「１７歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」

１７歳の◎◎・・というと、

１７歳の夏、とか
どちらかというと、青春の甘酸っぱい１ページ、のようなイメージだけど
これはそんな生易しいものではなく
一人の狂人と、
その狂人を正せなかった多くの人々による世界の禍を改めて思い出させるものだった。

フランツとフロイト教授もだけど、
ウイーンのキオスクの主人とフランツの関係も良かった。

わけのわかった悲しみよりもわけのわからない悲しみの方がずっと辛い。
１７歳のフランツが学んだのはそんな厳しすぎる現実。
フロイト教授の言葉は彼が一生思い出し
その都度学びを新たにするものだろうと思う。

切ない気持ちになるけれど、おすすめ。