湘南マランドロのブラジルピアノと、オルガン♪

ブラジル音楽専門のピアニスト/オルガニスト今井亮太郎のゴキゲンblog!!

シネマ・ボッサ 本人が収録曲紹介!Vol.18 ♪オルフェのサンバ

2020-07-02 18:00:00 | 『シネマ・ボッサ』収録曲紹介
【シネマ・ボッサ 本人が収録曲紹介!Vol.18 ♪オルフェのサンバ】

日本コロムビアより、晴れて昨日7月1日リリースされた今井亮太郎Newアルバム『シネマ・ボッサ』。
今井亮太郎にとっては5年ぶりの新作アルバムとなりますψ(`∇´)ψ

『シネマ・ボッサ』リリースされたぞー\(^o^)/
みなさまはお手にできましたか?!
これからかな??

総勢15名ものアーティストで作り上げた今作は、”シネマミュージックの名作たちをBossaNovaでお贈りする“というコンセプト!
リリース記念としてせっかくですから、メインアーティスト&アレンジャー&音楽プロデューサーである僕 今井亮太郎本人が『シネマ・ボッサ』収録曲の聴きどころやエピソードなどをご紹介しております(^^)


そんな「本人が収録曲紹介」シリーズも、今日で全曲の紹介が終わり、今回が最終回!
なんだか思いもひとしおでございます。
お読みいただいているみなさま、本当にありがとうございます(^_^)


最終回の今回は、『シネマ・ボッサ』のラスト18曲目に収録されている「オルフェのサンバ」です\(^o^)/


僕たちブラジル音楽の音楽家…特にSambaを奏でる音楽家にとっては鉄板曲というか、どスタンダードな楽曲の一つ。
楽器パートの人たちは、この曲はどのKeyでもOK!くらい、当たり前に弾けなきゃ〜みたいな定番楽曲なんですよね♪
ブラジル人アーティストと奏でている時のお話。
僕らは奏でていて、お客様は踊っている。そういう時は踊りを止めないように、その曲が終わっても止めずに和音を弾き続ける。すると、ボーカリストが後ろを振り返らずに指を立てる。
1本ならC、2本ならD、パーならG。
Cmなら立てた指を逆さにする…。
そんなカタチでKeyだけの合図があり、そのKeyに転調して奏でていると歌が始まり、初めてこれから何の曲を演奏するかわかる。
みたいな感じなんですよネ♪
なかなか高度なことやってるでしょ?笑
そういう中でよく演奏される曲の一つが「オルフェのサンバ(Samba de Orfeu)」だったりします。


「オルフェのサンバ」は、リオデジャネイロを舞台にした名映画『黒いオルフェ』(1959)のエンディングで流れる楽曲です。作曲はルイス・ボンファ。
『黒いオルフェ』では、他にも「カーニバルの朝」「ア・フェリシダージ」という名曲もあるのですが、『シネマ・ボッサ』を制作するにあたりマストであろうこの映画『黒いオルフェ』からどの曲を選ぼうかな〜とけっこう悩みました(笑)

『黒いオルフェ』は、ギリシャ神話のオルフェウスの話を、リオデジャネイロのカーニバルの期間に重ねた物語なんですよね。
脚本は「イパネマの娘」の作詞をしたヴィニシウス・ジ・モライス。
主人公オルフェとヒロイン ユーリディスの、カーニバルの期間に出会った2人の愛と悲劇の物語で、ギリシャ神話のオルフェウスの話を知った上で観ると、とても深い意味で楽しめる映画です。
ぜひ、オルフェウスの神話を読んだ上であらためて観ていただきたい作品です!

