あこがれ南風

いつかは南の島に移住したい!まったりのんびり暮らすことを夢見るアラフォーど真ん中の日常です→いつのまにか50代に突入

永遠の青春

2007-04-29 08:34:00 | 日常生活
土曜日の夜、BSで「尾崎豊 15年目のI Love You」を見ました。
尾崎豊は、私の少し年上。
高校を中退してデビューした尾崎豊の曲を初めて聴いたのは、中学生だった高校生だったか…。
当時、ちょっと荒れた弟の部屋から、THE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」と一緒に尾崎の「15歳の地図」や「卒業」等が大音量で流れてきていたのを覚えています。
尾崎の曲は不良の曲と言われていたけれど、優等生タイプだった私にも尾崎の歌詞はグサリグサリと突き刺さりました。
毎日激しくアップダウンする感情、苛立ち、自分をコントロールできない不器用さ、尾崎の曲が、今も中学生や高校生に聞かれる理由は、そんな思春期の揺れ動く気持ちを代弁しているからなのでしょうね。

尾崎が亡くなった年は、私が就職した年。
亡くなったニュースを聞いたのは新入社員の合宿研修中でした。
自由過ぎた大学生から急に厳しい社会人としての教育、慣れない環境で私を支えてくれたのも尾崎の曲でした。
同期のKちゃんが持ち込んでいたCDが尾崎で、イヤフォンを片耳づつ付けて何度も何度も聞きました。
そんな中での訃報だったので、ほんとうに驚き悲しかった。

社会人になって15年。
尾崎が曲の中で反抗し続けていた「大人」になって、あの頃の気持ちにはもう戻れないけれど、子供達がいまもそんな気持ちを抱えているってことは覚えていたいと思います。

26歳で夭折した尾崎は、ほんとに早熟だったのですね。
40歳を過ぎた尾崎はどんな大人になってどんな歌を歌っているのかな、なんて考えるけど、尾崎は「大人」には成りきれなかっただろうとも思います。
覚せい剤を使うようになったのも、否応なく「大人」になる自分から逃避したかったのではないかって思うんです。
繊細な気持ちの持ち主は「大人」になることを拒絶し、命を縮めてしまったのでないのかな。

番組の最後は19歳になったばかりの尾崎が「I Love You」をライブで歌っている様子でした。
尾崎はこうして、永遠に「青春」を歌い続ける存在となったのですね。

久しぶりに青春を思い出した(なんだか年寄りくさい台詞…)夜でした。