Walking Holidays ~ニュージーランド編~

大好きなトレッキングを中心にニュージーでの生活を綴ります。なのでWorkingではなくWalking Holidays!

今、鮭がアツい!

2012-11-12 | 自然とともに。
ついに、美味いサーモンに巡り会えたかって?
えっ、カナダでサーモン釣りに目覚めたかって?!


うん、確かに鮭は美味しくて好きだけれど、今回はちょっと違うのです。

日本人に「魚と言えば?」と聞いたら、一にマグロ、二に鮭とくるのでないかと思うくらい、
国民的ポピュラーなお魚ですよね。

ちなみに、鮭を「さけ」と呼びますか「シャケ」と呼びますか?
はい、話が脱線していくのでやめます。

鮭ってどんな一生を送っているか知っていました?

知っているつもりで、私は全然シャケについて知らず、ただムシャムシャと食べていました。
鮭さま、すいませんでした!

カナダに来て、「クマが鮭捕まえるとこ見たい!」から始まった鮭への興味(笑)。
さすがにそれは難しいと思っても、鮭の遡上は見てみたい。
日々体験する大自然、鮭が泳いでいそうな川。
「こんな美しい川に鮭がくるんだ。その様子をこの目で見てみたい!」

鮭を求めて三千里の始まりです 笑。

まずは、この前買ったDavid Suzikiの絵本「Salmon Forest」で勉強。
絵は一昔前風ですが(笑)、なるほどー!っと大人でも楽しく読めます。



★ その1、鮭の生きざまと役目 ☆
学部生の頃、C.W.ニコルさんの話を聞いたことがありました。
彼の赤ら顔にも驚いたのですが(笑)、「死んだ森を豊かにするには、鮭一匹を川の上流に放り投げればいいんだ。」という言葉が、予想外だったので今でも印象的に残っています。

夏にバンクーバー島で会った鮭捕りをしているおじさんも、同じことを言っていました。

鮭を川に投げ入れることで、動物が食べにくる→フンになる→それをさらに虫などが食べる→森の栄養になる→土が肥える→森が豊かになる。
本当はもっと「川に投げ入れられた鮭」から矢印がもっと複数の方向に広がるのですが・・・図はココではかけないな~。
つまり、言いたいことは、鮭一匹がいるだけで、森の食物連鎖(生態系)が回りだすってこと!

そして、このサイクルには、ママ鮭はイクラを産んだら死んでしまうのですが、自らの亡骸も子への栄養となって循環していく自然の摂理も含まれているのです。母、すごし!

鮭は川で生まれて海を回遊した後、再び自分の生まれた川に戻ってきます。
よく違う国の川に行ったりしないのか不思議ですよね?
最近の研究では、鮭は川の匂いを嗅ぎ分けているのではないかとも言われているそうです。
ただ、汚い川には鮭は来ないとも言われています。
じゃあ、汚くなると来なくなるのか?そうなると、森も貧弱になるってこと?

その昔、アイヌの人々は、鮭は神様の使いとして見ていました。
人の命をつなぎ、森のいのちもつなぐ。

鮭って、森と海をつなぐ使者ですね。

☆ その2 ムシャムシャ鮭喰う私たち ★
「トロサーモン、うまっ!」
回転寿しでもすっかりおなじみのネタ、サーモンですが、だいたいは養殖。
そしてワイルドサーモンであっても、とっても人気なお魚なので乱獲されている。
パタゴニアのサイトを見て、そうだったんだ・・・と知りました。
このサイトのビデオをぜひ見てみてください。
難しいことはおいておいて、『鮭ってこんな風に川で生きているんだ!こんな風に漁がされるんだ!』と分かりやすいです!

乱獲は森も荒らし、養殖という新たな手段を生む。
私たちが「もっとシャケー!」と言うほど、すっごいエサを食べた鮭が育てられ、自然は荒れ、自分の体も荒れる。

「足るを知れ」
私たちが常に肝に銘じておかなければならない言葉です。


普段の生活だと、スーパーに並ぶ切り身の塩鮭しか鮭のイメージはないかもしれない。
けれど、その切り身の持ち主は、実はすっごい奴だったのです。

カナダに来て、鮭の住まいが身近になったからこそ、気になりだしたことでした。

帰るまでに、鮭に会いたい!
バンフは冬ですが、まだ希望は捨てません。

参考サイト:サーモンミュージアム ←これ結構楽しかったです。