この『黒いオルフェ』の中で、「カーニバルの朝」(ルイス・ボンファ)は主人公オルフェがカーニバルのために作った曲として登場し、「ア・フェリシダージ」(ジョビン)は映画を象徴する曲として物語全般に渡って使われています。
そして、「オルフェのサンバ」はラストシーンで!
ユーリディスの亡骸を抱えながら、夜通しさまよったオルフェが最後は追い詰められてリオの丘から落ちて命を落としてしまう。死をもって2人は結ばれるんですよね。
悲しみの中で夜は明け、そして朝日が昇り、子どもたちが丘の上でこの「オルフェのサンバ」を歌いながら駆け回る。オルフェのギターを奏でながら。
悲劇の中でとても華やかで明るいサンバの「オルフェのサンバ」が流れるのが、なんとも印象的なんですよね。


『黒いオルフェ』からこの「オルフェのサンバ」を選んだのは、「Over the Rainbow」と同じく、やはりこの世界的・歴史的なコロナ禍の中で制作したアルバムだから、でした。
悲劇の中からでもまた日常は続いていき、また朝日が昇る。
子どもたちは生きるエネルギーの象徴でもありますよね!
そんな映画のメッセージと現在の状況を重ねました。
大変なことがあっても、必ず明るく強い陽は昇りエネルギーをくれる。またしっかり歩み始めて、楽しく力強く生きていこう!という願いを込めて。


だからこそ、思い切り楽しんで、ゴキゲンに喜びいっぱいに奏でたのだ!


演奏のメンバーは、僕 今井亮太郎がハモンド・オルガンとピアノ、テナーサックス/Gustavo Anacleto、ギター/外園健彦、ベース/コモブチキイチロウ、ドラムス/Alexandre Ozaki、パーカッション/Celsinho Silva、そしてコーラスでBossaNova弾き語りの歌姫Karenさんが参加しています♪


まずは外園健彦の真骨頂のギターのSambaカッティング、そしてAlexのドラムスに、リオデジャネイロから特別参加の巨匠Celsinho SilvaのGanzáとTamborim!
そしてそこにコモさんのベースがオシャレに加わるイントロ♪
これがとてもカッコいいんですよね〜^ ^


メロディはハモンド・オルガンで!
この曲をハモンド・オルガンで奏でたら間違いなくカッコいい!聴いたことのないサウンドになる!と思ったのだ(●´艸`)

BパートからはCelsinhoのパンデイロとSurdoも加わり、オルガンはレスリースイッチON!
そして、Gugaのテナーサックスが良〜い感じに絡みます^ ^


2コーラス目は、まずはハモンド・オルガンのソロ!
素晴らしいSambaのグルーヴがとても心地良くて、とても楽しそうに奏でている様子が演奏から出ていると思います(笑)

続いてGugaのサックスソロ!
素晴らしい!!カッコいい!!
Sambaのグルーヴの中で自由に、やわらかく、踊るように奏でていて、いや〜さすがです!!
聴きどころのひとつです!


メロディに戻った3コーラス目からは、Karenさんのコーラスが♪
天使のように淡くやわらかい歌声が、軽快でアップテンポなこの曲に実はとっても合うんじゃないかな〜なんて、最初からイメージしていて、バッチリ!いや、それ以上!!
素敵な歌声に癒されます^ ^
めっちゃ良い雰囲気で、幸せな気持ちになりますよ〜(o^^o)


このアルバムのフィナーレを飾るのにふさわしい演奏になっていると思います\(^o^)/


「雨にぬれても」から始まった『シネマ・ボッサ』が、いろいろな情景を旅して、「Over the Rainbow」で大きな虹がかかって、最後はまた日が昇って新しい朝が始まる「オルフェのサンバ」でアルバムが完結する。
きっと、みなさまの心にそっと寄り添える一枚になると思います♪


『シネマ・ボッサ』は新星堂、山野楽器、タワーレコードなど全国のCDショップや、Amazonなどのオンラインショップでご購入いただけます。
店頭になくても、注文していただければバッチリ手に入りますよ〜!
もちろんLIVEで僕から直前ご購入もできます\(^o^)/

今井亮太郎Newアルバム『シネマ・ボッサ』、ぜひぜひ末長くお楽しみくださいませ\(^o^)/






☆今井亮太郎『シネマ・ボッサ〜ニュー・シネマ・パラダイス/ラ・ラ・ランド〜』
2020.7.1(水)リリース!
¥2,200(税込) COCB-54303
※新星堂、山野楽器、タワーレコードなど全国CDショップ、Amazonなどwebショップにてご予約開始されています♪

