湘南マランドロのブラジルピアノと、オルガン♪

ブラジル音楽専門のピアニスト/オルガニスト今井亮太郎のゴキゲンblog!!

シネマ・ボッサ 本人が収録曲紹介!Vol.16 ♪Vento Suave〜穏やかな風〜

2020-06-30 16:30:00 | 『シネマ・ボッサ』収録曲紹介
【シネマ・ボッサ 本人が収録曲紹介!Vol.16 ♪Vento Suave〜穏やかな風〜】

日本コロムビアより7月1日リリースとなる今井亮太郎Newアルバム『シネマ・ボッサ』。
今井亮太郎にとっては5年ぶりの新作アルバムとなりますψ(`∇´)ψ

リリースまであと1日!!
いよいよ明日リリースですよーみなさまψ(`∇´)ψ
準備は大丈夫ですかー?!笑
(実はリリース前日の今日からフライングゲットできるんですけどネ)
総勢15名ものアーティストで作り上げた今作は、”シネマミュージックの名作たちをBossaNovaでお贈りする“というコンセプト!
リリース記念としてせっかくですから、メインアーティスト&アレンジャー&音楽プロデューサーである僕 今井亮太郎本人が『シネマ・ボッサ』収録曲の聴きどころやエピソードなどをご紹介しております(^^)


今回は『シネマ・ボッサ』の16曲目に収録されている「Vento Suave〜穏やかな風〜」です\(^o^)/


「Vento Suave(穏やかな風)」は、シネマミュージックをボサノバに、というコンセプトのアルバム『シネマ・ボッサ』の中で、18曲中3曲だけ収録されている今井亮太郎楽曲の一つです♪


「Vento Suave」は、僕が23歳ごろに作った楽曲。
僕は神社巡りが好きで、神社の石畳を歩いている時にふとこの曲のイメージが浮かんだんですよね〜♪

”100年前も1000年前も、同じ季節には同じ花が咲き、同じ風が吹く。時代を超えても変わらないものを感じたい”

そんなイメージで作曲したのが「Vento Suave(穏やかな風)」なんです^ ^

どことなく和テイストな雰囲気のBossaNovaになっているのは、神社巡りの時に生まれたという作曲背景があったからかも(●´艸`)


『シネマ・ボッサ』に収録したこの楽曲、実はなんと僕がハモンド・オルガン奏者として活動を開始後、一番最初のレコーディング音源なんです♪
記念すべきテイク\(^o^)/
こうして大切なアルバムに収録できること、とても嬉しく思います♪


この「Vento Suave」も13曲目に収録された「パブロの横顔」と同様に、世界的花絵師・藤川靖彦さんが日本に誘致したインフィオラータ(花絵)の世界大会(惜しくもコロナ禍で中止となってしまいました)のCMに使われていたんですよね^ ^
花で街をアートにすることが、「Vento Suave」のコンセプトとピッタリだな〜なんて思って!
なので、この曲も昨年レコーディングした音源なんです♪
ちょうど今の時期だったな〜^ ^


この曲と「パブロの横顔」のピアノのレコーディングは、石川県小松市にあるスタジオ中ノ峠ミュージック・ラボで行いました。
白山へ続く峠の中腹にある、隠れ家的なスタジオです♪
この中ノ峠ミュージック・ラボの素晴らしいレコーディングエンジニアが千田岳夫さん。
アンティークでアナログな機材(めっちゃ音が良いのです!)の揃う中ノ峠ミュージック・ラボで、その機材たちを自由自在に使う天才的なエンジニアが千田さんなんですよね。素晴らしい機材たちを使って千田さんにレコーディングしてもらいたいからこそ、わざわざ北陸まで行って制作していたのです^ ^

エンジニア千田さんの奥様が、コナカデノブエさん。
ノブエさんは、中ノ峠ミュージック・ラボで千田さんのアシスタントエンジニアをしつつ、もう一つの顔は北陸の誇る、素晴らしいジャズピアニストでした。

