『マインクラフト/ザ・ムービー』 2025年、アメリカ、1時間41分。を観た。
スティーヴが子供の頃から憧れていた採掘現場はキューブで出来た異世界に繋がっていた。異世界に入ったスティーヴはその世界で様々なモノを創り上げていく。地下のブタの女王はあるアイテムを使って異世界全てを手に入れようとするがその事を知ったスティーヴは愛犬デニスにアイテムを託し地上世界に放った。
コメディとしてボケっ放しではなくツッコミが有り、そのツッコミが「そんな事有るか!」などの否定形ではなく「なんで?」などの疑問形なのが作品に合ってて良かった。否定形のツッコミも有ったかもしれない。
疑問を持ちつつそれをでもまあいいかと受け容れる。それはこの映画自体が何でか知らないがキュープで出来た異世界が有ったという所から始まっていて、そこを否定したら映画を受け容れる事も拒否する事になりそうで、だから映画全体のトーンを疑問を持ちつつ受け容れる方向にしたのではないだろうか。なんで?でもまあいいか、と。
ジャレッド・ヘス監督の作品『ナポレオン・ダイナマイト(旧バス男)』と『ナチョ・リブレ/覆面の神様』しか観ていないがちょっと変わったものを受け容れるという方向で一致しているのではないだろうか。
ジャック・ブラックがいつも通りと言うかいつも以上に元気でうるさい。本作の前に声だけの出演をした『ボーダーランズ』のロボット役では世間にはそれが受け容れられなかったみたいだけど本作ではどうだったんだろうか。
ブタの女王に丸い奴呼ばわりされていたが宇宙では基本的に物体は球体になるんではないだろうか。キューブで出来た本来丸っこいブタが世界を支配しようと企むが本物の丸い奴(黒人女性も丸っこかった)がその前に立ちはだかるのは宇宙の真理を表しているのか。重要な所で使われたアイテムもキューブで出来た球体の形状をしていた。
姉弟のお姉ちゃん役を演じていたエマ・マイヤーズが可愛かった。コメディ演技も上手い。なので出演作のネットフリックスのミニドラマシリーズ『自由研究には向かない殺人』を観ている。6話で完結と観やすそうなので。