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湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

フィンランド:足もとは岩盤/高レベル放射性廃棄物の地層処分をふと思う

2010-08-03 23:55:56 | 旅:フィンランド

先月、
ヘルシンキの住宅地で朝の散歩をしていたとき
住宅の新築工事現場でみた光景。
大きな岩がゴロゴロしていた。



表土のすぐ下の巨岩を砕いて大岩状にしているよう。
おそらく一部は撤去するのだろうけど、
一部はさらに砕いて基礎工事をおこなっているみたい。
地元在住の友によれば、これは、ごくフツーの住宅工事風景という。



そのすぐ横で、
背の高い松の樹が路傍の巨岩にしがみつくように根をはわせている。



スカンジナヴィア半島の地盤は安定していて、地震は滅多におきないときく。
思わず納得の光景だった。
しかも、そういう光景にたくさん出くわしたから驚く。

フィンランドは、
原発からとりだした使用済核燃料を、再処理せずに
高レベル放射性廃棄物として深い地層中にうめて処分する計画で、
その最終処分場をつくる場所が世界で初めてきまった国でもある。

日本では、原発からとりだした使用済み核燃料は、再処理してから
高レベル放射性廃棄物としてどこかの地下深い地層にうめ、
生活環境に影響がおよばないよう安全かつ確実に長期間隔離する計画。
その最終処分場がきまらないので、こうした地層処分についてのPRに
先進地としてフィンランドの状況が紹介されていることがある。

でも、こうしてみると、
たとえば地盤ひとつとっても、そうとう条件が違うよう。
…というより、違いすぎる感を受けた。

もっともフィンランドにしても、
場所について政治決定はしたものの
技術の面で他国よりすすんでいるわけではないらしく、
技術的な面で問題がおきる可能性がないわけではない、らしい。

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