『湘南ーリオデジャネイロ』から『今井亮太郎 ザ・ベスト〜リオデジャネイロ→東京〜』まで、メインアルバムもプロデュース作品も、数多くの今井亮太郎作品をメインスタジオとして制作してきたのが中ノ峠ミュージック・ラボです。
(今作の多くは神奈川県藤沢のゴッドハンドエンジニア成田浩一郎さんのStudioLightStuffをメインスタジオとして制作しました♪StudioLightStuffでも今までの作品のレコーディングやマスタリングはしてきているのですけどね^ ^)
中ノ峠ミュージック・ラボは僕にとってとても大切な原点の一つであり、たくさんの思い出の詰まった場所です。
この10年くらいの僕の軌跡は、中ノ峠ミュージック・ラボとともにあるといっても過言ではないんですよね。
そのシーンにいつもいてくださったのが千田岳夫さんでありノブエさんでした。


2015年のこと。
ノブエさんが病に倒れ、38歳という若さで、本当にあっという間に逝ってしまいました。


この人にはこの人しかいない!ってくらい本当に素敵なご夫婦だった千田さんとノブエさん。
千田さんとノブエさんが作るやわらかくあたたかくゆる〜い空気感。
まさにおしどり夫婦な二人を見ていて、うらやましくもあり、ささやかな愛に溢れた空間に、いつも幸せな気持ちに浸り、そんな中で一緒に作品を作っていく。こんなに幸せなことはないなーといつも感じながら制作していたんですよね。
シビアな現場なのに、いつもあたたかさと笑いがある。
僕はじめ、仲間たちみんながのびのびと録音できたのは、この雰囲気があったからこそ、でした。
今では本当にかけがえのない宝物な思い出、経験です^ ^


ピアニストでもあったノブエさんがどうしても欲しくて、ノブエさんが選定し、ついに手にしたピアノが、中ノ峠ミュージック・ラボのグランドピアノなんです。
ヤマハの、ちょっと古めの名器なピアノです。

中ノ峠ミュージック・ラボは、数年前に経営する母体が小松市から民間にうつり(行政が経営母体だったのがむしろ奇跡ですね)、もちろん今もとても素晴らしいスタジオなのですが、このご時世、スタジオ運営も難しいので縮小傾向にあり、以前のようなのびのびとした環境の中で、というわけにはいかなくなってしまいました。
そんな中で、ついに最近、残念なのことにそのグランドピアノも他の方の手に渡ってしまったんですよね。


このノブエさんのピアノの最後のレコーディングが、実はこの『シネマ・ボッサ』の「Vento Suave」と「パブロの横顔」なんです。
そして録音したのはもちろんエンジニア千田岳夫さん。
だから、どうしてもこのアルバムに入れたかった!
『シネマ・ボッサ』のクレジットには、名器ペトロフと並んで、「Nobue Konanade's Piano」と表記させていただきました。

ノブエさんのピアノ、本当に心地よい音色なんです♪
ぜひじっくり聴いていただけたら、と思います^ ^


風と悠久の時間を表現したピアノのイントロから始まり、Aメロを音数少なく奏でる。
Bからは、メロディがハモンド・オルガンにスイッチして、ピアノは対旋律に。
われながら、とても美しい世界観を描けているのではないかな〜なんて感じてます♪

2ndコーラスのAでは、ピアノの低音で左手でメロディを奏でています^_^
これがなんともシブくて、自画自賛なのだ(●´艸`)
このピアノの音色の美しさがわかる瞬間だと思います!


メンバーは、
オルガン&ピアノ/今井亮太郎、フルート/満島貴子、マリンバ/亀井恵、ギター/外園健彦、ベース/大森輝作、ドラムス/Alex、という編成♪
(あ!僕がTamborimも演奏してました)


フルート満島貴子さんの自由で凛とした演奏も本当に素敵デス♪
この曲では貴子さんにはあえて、何もディレクションせず、アレンジもせず、曲の頭から最後まで自由な発想で奏でていただきました^ ^
いや〜本当にカッコいい!
貴子節もふんだんに炸裂していますよ〜!
ヤマトナデシコなサウンドで、楽曲にたおやかさを加えてくださっています^ ^


そして、亀井恵さんのマリンバが、時を刻むように彩ってくれています。
これがまた素敵なんですよね〜♪
まさに木のぬくもりの音色!
マイナスイオン〜!な雰囲気?!
神社の参道っぽさが出ております(●´艸`)


Alexの、終始ブラシでシンプルに奏でるドラムスも、とてもやわらかい雰囲気を出してくださっています♪
なかなかこういう演奏ってできないと思うんだよな〜^ ^
Alexにしかできない唯一無二な世界観です!


