最寄りのUSシネマつくばで映画鑑賞を。
題名は「PERFECT DAYS」
自分流で単純に日本名にすれば「完璧な一日」かな。
この映画のキャッチコピーは「こんなふうに生きていけたなら」だそうですが。
この映画を観ていなくても、どんな映画なのかはご存知だと思います。
昨年の第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督で主演の役所広司所がトイレ清掃員役で男優賞を受賞した作品です。
大きな話題になりましたね。
まず、そのトイレのことですが
映画に登場するトイレは、2020年からはじまった、東京渋谷区内17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」が、新しい公共トイレを設置したことが話題になり、TVや新聞で取り上げられていたので、映画になる前からこのトイレのことは知っていた。
詳細はこちらのページをご覧下さい ⇒ https://tokyotoilet.jp/
美観や機能性ばかりではなく、2ヶ所に男女共用トイレを作ったことでも物議を醸していましたね。
映画の本題ですが
映画は、この「THE TOKYO TOILET プロジェクト」活動のPRを目的とした短編オムニバス映画を計画したのがきっかけだったそうです。
THE TOKYO TOILET プロジェクト紹介動画
日本人の折り目正しいサービスや公共の場所の清潔さに感銘を受け、長篇作品として再構想し、監督のヴェンダースが日本の街の特徴と考えた「職人意識」「プロ意識」を体現する存在としてトイレ清掃員を主人公に位置づけ、東京を舞台とするオリジナルな物語を映画化したのが本作です。
映画の内容を少し
同じ時間に⽬覚め、同じように⽀度をし、清掃員として働く男平山、本を読み音楽に耳を傾け、静かに淡々とした⽇々を⽣きている。
毎⽇が同じことの繰り返しに⾒えるかもしれないが、同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きている。
トイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマです。
映画「PERFECT DAYS」本予告
淡々と同じ毎日が過ぎて行くけれど、日々のルーチンを大切に。
ひたすらトイレ掃除。
会話がほとんどないが、日々の繰り返しを様々な角度で。
彼の過去や家族についてはわけあり?のままだが、こんな暮し方だってありだ。
が感想です。
主人公の「平山」という名前は、『東京物語』や『秋刀魚の味』で笠智衆が演じた登場人物をはじめ、小津安二郎監督の作品に繰り返し使われる名前ですが、
小津安二郎作品に傾倒し、日本とのつながりの深さで知られたヴィム・ヴェンダースだからこそですね。