湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

祝島にむけた風

2009-08-31 22:56:09 | 祝島沖・上関原発計画

昨日の衆院選挙で自民党は大敗。
16年ぶりに下野ときいて、ふと思った。
歴史に「もしも」はないが、
もし16年前の自民党の下野がなかったなら
石川県珠洲(すず)市に原発ができていたかもしれない、と。

2003年に珠洲の立地計画が凍結になった後、
なお新規立地計画が残っている、山口県の上関(かみのせき)。
珠洲で起きたのと同じようなことが、ここでも行なわれているんだろうか。

原発の代理戦争」を、いたずらに繰り返すなんて、止めにしたい。

こうした願いは、狙って叶うというものでもない。
けして諦めず、思いつめず、激しく淡々と願いつづけ、
いま自分が置かれた場所と状況でできることを探し、
それを一つひとつやっていく。
そうしたことを積み重ねながら、風が吹くときを待つ。

風は、いつか、きっと、吹く。
いつ吹くかわからない風が吹くまで、
できることを準備しておく。
そうすれば、風が吹いたとき、それに乗ることができる。

上関原発計画をめぐる状況は予断を許さないと聞く。
ただ、16年ぶりに自民党が下野するいま、
計画に反対する祝島にむけて風が吹きはじめたのかもしれない、
とも思う。この機会を生かせたら。

「まだ日本に原発建設計画あるの!?」と驚く人もいるだろう。
残念ながら、日本にはまだ、原発を新しくつくろうという計画がある。
スリーマイルやチェルノブイリや美浜やもんじゅやJCOで
深刻な事故があっても、日本の自民党政権は計画を翻さなかった。

それは別世界の話ではなく、私たちの足もとで起きているコト。
そして、不変の運命ではなく、私たちが望めば変えられるコト。



写真は、上関原発予定地で、四半世紀以上も反対運動をつづける
祝島(いわいじま)を舞台に撮影中のドキュメンタリー映画
祝の島(ほうりのしま)』(監督:纐纈あや)のフライヤー(ビラ)。

海をわたる風を、感じませんか?

*****

それにしても面白いなと思ったのは、
解散前の野党の勢力が民主党を除くとほぼ変化していないこと。
つまり、議席数だけをみると、
今回の選挙で自民党と公明党が減らした議席数が
ほぼそのまま民主党に移動したようにみえる。
他の政党の議席数には、ほとんど変化が見られないのだ。
この事実は、どう考えたらいいのだろう?

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