Walking Holidays ~ニュージーランド編~

大好きなトレッキングを中心にニュージーでの生活を綴ります。なのでWorkingではなくWalking Holidays!

朝のごちそう、夕のごちそう。

2012-11-15 | つれづれゴト。
一日のうちで景色がうつくしい時、私にとって、それは朝と夕。

まるで世界が止まったかのような、いえ、止まってほしいと思うくらいの美しさに溢れた時間。

朝は空気がりんとして、気持ちまで澄んでいくよう。
早起きは三文のとくとはこのことかな。
何もなくても、ただ気持ちよさが味わえるだけで、そう思う。
青空の下、日の光りを浴びた景色は、あたらしさというエネルギーに溢れているよう。




朝の景色、それはシンプルだけれど、空腹へのごちそうのよう。
まさにbreak(壊す) fast(断食)。

良いものを見れて得した!そんな気分で一日が始められる。


夕方のごちそうは、闇が来る前のひっそりとした、あの空の美しさ。
夕焼けで一面あたたかな色になる空。



この美しさ、止めておけないものか。
そんなことを思いながら、時間は過ぎていってしまう。
目の前にあるのに誰も止められない、貯金のように貯めておくこともできない、流れていくもの。



空の色と雲が作りだす模様を見ながら、もう二度と同じ空は見られないんだ、
と一期一会を噛み締める。
「今日もありがとう」と、思わずいいたくなるような夕空を見ながら、
あっという間に闇がやってくる。

夕方の景色、たとえるなら、寒い中飲むホットココアのような、包むようなやさしさを感じる。

そして星の時間がやってくる。



今、鮭がアツい!

2012-11-12 | 自然とともに。
ついに、美味いサーモンに巡り会えたかって?
えっ、カナダでサーモン釣りに目覚めたかって?!


うん、確かに鮭は美味しくて好きだけれど、今回はちょっと違うのです。

日本人に「魚と言えば?」と聞いたら、一にマグロ、二に鮭とくるのでないかと思うくらい、
国民的ポピュラーなお魚ですよね。

ちなみに、鮭を「さけ」と呼びますか「シャケ」と呼びますか?
はい、話が脱線していくのでやめます。

鮭ってどんな一生を送っているか知っていました?

知っているつもりで、私は全然シャケについて知らず、ただムシャムシャと食べていました。
鮭さま、すいませんでした!

カナダに来て、「クマが鮭捕まえるとこ見たい!」から始まった鮭への興味(笑)。
さすがにそれは難しいと思っても、鮭の遡上は見てみたい。
日々体験する大自然、鮭が泳いでいそうな川。
「こんな美しい川に鮭がくるんだ。その様子をこの目で見てみたい!」

鮭を求めて三千里の始まりです 笑。

まずは、この前買ったDavid Suzikiの絵本「Salmon Forest」で勉強。
絵は一昔前風ですが(笑)、なるほどー!っと大人でも楽しく読めます。



★ その1、鮭の生きざまと役目 ☆
学部生の頃、C.W.ニコルさんの話を聞いたことがありました。
彼の赤ら顔にも驚いたのですが(笑)、「死んだ森を豊かにするには、鮭一匹を川の上流に放り投げればいいんだ。」という言葉が、予想外だったので今でも印象的に残っています。

夏にバンクーバー島で会った鮭捕りをしているおじさんも、同じことを言っていました。

鮭を川に投げ入れることで、動物が食べにくる→フンになる→それをさらに虫などが食べる→森の栄養になる→土が肥える→森が豊かになる。
本当はもっと「川に投げ入れられた鮭」から矢印がもっと複数の方向に広がるのですが・・・図はココではかけないな~。
つまり、言いたいことは、鮭一匹がいるだけで、森の食物連鎖(生態系)が回りだすってこと!

そして、このサイクルには、ママ鮭はイクラを産んだら死んでしまうのですが、自らの亡骸も子への栄養となって循環していく自然の摂理も含まれているのです。母、すごし!

鮭は川で生まれて海を回遊した後、再び自分の生まれた川に戻ってきます。
よく違う国の川に行ったりしないのか不思議ですよね?
最近の研究では、鮭は川の匂いを嗅ぎ分けているのではないかとも言われているそうです。
ただ、汚い川には鮭は来ないとも言われています。
じゃあ、汚くなると来なくなるのか?そうなると、森も貧弱になるってこと?

その昔、アイヌの人々は、鮭は神様の使いとして見ていました。
人の命をつなぎ、森のいのちもつなぐ。

鮭って、森と海をつなぐ使者ですね。

☆ その2 ムシャムシャ鮭喰う私たち ★
「トロサーモン、うまっ!」
回転寿しでもすっかりおなじみのネタ、サーモンですが、だいたいは養殖。
そしてワイルドサーモンであっても、とっても人気なお魚なので乱獲されている。
パタゴニアのサイトを見て、そうだったんだ・・・と知りました。
このサイトのビデオをぜひ見てみてください。
難しいことはおいておいて、『鮭ってこんな風に川で生きているんだ!こんな風に漁がされるんだ!』と分かりやすいです!

