決戦に敗れる。
かつて降格の危機を前にした試合で、
「来季のことを考えている者はピッチから去れ」
という言葉が選手から発せられたと聞き及んでいます。
先制するもオウンゴールから失点し、逆転負けを喫する試合。
何度でも受け止めてやりましょう。
だが、その瞬間に選手の脳裏を掠めたものは何であったのか、と。
それだけが気掛かりです。
富山という土地は降雪、積雪、日照時間、交通機関、人口、経済等々、他クラブのホームタウンに比して劣る要因は少なくないでしょう。
だから、他クラブの後塵を拝するのか
だから、Jクラブが育たなかったのか
だから、降格するのか
断じて、否である。
JFLの強豪であったYKKAPとアローズ北陸の存在は、受け継ぐべき意志であって、消費してしまう遺産ではない。
連勝は終わり、最下位の勝ち点差は1となった。
再びカターレ富山は自分自身と降格と向き合い、過酷な終盤戦を戦い抜かねばならない。
我々はホームで、アウェイで、ピッチ外で、戦い続ける。
選手は勝利を希求し戦い続け、カターレ富山の歴史を紡いでいく。
我々サポーターは己の存在意義を常に自問自答しつつ、選手・スタッフとともに戦い続ける。
クラブの存続をかけて、対戦相手のみならず姿なき敵とも戦い続ける。
戦いの期間は永遠であり、戦いが報われ、賞賛されることもないかもしれない。
その過酷な戦いを同志をとともに戦い続ける。