赤いもの、白いもの

2006-09-03 21:19:44 | ポエトリー
この世界には白くて四角いものが溢れている。

こっち そっち ・・・あっちにも。

ある日、こっちの方から赤くて丸いものが現れた。

それは 完熟トマトかもしれない。

お日様かもしれない。

道化師の鼻かもしれない。

はたまた ここんとこにある

ハートってやつかもしれない。

赤くて丸いもの。

周りの白くて四角いものが少しずつ赤くなっていく。

赤くて丸いものになりたいな。

欲を言えば暖かかったらいいな。

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今日この詩を詠んだ。
20人近くの人の前で詠んだ。
前よりもこの詩は私の中で重みをまし、
今の自分や自分がこれからしていきたいことを
最も表現できているだろう。原点であり、指標でもある。
いつまでもこれを強く想い、もっともっと強く想う事で
沢山の人に伝わるといいな、伝えたい。

ロンド・ロンド・ロンド

2006-09-03 05:28:31 | ポエトリー
天井がいつまでも見えるから、額に無数の黒い穴ができて、

その中から白いアリが出てきて、輪になってロンドを踊りだした。

そのうち東の空が少し蒼くなったから、眉間にしわがより、

ロンドの輪が雪崩れのように額から枕へと落っこちそうになった。

すかさずグーでそれを掬い上げ腕飾りにしたからもう安心だ。

でも腕輪になったアリのロンドは、温度と傾斜に敏感だったから、

白い骨になって皮膚にこびり付き、時折そこをちくっと刺激した。

その感覚は痛みとは別で、心臓の奥がごろっと動く作用をしていて、

ロンドが新鮮に回りだすには、もう何本か腕が必要だってことがわかった。