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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「それでも夜は明ける」

2014-05-01 19:10:24 | 映画
キウェテル・イジョホー、
前になんか地球が崩壊するようなディザスターものに出てたのが印象的。
というか、お名前が印象的だったんだけど。

ご存知、先日のオスカーで作品賞に輝く作品。

監督の名前も印象的だよね。


文句なく、テーマといい、役者の演技といい、オスカー獲得なんだけど
シウとしては、「ダラス・バイヤーズ・クラブ」に軍配。
ルピタ・ニョンゴは衝撃的ではあるが、
主演男優賞と助演男優賞を獲得した二人の流れで「ダラス・・・」に行った方が自然では?

自由な黒人として生きていたのに
“証明書”が無ければ、多くの奴隷と同じになってしまうという悲惨さ。
読み書きができることを知られたら命は無いという恐ろしさ。
それでも生きてさえいれば、いつか“自分”を取り戻せるという、ただそれだけの細い細い希望にすがって12年。

彼は自由を手に入れられたけど
パッツィーら、ほかの奴隷たちは、あのまま奴隷で人生を終えたのだろうと思う。

それほど昔の話ではない。


ブラピさん演じる男のように自分を危険にさらしても声に出して正しいことを行える人、
カンバーバッチさん演じる男のように、悪いこととはわかっていてもそれが世の中だからと、自分にできる範囲でささやかに“言い訳的に”善をおこなおうとする人、
ファスベンダーさん演じる男のように、差別に対してなんら疑問を抱かない人。

何に対しても、ほとんどの人が今もカンバーバッチさんタイプなのだなと思う。

ちょうど人種差別への戦いが今熱くなっているけど
そんな考え方があるのは、本当に本当におかしい。


ルピタ・ニョンゴはものすごくひどい目に遭うし、
とても直視できない感じ。
「この人、ランコムの新しい顔に選ばれたんだし!」
と思いながら、頑張って見た。

それと、
「それでも夜は明ける」っていう邦題、どうだろう?
主人公の“夜”は明けたけど
人種差別の“夜”はいまだに明けない。

12年の年月の長さをラストで思い知らされる。
もう少し、主人公がしいたげられた時間のあまりの長さを表現するタイトルの方が良かったんじゃないかな。
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