the Saber Panther (サーベル・パンサー)

トラディショナル&オリジナルの絵画芸術、化石哺乳類復元画、英語等について気ままに書いている、手書き絵師&リサーチブログ

プレヒストリック・サファリ② (更新世北米・カリフォルニア) ラ・ブレア・タールピットでの一幕

2012年06月02日 | プレヒストリック・サファリ



ちらプレヒストリック・サファリ サーヴィス、およそ2万年前の北米カリフォルニアはラ・ブレアでの光景をご覧いただいています。


この地域を有名にした「タール池」に左前足をとられ、動けなくなったコロンビアマンモスMammuthus columbi)の周りに、早くも大型
肉食獣が群がりつつあります。

すぐ前方には淡い斑紋(管理人のオリジナルデザイン)と驚くべき巨体が目立つネコ科猛獣、Panthera atrox のつがいが、池の向こう
側には特徴的な毛色のダイアウルフCanis dirus)が見えています。
キタアメリカサーベルタイガーSmilodon fatalisの到着も時間の問題でしょう。

体重が10トンにも達しようかというコロンビアマンモスの雄が、群れを離れて仲間の救助に駆けつけました
・・・脱出はしかし、難しいかもしれません。

数知れない動物がタール池で同じ運命に陥り、その膨大な量の骨格は、後世にまで極めて保存の良い状態で残されました。更新世ファウ
ナの骨格発掘に関して、ラ・ブレアが世界でも比類を見ない宝の山だと言われている所以です。

なお、現在のカリフォルニアは半分砂漠のような場所ですが、当時にはもっと広範囲に森林が広がっていたらしいことが、一部の植生研究
で分かっております。


次回の目標地は一挙にさかのぼって、中新世のど真ん中頃になる予定があるとかないとか。
So, stay tuned folks.


絵、文責: サーベル・パンサー


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