Walking Holidays ~ニュージーランド編~

大好きなトレッキングを中心にニュージーでの生活を綴ります。なのでWorkingではなくWalking Holidays!

ミルフォードの記~風の抜ける峠~

2013-03-27 | ニュージーランド・トレッキング
ミルフォード3日目。

前日の夜、山小屋のレンジャーのお姉さんが
「明日は天気が悪くなるかもしれないので、峠には早めに行くのをオススメします。」
と言っていたので、早めの出発をする。

ここ1ヶ月、雨が無いとかで、ミルフォードの川はカラカラ。
たくさんのあるべき川には、石ころが転がっているだけの状態。
ミルフォードの「売り」の潤った苔と滝もカラカラ。

そんな「エアー川(笑)」に架かる橋で、おどろく表記を発見。

これ、見落としたら大変かもねー!


さてさて。

やっぱり、登りはしんどい。
けれど、日本の山登りと比べたら、横へ横へと進む感じなので、歩きやすい。

上へ進むたび、周囲を見渡すと開けてくる視界。
視界の広がりは、いつも登りのしんどさを忘れさせてくれ、時間さえも忘れてしまう。

気づいたら、こんな雲海の上にいた。


谷間にはまってしまったかのような雲たち。
きみたち、いったいどこへ抜けていくんだい?と聞きたくなってしまう。

あと少し、あと少し。
雲海を見下ろしながら、自分に言い聞かせ登っていると、

目の前に、言葉にならない風景が現れた。

pass(峠)を雲が抜けて行く。
ただそれだけの現象なのに、なんて美しいんだろ。



そして、また数歩登ると、
大きな山腹に雪を載せた山が見え、感激して涙腺がゆるむ。。




朝露をしっとり浴びて、たたずむ花々。




そこからは天空の世界に来たような風景が待っていた。












もう、この美しさ、私の乏しいボキャブラリーでは語れません。


「きれい」「美しい」という表現以上に言葉が欲しい、
そう思わせる光景ばかり。





山って、大きいなあ。











ミルフォードの記~谷間の散歩~

2013-03-26 | ニュージーランド・トレッキング
ミルフォード、2日目。
いよいよ、今日からが本番。

日本では、「山の時間は下界のプラス2時間。」とよく言いますが、
これって世界共通ではないんだって、ここで気づきました。

ニュージーランドは、朝明るくなるのが遅いんです。
特に山間だとなおさら。
そして、霧で何も見えないので、
先を急ぐ必要がない限り、
朝早く動くことが必ずしも賢い選択ではないよう。


8時過ぎから、みんな動き出します。

さて、ハット出発です。



こんな景色を見ると、早起きは三文の徳感を感じます。
(全然、早起きじゃないけれど 笑。)



森の中をひたすら進み、ところどころで開ける視界。
すると、こんな景色が待っていたり、



少し遅めの日の出を拝んだり、


ただそこにある景色に感動をし、
歩くからこそ、いっそう感じる感激です。


この日は、谷間のフラットな道をひたすら進んで行くみちのり。
景色も大した変化がないので、自分と向き合うような日だった気がします。



一人で楽しく歩いていても、

・・・・たまに、やっぱり飽きてきます(笑)。人恋しくなってきます。


日本では、当たり前にいる友だちの存在、知り合い、家族の存在。
そして、直接的な関係はなくても支えてくれてる「誰か」の存在。

大自然の中で、一人になるからこそ感じられる誰かのありがたさ。

最近いつも思うのは、友だちをもっともっと大切にしよう。
小学生みたいですが、荒野にポツンといると思うことでした。


一本道だし、迷うことなんてないはずなのに、


人が見えなくなるとちょっと不安に。

けれど、視界に入れば、
「あーせっかくのミルフォードなのに、人が視界に入るなんて~ああもう。」
とワガママです(笑)。

ミルフォードが世界一美しい「散歩道」と訳されるているのは、
やっぱり、フラットな部分が多いこと、歩きやすいこと。
そして、どこか日本庭園のような風景が見られるからなのかなと思います。
 
うん、苔生す道がたまりません~

たまに、こんなお方が鎮座されていたりもしますが(笑。
さて、なぜこんな場所に来てしまったのか、わかりますか~?


このトロロ昆布のような苔、「ひげゴケ」が森中にひろがっています。



ついに、終わりのような場所が見えてきた★










ミルフォードの記~みんなのごはん~

2013-03-26 | ニュージーランド・トレッキング

そうそう、二日目を始める前に、
噂のミルフォード初日のみんなの夕飯について!