そうだ!
エンディングが2つの和音の上にピアノとオルガンとフルートがたおやかに踊るように、ず〜っと流れていくのだけど、実はコレ、もともとフェードアウトしようと思っていたんです。
でも、演奏があまりに良すぎて、ついつい綺麗にまとまってしまった(笑)
それでフェードアウトにせずにそのまま残してある仕様になっております♪
ある意味、「フェードアウトの先ってどうなってるの?」の答え合わせみたいな感じでもありますね(●´艸`)


時を越えて想いを感じ伝え続けていく、映画の物語のようなエピソードの詰まった一曲「Vento Suave」。
ぜひ、悠久の時間をお楽しみいただけましたら幸いです♪


『シネマ・ボッサ』は新星堂、山野楽器、タワーレコードなど全国のCDショップや、Amazonなどのオンラインショップでご購入いただけます。
もちろんLIVEで僕から直前ご購入もできますよ〜\(^o^)/

お楽しみに!




☆今井亮太郎『シネマ・ボッサ〜ニュー・シネマ・パラダイス/ラ・ラ・ランド〜』
2020.7.1(水)リリース!
¥2,200(税込) COCB-54303
※新星堂、山野楽器、タワーレコードなど全国CDショップ、Amazonなどwebショップにてご予約開始されています♪

〜新旧のシネマの名曲をボッサ・テイストで演奏した、究極のシネマ・ミュージック・アルバム〜
ボサノヴァ・サンバのピアノスト&オルガン奏者、今井亮太郎がシネマ・ミュージックに挑んだアルバム。「ボサノヴァ」×「シネマ・ミュージック」の組み合わせは、じっくり聴いても、BGMにもぴったり!おしゃれな雰囲気で名曲をたのしめる、リラックスに最適な一枚。シネマの名曲はもちろん、今井亮太郎の新曲も収録!ハモンド・オルガンのサウンドにも注目。

↓日本コロムビアのページ↓


↓『シネマ・ボッサ』試聴ダイジェスト映像はコチラ↓


* * *

〈今井亮太郎LIVE info〉

♪7.4(土) / 珈琲美学(学芸大学)
今井亮太郎ソロプロジェクトVol.98
Ryotaro Trio Groovin'
〜『シネマ・ボッサ』リリース記念!15名限定LIVE〜
メンバー *
今井亮太郎(Piano/Organ)
亀山アキラ(Bass)
黒田清高(Drums)
オープン * 12:00
ステージ * 13:00〜
チャージ * ¥4,000
※ご予約・お問い合わせ
mail : ryotaro_pianista@yahoo.co.jp
tel :  03-3710-1695 (珈琲美学 : 営業時間のみ)
- 珈琲美学 -
東京都目黒区鷹番2-19-20-B1
東急東横線学芸大学駅 徒歩1分
03-3710-1695

※通常の半分以下に席数に限定しておりますので、各席の間に十分な距離を確保し、ゆったり座っていただけます。
こまめに換気を徹底するなど、できる限りの万全の対策で開催させていただきます。

【有料配信】
↓LIVE配信チケットのご購入は、下記アドレスにて↓

配信チケット * ¥4,000
※LIVE開始より2週間、アーカイブとしてご覧いただけます。配信チケットは7/18までご購入いただけます。


[LIVE紹介]
5年ぶりの新作となる『シネマ・ボッサ』を7月1日にリリースする今井亮太郎が、リリース直後に15名限定でのスペシャルリリースLIVEを開催!
レコーディングメンバーでもある亀山アキラ、黒田清高との「Ryotaro Trio Groovin' 」が、シネマミュージックをBossaグルーヴで奏でる、昼下がりのひととき。
美味しいコーヒーとともに、至高の時間をご堪能ください。

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