『恋するベーカリー』

ここのところ予告トレイラーを見るたびに
すごく楽しみになっていた作品。

スティーブ・マーティン
メリル・ストリープ
アレック・ボールドウィン
この３人の芸達者たちが出て
面白くならないはずがない！

とくにシウは
久々のスティーブ・マーティンが
とっても楽しみだったよ。


そして・・・
期待通りだった。

最高級の大人のコメディを見せてくれた感じ。

ジェーンとジェイクって
なんだかコンビ名みたいな
本当にぴったりの二人。
しっかりもので優しい、
たぶん生まれながらに“お母さん”なジェーンと
いかにも“男”なジェイク。
バイタリティあふれ、仕事にも私生活にも精力的、
でも甘ったれな少年の面も持ち合わせたジェイク。
これはこれでうまくいくんだろうな。

アダムはどちらかといえば
ジェーン的な性格で
自分よりもまず相手を考えてしまう感じ。

ジェーンがはたしてどちらを選ぶのか・・・・


ラストはシウの希望通りだった。


ジェーンみたいに
何事にも一所懸命に生きている女性が素敵だと
つくづく思う物語。
お料理もがんばって、
家もきれいにして
子どもたちを大事にしている。
仕事も楽しく
従業員にも好かれている。

優しくて、思いやり深いこと、
それって一番必要なことだし
自分にも幸せをもたらす、
もっとも重要な要素なんだよね。

３人の子供たちが全部良いんだけど
長女の婚約者がなんといっても素敵だった。
活躍が望まれる役者さん。

↓真ん中の人・・ジョン・クラシンスキー


日本ではアラ還の恋愛なんていう題材で映画を作るのってなかなかできない感じだけど
あの世代のひとたちが
恋愛で見せる
時として昔と変わらぬときめきだったり
成熟した大人としての分別だったり
一つ一つ魅力的。
たとえば
日本で（特にシウの住む田舎なんかで）
模範的な人生を送っている６０歳前後の人たちが
こんな映画を見たらどう思うんだろう。
日本だと“不倫”なんて言ったら
涙ボロボロ、人生ボロボロって感じになりがちでしょ。

生涯、現役。
外にでて、人と関わろう！
そんな明るさに満ちた物語だった。

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