乱獲は森も荒らし、養殖という新たな手段を生む。
私たちが「もっとシャケー!」と言うほど、すっごいエサを食べた鮭が育てられ、自然は荒れ、自分の体も荒れる。

「足るを知れ」
私たちが常に肝に銘じておかなければならない言葉です。


普段の生活だと、スーパーに並ぶ切り身の塩鮭しか鮭のイメージはないかもしれない。
けれど、その切り身の持ち主は、実はすっごい奴だったのです。

カナダに来て、鮭の住まいが身近になったからこそ、気になりだしたことでした。

帰るまでに、鮭に会いたい!
バンフは冬ですが、まだ希望は捨てません。

参考サイト:サーモンミュージアム ←これ結構楽しかったです。

BAD LANDへの冒険。

2012-11-11 | つれづれゴト。
アルバーターにある雄大な自然はロッキーだけではない!!

カルガリーから南東方面にあるBAD LANDへ行ってきました。
怪しい粉を片手に『YO YO」なんて言ってるファンキーなお兄ちゃんたちがいるエリアではないですよー。

BAD LAND = 荒野です。

不毛地帯。
友達曰く、土が粘着質すぎると作物など育たないそうです。
こんな感じ。



小さなグランドキャニオンって感じでしょうか、行ったことないけど(笑。
下にも降りれます。


遮るものは何もなく、風が文字どうり「ビュンビュン」吹き荒れていました。
次回は、ぜひ夏に来て火星探検ごっこのようなハイキングをしたいです。


そしてBAD LANDエリアの中心になる街Drumhellerは恐竜で有名な街です。
そう、街中をうろついているから、乗っちゃダメサインが至る所に・・・w



恐竜博物館が思った以上に楽しかった!!
日本の食玩が展示されていたのに、ビックリ。日本の食玩って精巧なのですね。



クレーターがぼこぼこした異世界のような、こんな荒野を恐竜が歩き回っていたかと想像するとワクワクします。

他にも見所はたくさん。
この巨大エリンギのような岩は、HOODOO(フードゥー)。

風化作用でできた、自然の芸術品。

廃墟好きには、たまらない場所。アトラス炭坑歴史地区。
ディズニーランドを彷彿させます。ビッグサンダーマウンテンが走ってそうだと思いません?




よゆう。

2012-11-10 | かなのカナダ暮らし。
先日、旅行した先のど田舎の道で、道が分からず車を沿道に止めていました。
すると、反対斜線に現れた車が横で停車。そして、わざわざ車から折り、
『大丈夫?」と声をかけてきてくれました。
吹雪く中、本来なら私たちが降りて聞きに行くべきなのに・・・。
自分の余裕のなさが恥ずかしくなりました。

カナダ人のような余裕を持ちたい。
自分にはない余裕がある。
ぜひ、マネして身につけて帰りたい。

こっちに来て、いつも思うことです。


(まあカナダ人といっても、微妙に人種によって違うかもしれないし、
人によっても違うので一概にはいえませんが・・・。)


カナダ人を例えるならば、日本でいうところの北海道の人でしょうか。

気がおおらかだと感じます。

その大らかさからくるのでしょうか、優しさ、親切さには、いつも関心します。


(これはカナダ人だけではないかもしれませんが、)
レジカウンターに店員がいなくても、しばらく待っている。
日本だったら、「すいませーん」とすぐ呼びますよね(笑)。
そして、店員が「ごめんなさい」と謝ると、「いいんだよ、
他のことやっていたのにごめんね」とか「ありがとう」と言っている。

日本だと大げさかもしれませんが、「お客様は神様」という考えが、
客側も、もてなす側も当然のように持っていると思います。
なので、お金を払っているのだからやってもらって当たり前。
自分も含めそうですが、そんな態度で店員さん(ビジネス相手)に接しているなと思います。

こっちに来て、「お店の人も私のためにサービスしてくれている(働いてくれている)。
だから感謝するのは当然」。
そんな考えが文化に根付いているのではないかと思います。

日本でも、ねぎらってくれたり、ちゃんと感謝をできるお客さんを見かけると、
ステキだなと、良いお手本にしたいなと感じます。

日本人の優しさが、丁寧×思いやりでできているのなら、
カナダ人の優しさは、余裕×思いやりと書けばその違いが伝わるでしょうか・・・・。

日頃、セカセカしてしまう自分。
深呼吸をして、canadianのように、目の前の人をもっと思えるようになって、
帰りたいと思います。