湘南マランドロのブラジルピアノと、オルガン♪

ブラジル音楽専門のピアニスト/オルガニスト今井亮太郎のゴキゲンblog!!

シネマ・ボッサ 本人が収録曲紹介!Vol.17 ♪Over the Rainbow

2020-07-01 17:00:00 | 『シネマ・ボッサ』収録曲紹介
【シネマ・ボッサ 本人が収録曲紹介!Vol.17 ♪Over the Rainbow】

日本コロムビアより本日7月1日にリリースの今井亮太郎Newアルバム『シネマ・ボッサ』。
今井亮太郎にとっては5年ぶりの新作アルバムとなりますψ(`∇´)ψ

ついに!!!
『シネマ・ボッサ』、リリースとなりました\(^o^)/
わーい!めっちゃ嬉しい!!
みなさまの応援のおかげです!!
Muito obrigado!!!!
!

総勢15名ものアーティストで作り上げた今作は、”シネマミュージックの名作たちをBossaNovaでお贈りする“というコンセプト!
リリース記念としてせっかくですから、メインアーティスト&アレンジャー&音楽プロデューサーである僕 今井亮太郎本人が『シネマ・ボッサ』収録曲の聴きどころやエピソードなどをご紹介しております(^^)


リリース日の今日は、『シネマ・ボッサ』の17曲目に収録されている「Over the Rainbow」です\(^o^)/


「Over the Rainbow」は、映画「オズの魔法使い」(1939)の中で主人公ドロシーが歌う名曲ですね♪
「オズの魔法使い」は、カンザスからオズの国へ飛ばされてしまったドロシーと愛犬トトが、知恵のないカカシ、心のないブリキ男、勇気のないライオンと出会い、ともに歩んでいくファンタジー作品。
「Over the Rainbow」は、映画の冒頭シーンで”心配ごとのない、虹の彼方にある場所“に憧れるシーンでドロシーが歌うんですよね^_^


小さな頃から何度も観ている「オズの魔法使い」。少年の頃はブリキ男がちょっと不気味で怖く見えたり、西の悪い魔女が怖かったりしていました(笑)
何度も観ているうちに、とても深くて意味のある映画だな〜なんて感じて、自分の中で大切な映画の一つです。
良く考えてみると、この映画は第二次世界大戦直前の、世界の情勢が不安定な時に制作・公開されたわけで、「心配ごとのない、虹の彼方にある場所」という発想や、オズの国から戻ってきて「やっぱり日常が一番素晴らしい場所」となるストーリーも、とても大きな意味があるとあらためて思いますね。


この「Over the Rainbow」。
今回の『シネマ・ボッサ』において、実は最も収録したい楽曲でした。

制作していく中で、世界中が渦に飲み込まれ、まだその渦中にある新型コロナウィルスの問題。
今まで日常で当たり前だったことが当たり前じゃなくなっていく。誰もが不安のど真ん中にいて、先への明るい光がなかなか見えてこない毎日。
そんな世界的・歴史的な状況の中で、この『シネマ・ボッサ』の制作をさせていただきました。
いろいろなことがストップしていく中で、スタッフのみなさま、エンジニア成田浩一郎さん、参加アーティストのみなさま、僕の周りの大切な方々…。たくさんの人に相談しながら、たくさんの方から応援をいただきながら、この状況の中だからこそ創れるものがある、残せるものがある、届けられるものがある、そう気持ちを強く持って押し進め、制作いたしました。
アルバムのコンセプトは「映画の音楽をBossaNovaに」ですが、このアルバムの内側に込めたのは「聴いていただいた全てのみなさまの心に、大きな虹のかかるような作品を!」という想いです。
この想いを合言葉に、そしてこの想いが実現できる作品になるように、たくさんの音楽家、スタッフ、関係者のみなさまが、本当に情熱を込めて制作に当たってくださいました。
同時に、このアルバムに収めている、僕たち音楽家がこの歴史的状況の中でも魂を込めて奏で続けたその「音色」は、きっと作品の出来以上に、永遠に価値があるものになっていくと思っています。みなさまとともにこの時代を生きた証ですよね!


「Over the Rainbow」は、ある意味、このアルバムに込めた想いを最も象徴した楽曲なんです。
 

ハモンド・オルガンをメインにした『シネマ・ボッサ』において、ハモンド・オルガンが入らず、僕はピアノのみで奏でている唯一の楽曲でもあります。
この曲は、僕の原点のピアノで。

「Over the Rainbow」は、僕が少年の頃、ピアノで一番最初に弾けるようになった曲なんですよネ。
耳コピの右手だけのメロディから始まって、コードを覚えて左手を和音だけでがんばって入れてみて、左手をアルペジオ(分散和音)で崩してみて…。
そんな風にして、初めて一曲弾けるようになったのが「Over the Rainbow」なんですよね。

