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「15時17分、パリ行き」

「シェイプ・オブ・ウォーター」を見た後はこれ。
イーストウッドの新作、「15時17分、パリ行き」。

はっきりいって、オスカー作品は一瞬で吹き飛んだ。

クライマックスは口が開きっぱなしになっちゃって、最後は涙が止まらなかった。

“泣かせる”と謳われる映画でも、シウが泣くなんて滅多にないのに、なんだか感情が押し寄せちゃって。

これは、絶対に絶対に、皆が見るべき。

究極のリアリティ(だって、主演の役者は、なんと事件の当事者本人)が起こす大波にやられちゃう。
下手な監督なら、そもそもこんな冒険はしないだろうけど、もし素人を主演に据えることを決断できたとしても、変に“演技”なんかさせていたら大コケしていただろう。

これは巨匠にしかできない、偉業なのだ。

テロリストの映画というより、若者の純粋さを描いた映画として傑作。
彼らの一途な気持ちを思うと、大人は彼らを利用して間違った方向に進ませては、絶対にいけないと思った。
というのも、テロリストの方もやはり“純粋”な心を持った若者なのかもしれないと思い至ったから。

今年度のアカデミーの対象外だったけど、もしこれがあったら、作品賞レースも違っていたかも。
あの3人の若者に、ぜひオスカーの舞台に立ってほしい気もする。
良くも悪くも、アメリカの底力を見た気がする。
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