題して、となりの人の夕ごはん☆

行く前に、初日はほとんど歩かないので、
みんな肉やら何やら豪勢なものを持って行くらしいと聞いていました。

ほんとかな~と思ったら、予想通りに本当(笑。

え、オートキャンプ?


と思うような、食材。

フリーズドライなんて、ノンノン。

人参、たまねぎ、じゃがいも・・・。
これから、カレーかい?と聞きたくなるような、丸ごとの野菜たち

調理道具も、中にはフツーに家庭で使うようなガラス蓋のナベを持参している人も。

調味料も、日本のように超少量サイズなんて、ほぼ売っていないに等しいので、
日本でいう普通サイズ、こっちでいう一番小さいサイズをみんな持参。

フライパンの上では、お肉に、野菜がジュージュー焼かれています。。。

白人、たくましや!!


この時、思ったこと。

「軽量、少量、命!!」


と頑張っているのは(いや、好きなだけ?)、日本人だけなのかも、と。

白人の人って(まあ色々だけれど)、ふだんのゴハンからしてシンプルだから、
山なんかに来たら、一層シンプルになるのかと思っていたけれど、違うのかも。

彼らは、美味しく楽しく食べることが重要なんだろうな。
(もちろん、フリーズドライなんかを食べる人もいますよ~)

かさ張るけれど、プラスチック製のワイングラス(カップ)を持ってきたり、
一杯のコーヒー、紅茶のために大きなマグカップを持ってきていたり。

自分の中には、そんなチョイスがなかったので、新鮮でした。


面白かったのは、朝ごはんでのこと。

「何作ってるんですか?」とアメリカ人のおばさんに聞くと、
「オートミールなんだけれど、私のはインスタント。
でも、みんな、普通のオートミール持ってきていて、恥ずかしくなっちゃうわ。」

オートミール=水か牛乳でふやかして作るんでしょ?っというレベルの知識しか
ない私ので、インスタントも普通も大差ないんじゃ・・・と思うけれど、どうやら
違うようですねー。

そこも手を抜かないんだ、と以外でした。


それから、食事ではないけれど、
読書を楽しむために何冊も本を持参していたり。
あ、こっちは日本のような文庫本って存在しないので、
みんな、辞書サイズのドデカイ本を持参です。
ペーパーバックなので多少軽いと思いますが。。

彼らのカバンの中身の半分は、かさ張るものでできているのか、
四次元ポケットなんじゃないかと思います 笑。

いつか自宅で使うサイズの枕を持参する人に会えるんじゃないかと期待。
チビ枕持参の人は会いましたが 笑。



ミルフォード・トラックの記

2013-03-25 | ニュージーランド・トレッキング
「ミルフォードトラックを歩いたあとって、クルージングもできるんですか?』

『ミルフォードトラック山小屋は、もう予約手配済みですか?」

「(クルージングできるか、どうかを知りたいのに・・・うう。)
まだですが、クルージングはできるんですか?」

『まずは、予約が先ですよ。クルージングはそれから。
DOC(環境保全省)のオフェスにまずは行って」


親切心からなのか、何からなのか、観光案内所のお姉さんに
YESかNOの答えをもらいたいだけの
質問が、ちがう結果になってしまった・・・。

けれど、お姉さんに従ってよかった。


予約は半年以上前からと言われているミルフォード。
現地に行けばどうにかなるかと思っていたら
・・・まあ、どうにかなったのですが(笑、
キャンセル待ちが運良く出たら、それをすかさず拾うという具合。

ちょくちょく予約ウェブサイトを見ていると、あった!
ついに憧れのミルフォードへ行ける。


ミルフォードトラック、スタート地点へ向かう船は午後の便を予約。
午前と午後の便があるのですが、一日目の歩行距離はわずか1時間弱なので、
私は午後の便を予約した。

そうする人が多いのかと思ったら、午後の便は数名だけ。

テアナウからバスに揺られること30分くらい。
テアナウ・ダウンで船に乗り換える。

私たちの荷物が、たまたまだろうけれど可愛らしく並べられていた。



いったいどんな景色が待っているのだろう、
船からの景色を見るたびに膨らむ、期待。



いよいよ到着するBayが見えてきた。



まずは、靴底を消毒。
世界中からトレッカーがやってくるミルフォード。
それは、世界中の菌、ゴミ、生物がやってくるということでもあるのですよね。

ニュージーランドの固有のいきものを守るために、必要な儀式(?)。
こういう儀式があると、トレッカーの方も特別な場所に入るんだなって自覚できて、
個人的にいいと思う


そ し て、

4日間に渡るミルフォードトラックのはじまり、はじまり。