おなかの星屑

2006-07-12 10:55:41 | ポエトリー
布団の中で星屑を呑みこんだ。
今朝はおなかいっぱいだ。
肩から桃のジュースがこぼれ、
ハイジがえくぼで遊んでいる。

今朝はおなかいっぱいだ。
たまごが深海に沈み、
おまめは都庁に飛び込んだ。

今朝はおなかがいっぱいだ。
ぼくは宇宙におじぎをする。
トマトは今頃家路かな・・・

はちだんばし

2006-07-11 23:24:32 | ポエトリー
あたしたちは今日も昨日のように繰り返している。
繰り返すことで気づいたり、うまくなったりする。
失敗もするが、また繰り返してみる。
終わることはない。繰り返し続ける。
それは長い道のりだけれど、
いつもわくわくしていたい。
らくだの涙が潤いを与えてくれたり、
蜃気楼がつかの間の喜びと辛らつな現実を見せつけたりする。
今日もとどまることはない。
振り返れば、遥か遠くにいる昨日が見える。





あやとり

2006-07-11 00:21:46 | ダイアリー
あやとりで橋を作ったことありますか?
ひし形が二つあるモノと四つあるモノがあります。
それ以上にひし形を増やすにはどうすればいいのかな?
誰か教えてください。
折り紙もも綾取りも子供の頃にやり損ねたえいせいは
いま童心を取り戻そうとしています。

お知らせがあります。

2006-07-09 17:48:43 | Weblog
TPT(シアタープロジェクト東京)主催
アメリカの若き才人のアリ・エデルソンによる
スペイン最大の劇詩人ロルカの三大悲劇
『血の婚礼 - Bodas de Sangre』
に出演することになりました!!

<上演日程>
8月5日(土)→ 8月20日(日)
詳しくはhttp://www.tpt.co.jp/

<スタッフ>
作/フェデリコ・ガルシア・ロルカ
演出/アリ・エデルソン
台本/広田敦郎 美術/二村周作 照明/佐野雅昭・鈴木直之
音楽/後藤浩明 衣裳/原まさみ ヘア&メイク/鎌田直樹
音響/木暮拓矢 舞台監督/山口勝也

<出演>
宮菜穂子/板垣桃子/パク・ソヒ/斉藤直樹/中村音子
松岡美希/鈴木智香子/野口卓磨/中村伝
倉本朋幸/小川祐弥/田村元/廣畑達也/井上裕朗
河野由佳/篠山美咲/夏川永聖/海老原礼子/大沼百合子

<概要>
灼熱の太陽、アンダルシア。
運命の力、血の呪縛。

20世紀スペイン最大の劇詩人ロルカが、実際に起きた殺人事件の記事をもとに
独自の詩霊で築き上げた、情熱的かつシュールな世界。
婚礼のさなか、花嫁が一人の男と抜け出した。
その男とは、花嫁の父親と兄を殺した一族の人間だった……
運命と情熱に導かれるまま愛し合い、死へと駆りゆく若者たち。

<チケット>
7月8日(土)前売開始
料金◎全席指定5,250円 学生料金◎3,150円(TPTのみのお取り扱い)
詳しくはhttp://www.tpt.co.jp/ へ!!


平成18年度文化庁芸術創造活動重点支援事業

『五月のフラフープ』お話のはじまりはじまり。

2006-07-05 13:09:53 | ストーリー
ゆっくり時間をかけて考えたいことがある。
そんなあなたに冷めたブラックコーヒーがよく似合う。
あたしのアイスティーの結露はもう耐え切れず、
周りの空気を読みつつ同志を探した。
『あの日・・・』と言いかけてあなたはまた席を立った。
剥がれそうなソファの人工皮を一点に見つめて、
あたしは自力で唾を飲み込んだ。
物事はいつも思うようには行かない。
交差する道路標示のようにあなたとはいつも離れていくしかない。
心の膿だけがあなたとの共有物なのかな、悲しいことに。
『悲しい・・・』ゆっくり席に戻ったあなたはつぶやいた。
「悲しい」というコトバも居場所を探すように、湿った5月の空気
に漂う。もう「悲しい」がなにをも伝えない。
あの日何があったか、あたしだってよく分かってる。
何も言わないことが考えられるせめてもの傷つけ方なんだ。

高校のとき、あたしは囲碁部に入っていた。
今も囲碁のルールすら分からない囲碁部副部長。
でも部長の佐山君は高校卒業後プロになったらしい、囲碁の。
今、子供に囲碁を教えたりして、お小遣い稼ぎをしてるのかもしれない。
佐山君と初めて話したのも今日みたいな雨の日だった。
5月20日。その頃付き合っていた男の誕生日だったっけ。
東京のど真ん中にある学校だから窮屈で、いつも居場所を探してたんだ。
その頃の私のお気に入れは、今だから教えるけど美術準備室。
オイルの匂いと整頓されていない心地よさ、そしてお墓のような都庁が見える
小窓。5時間目をサボってグレー色に染まった小窓を眺めていたとき、
ドア鍵を荒々しく開け、一人の男子生徒が土足で入ってきた。
雨にぬれたスニーカーはタイルの床をさらに汚している。
顔すら知らないその男子が息を切らしながらあたしをじっと見つめる。
これが佐山君との出会いだった。

つづく。



雨の日に選択をする

2006-07-05 03:02:29 | Weblog
選択はいつもあたしを困らせる
選択が出来ないほど未熟なのか
選択がぼやけて見えるほど年老いているのか
選択それ自体が困難なのか
選択それ自体が意地悪なのか
選択を出来ないほどあたし自身が複雑にってしまったのか
選択を出来るほど整理されていないのか
選択というシンプルな結論に至るまでの過程で躓いているんだ



2006-07-05 02:32:09 | ポエトリー
後悔ほど苦い冠はない。

自ら月となって道を照らそう。

さあ月が出るぞ。

道が闇だからではない、あたしが月だからだ。


きみとスプーンと

2006-07-01 01:43:09 | Weblog
食卓上のスプーンくらいしかきみはきみを知らないんだ。

きみと大地と空とが愛撫したらもっと清々しい風が吹くだろう。

そしたらリズムに合わせて音符が飛び跳ねるように、

その頭に積もった塵を笑い飛ばそう。