私が子供の頃の江戸川区小岩は田舎そのもの。駅周辺に建物があるくらいで、他は豊かな田園地帯だった。トンボや蛙・蛇、小動物の楽園だった。全体が広大な湿地帯で、水路が縦横に走り、沼や池だらけだった。だから、夏には、そういう所で泳いだり潜ったりして遊んだ。
いつの間にか、耳に入った黴菌がが原因で左耳の鼓膜が破れたのだろう。
補聴器や拡聴器は、広告によく出てくる。だが、第一に高価だ。第二に効果が低いことが分かった。市開催の難聴者のための集いに参加したことがある。補聴器購入経験のある多くの者によると、中古自動車が買えるくらいのお金を使ってきたそうだ。だが、そのどれも不満で、今では引き出しの中に沢山眠っているという。
また、話す側にも問題があることも彼らから聞いた。本人の目の前で口をきちんと開いて話せば、聞き取れることが多いという。
私の場合もそうだ。背後から他の人に向かって呟いているような、或いは左横から口を開けずにボソボソと独り言みたいな話し方をされても通じるはずがない。極端だが、隣の部屋や階下で呟くように言われ、聞こえないほうが悪いと言う者もいるくらいだ。
サークル仲間やテレビなどは、私の顔の前で発声している。だから、聞こえないということは無い。音楽などをヘッドフォーンで聴くことがある。これだと、右耳が左耳を補うようだ。右側でピアノを弾いていて、「あっ、今左側からギターが入ってきたな」なんてことも、きちんと分かる。だから、音楽はヘッドフォーンで聴く。何ら問題無い。健常人と変わりなく、音楽を大いに楽しんでいる。
上記のような相互補完には、骨伝道が働くのだろうか?私がamazon で購入した音声拡聴器「骨伝道クリアーボイス」を昨日箱から出して使ってみた。テレビの音量を(聞こえる程度で)小にして、拡聴器のSwitchをonにしたりoffにしたりして、いろいろ試した。onにすれば、より大きくは聞こえるが、offでも(自分の耳で)きちんと聴ける。何んのことはない。私の左耳は、自分が思うほど悪くないのかも知れない。私の長い教員生活の中で、生徒との会話で不自由したことはない。つまり、相手に聞き返したことは無いのだ。高齢化で以前より聴力が劣化した程度ではないか?右耳は歳相応に正常なのだ。
音声拡聴器「骨伝道クリアーボイス」を、もろ手を揚げて、人様に薦めていいのかは問題だ。取り扱い説明書を読んで、気になることがあるので、音声拡聴器のメーカーに問いただした。それは、以下の文面だ。
【特にご注意とお願い】①~③
④長期間ご利用になって(全く使用しない、を含め)充電しても赤ランプが点灯しなくなったら
電池交換の時期です。その場合は商品をそのまま製造元(株式会社伊吹電子)までお
送りいただいて電池代と交換作業(各実費)をご指定か新しい商品をお買い求め くださ
い。(再生価格には消費税、送料は別途となります)
※電子回路機密保持のため、ケースは分解できない設計にされております。安全のため
にもご自分では分解しないでください。
カメラ会社が単三電池ではなく、自分の会社独自の電池を買わせて儲ける、あの手の
やり方です。 因みに、伊吹電子に問い合わせたら、電池の寿命は、普通に使って2年程度
だそうです。たぶん、他のメーカーのも、似たりよったりでしょう。