パイロット養成講座

多くの機長、副操縦士を育てた坂井優基が、パイロットになろうとする人や訓練生に送るアドバイス

宛先のはっきりしないATC

2011-09-01 | ATC
先日、ATCが出した指示の便名の部分が他機からの呼びかけで聞こえませんでした。
状況から言って自分の機に出されたATCであることは、ほぼ確実で副操縦士は自機へのATCとしてこたえていました。
副操縦士に指示してもう一度確認してもらいました。
状況での推察は非常に危険です。
いくら状況がそうだからといっても実は他機に出したATCかも知れません。
勝手な推察、思い込みがATCミスや事故を誘発します。
宛先が確実でないATCには返事をしないのが一番です。
誰も返事をしなければ、管制官はもう一度言うはずです。

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