。

 

 

 

普通の再発ではなく、ここまで拘りのある再発なら歓迎ですね。

値段的にもギリギリ大丈夫かなって所です、

オーケストラが好きな人なら、一度聴いてもらいたい作品とは思いますね。


NO.57 EUROX「ガリアンワールド」

2022-06-28 00:10:50 | アニメ・サントラ系

最近、暑い日が続いて体調が悪いのですが、

そんな中、地元でレコード即売会が開催されたので、

暇をみて見に行ってきた次第です。

いずれ断捨離もしないといけないと思いつつ、いくつか購入。

これはという掘り出し物は無かったですが、

アニメ「機甲界ガリアン」の主題歌のシングルがあったので、これは購入。

 

 

「機甲界ガリアン」は、1984年に放送されたアニメですが、

冬木透さんが音楽を担当しており、サントラの評価は高かったです。

サントラが復刻販売された時は、購入もしました。

 

 

EUROXが演奏する「ガリアン」のOPとEDは、TAOが演奏する

「銀河漂流バイファム」の「ハローバイファム」と並んで、

アニメソングの最高峰だと思っています。(異論は認めます)

ちなみにEUROXは、TAOを脱退したメンバーが結成したグループで、

再結成後に中森明菜さんの「TATTOO」の作曲やアレンジを担当したそうです。

 

横道にされましたが、今聴いてもセンスのいい曲だなと思います。

作曲編曲は井上大輔さんです。

EDの「星の一秒」もバラードの名曲ですね。

今の時代、ダウンロード販売で簡単に入手できますし、

聴くだけならYouTubeでも聴けるものが多いですが、

本当に欲しいものはレコードやCDで取っておきたいと思うのは病気ですかね?

 

Galient World (2018 Remaster) - YouTube

Hoshino Ichibyou (2018 Remaster) - YouTube

 


NO.56 須藤リカ、かぐや姫「海のトリトン」

2022-06-24 00:41:50 | アニメ・サントラ系

たんぽぽの「薄幸色」を買った時に一緒に気になっていて、

つい購入してしまった1枚。

「海のトリトン」といえば、ヒデ夕木さんの「GOGOトリトン」が有名ですね。

70年代のアニメソングの名曲の一つといえ、勇ましさを感じる曲は、

ブラスバンドでの応援歌の定番でもあります。

それに対して、この「海のトリトン」は、ほんわかした感じで、

アニメの主題歌としては、ちょっと拍子抜けな感じですが、

普通の曲として聴けば、そんなに悪くは感じないと思います。

ちなみに作詞は伊勢正三さん、作曲は南こうせつさんの

かくや姫のメンバーによります。

 

調べてみたら、この「海のトリトン」というのは

なかなか興味深い作品です。

実は最初、オープニングの映像が間に合わなくて、

6話ほどやっつけ仕事みたいな映像で、かぐや姫版「海のトリトン」が

オープニングに使われていました。

そして有名な「GOGOトリトン」は最初エンディングに使われていたんです。

海の底の映像を延々と映し、須藤さんとかくや姫の実写映像が飛び込んでくる。

しかもほんわかとした歌だったので、何だかなぁと思ってみたり。

 

海のトリトン 初期オープニング - YouTube

 

ちなみにプロデューサーは、「宇宙戦艦ヤマト」で有名な西崎義展さん、

監督はあの富野由悠季さんです。

どちらも初の参加作品となっています。

トリトンの最終回は衝撃的ですが、すでにこの時に富野さんらしさの

片鱗を見せているのが興味深いです。

 

「海のトリトン」という作品は、色々ゴタゴタがあったようで、

かぐや姫版の発売はクラウン、ヒデ夕木さんの「GOGOトリトン」の

発売はコロンビアとなっています。

オープニングとエンディングのレコード会社が違うという奇妙な現象に。

なお、「GOGOトリトン」のJASRACの登録が「海のトリトン」になっていて、

{GOGOトリトン」が副題となっているのでややこしいです。

調べればもっとゴタゴタが出てきそうですが、まあこれくらいで。

それでも、「宇宙戦艦ヤマト」に繋がるアニメブームの下地を作った事は

評価されていいとは思いますね。

 

ちなみに、かぐや姫版「海のトリトン」のB面は「海のファンタジー」

という曲で、本編には使用されなかったのですが、

どちらかというと、こちらの方がよかったのではと思える佳曲です。

(これも南こうせつさんの作曲です)

 

須藤リカ/南こうせつとかぐや姫『海のファンタジー』 - YouTube

 

「神田川」がヒットする前、かぐや姫も苦労していたんだなぁ。