〜新旧のシネマの名曲をボッサ・テイストで演奏した、究極のシネマ・ミュージック・アルバム〜
ボサノヴァ・サンバのピアノスト&オルガン奏者、今井亮太郎がシネマ・ミュージックに挑んだアルバム。「ボサノヴァ」×「シネマ・ミュージック」の組み合わせは、じっくり聴いても、BGMにもぴったり!おしゃれな雰囲気で名曲をたのしめる、リラックスに最適な一枚。シネマの名曲はもちろん、今井亮太郎の新曲も収録!ハモンド・オルガンのサウンドにも注目。

↓日本コロムビアのページ↓


↓『シネマ・ボッサ』試聴ダイジェスト映像はコチラ↓


* * *

〈今井亮太郎LIVE info〉

♪7.4(土) / 珈琲美学(学芸大学)
今井亮太郎ソロプロジェクトVol.98
Ryotaro Trio Groovin'
〜『シネマ・ボッサ』リリース記念!15名限定LIVE〜
メンバー *
今井亮太郎(Piano/Organ)
亀山アキラ(Bass)
黒田清高(Drums)
オープン * 12:00
ステージ * 13:00〜
チャージ * ¥4,000
※ご予約・お問い合わせ
mail : ryotaro_pianista@yahoo.co.jp
tel :  03-3710-1695 (珈琲美学 : 営業時間のみ)
- 珈琲美学 -
東京都目黒区鷹番2-19-20-B1
東急東横線学芸大学駅 徒歩1分
03-3710-1695

※通常の半分以下に席数に限定しておりますので、各席の間に十分な距離を確保し、ゆったり座っていただけます。
こまめに換気を徹底するなど、できる限りの万全の対策で開催させていただきます。

【有料配信】
↓LIVE配信チケットのご購入は、下記アドレスにて↓

配信チケット * ¥4,000
※LIVE開始より2週間、アーカイブとしてご覧いただけます。配信チケットは7/18までご購入いただけます。


[LIVE紹介]
5年ぶりの新作となる『シネマ・ボッサ』を7月1日にリリースする今井亮太郎が、リリース直後に15名限定でのスペシャルリリースLIVEを開催!
レコーディングメンバーでもある亀山アキラ、黒田清高との「Ryotaro Trio Groovin' 」が、シネマミュージックをBossaグルーヴで奏でる、昼下がりのひととき。
美味しいコーヒーとともに、至高の時間をご堪能ください。


♪2020.8.13(木) / JZ Brat Sound of Tokyo (渋谷)
『シネマ・ボッサ』リリース記念 今井亮太郎プレミアムLIVE 2days Vol.1
〜独奏 2020夏〜
メンバー *
今井亮太郎(Piano)
ステージ * 入れ替え制 (約60分ステージ)
1部 / Open * 17:00 Start 18:00  
2部/ Open * 20:00 Start 21:00
※各ステージ50名限定
Live System *¥4,000
1部2部通し ¥6,000
8/13, 8/14 2日間通し ¥12,000
*ご予約・お問い合わせ
tel : 03-5728-0168(平日15:00~21:00)
JZ Bratのwebにて24時間予約受付中!!
- JZ Brat -
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2F
03-5728-0168


♪2020.8.14(金) / JZ Brat Sound of Tokyo (渋谷)
『シネマ・ボッサ』リリース記念 今井亮太郎プレミアムLIVE 2days Vol.2
〜シネマ・ボッサ・イマインダレイ〜
メンバー *
今井亮太郎(Organ/Piano)
満島貴子(Flute)
亀井恵(Marimba)
外園健彦(Guitar)
コモブチキイチロウ(Bass)
Alexandre Ozaki(Drums)
ステージ * 入れ替え制 (約60分ステージ)
1部 / Open * 17:00 Start 18:00  
2部/ Open * 20:00 Start 21:00
※各ステージ50名限定
Live System * ¥4,500
1部2部通し ¥6,500 
8/13, 8/14 2日間通し ¥12,000
*ご予約・お問い合わせ
tel : 03-5728-0168(平日15:00~21:00)
JZ Bratのwebにて24時間予約受付中!!
- JZ Brat -
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2F
03-5728-0168

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