高校生の頃、両親に連れて行ってもらったイタリア。ローマのホテルだったかなー。ロビーにアップライトピアノがあって、弾いてもいい?ってフロントに聞いたら、OK!って。
そこで奏でたのも「Over the Rainbow」。
そうしたらたくさんの人が集まってきて、たくさんの拍手に囲まれて、みんな外国人だったから当時なんて言ってるか細かくはわからなかったけど、讃えてくれているのは良くわかった!
「あぁ、自分にもこんなことができるんだ!」って思えた大切な瞬間。
この時の経験があるからこそ、奏で続けられているのもあります^ ^
まさに原点の曲なんですよね♪

僕にとってまさに原点の楽曲なので、やはりこの曲は原点に戻ってピアノで、シンプルに奏でたかったんです^_^
そして、原点から奏でることで「聴いていただいた全てのみなさまの心に、大きな虹のかかるような作品を!」という想いをダイレクトに吹き込めるかな、と考えました。


「Over the Rainbow」のメンバーは、ピアノ/今井亮太郎、マリンバ/亀井恵、ギター/外園健彦、ウッドベース/コモブチキイチロウ、ドラムス/Alexandre Ozaki、パーカッション/Celsinho Silva、という編成。


冒頭は、ピアノの単音メロディとウッドベースだけで、極力シンプルに奏でています^ ^
東戸塚のプライベートホールSala Masakaのチェコの名器ペトロフのグランドピアノで、音を空間に置くように。
そして、コモさんの素晴らしいウッドベース。
美しく、力強く、繊細で、本当に素晴らしいです!
ピアノとウッドベースだけで奏でる「Over the Rainbow」。この曲をアレンジする時に真っ先に浮かんだイメージでした。
とても研ぎ澄まされた世界観を描けているのではないかな〜なんて思っています♪


Bパートからは、マリンバ、ギター、ドラムスが加わり、そして、Celsinhoのパーカッションも加わって、少しずつ物語が動いていきます。
ピアノとウッドベースの2つの楽器だけの素朴な音色から、少しずつ時間が動き出し、楽器が加わっていき世界が広がっていく、そんなイメージでアレンジしました。


2ndコーラスでは、
まずはピアノソロ。一緒に奏でている仲間の音色とグルーヴ、そしてペトロフの音色と響きが本当に心地よくて、何も考えずに自由に奏でたんですよね♪

続いて亀井恵さんのマリンバソロ。
これがまたとっても素晴らしいんです!
淡い木のぬくもりの音色が、なんとも言えないやわらかい世界観を出していて、まるで雨があがったばかりのキラキラした世界のようで。
虹がかかる前の雨上がりのよう!
聴きどころです!
個人的にはソロ終わりのグリサンド(鍵盤をなぞる奏法です)もお気に入り♪

ペトロフのピアノとマリンバは、素晴らしい響きのホールSala Masakaにてレコーディングしたのですが、この音色と響き、全てが録ったそのままの音なんです。
ミキシングの際にリヴァーヴも何もかけずの、素のままの楽器の音色とホールの響き。
つまり、ホールで聴いたまんまの音ってことです!
エンジニア成田浩一郎さんの真骨頂です♪
素晴らしいSala Masakaの響きと、楽器の音色の良さを楽しめると思います!
そのあたりも、ぜひ堪能していただけましたら幸いです^_^


テーマに戻って、素晴らしいサウンドの中でピアノでメロディを歌い上げていく。
演奏全体で大切にしたことは、絶対に盛り上がりすぎないこと。
感情をグッと内側に込めて、広く大きく奏でる。その先に、大きな虹がかかるように。


もう一つ、アレンジの当初からイメージがあり、最もこだわった部分の一つがエンディング!
明るい和音で終わらずに、あえて【Fm7ーB♭7】(具体的に書くとマニアックかな・笑)という、ちょっと陽が陰ったような響きの2つの和音を繰り返して、その中で自由に演奏しながらフェードアウトしていく、というアレンジになっています。


このエンディングのアレンジにこんな想いを込めました。

"このコロナ禍の中で今まで当たり前だった日常が止まり、終息してまた日常が動き出しても、もしかしたら元どおりにはならず、以前とは違った世界になってしまうかもしれない。
でも、きっとそれも悪くないよ。新しい日常にもきっと幸せが待っている。
そして、僕たちの道はずっとどこまでも前に続いていくから、ゆっくりでいいから確実に、その先まで歩いて行こう"


「オズの魔法使い」では、虹の彼方を目指した結果、たどり着いたのは「やっぱり日常が一番素晴らしい場所」となるけれど、もしそのいつもの日常が戻らなくても、新しい日常もきっと素晴らしいものになる!、そう信じています。

実はリリースの日の今日に、この「Over the Rainbow」に込めたエピソードをブログに綴れるように、この本人紹介シリーズも書いてきました。
長くなっちゃったけど(笑)


世界中の人々にとって歴史的な大きな年になってしまった2020年。
そんな中で、この大切なアルバム『シネマ・ボッサ』を、たくさんのみなさまに応援していただきながら素晴らしい仲間たちとともに制作し、いよいよみなさまにお届けできること、本当に幸せです。
しかも、2020年の後半のスタートの日に!


思いのいっぱい詰まった『シネマ・ボッサ』を、ぜひぜひたくさんのみなさまにお届けしたい^_^
聴いていただきたいです♪
たくさんのみなさまの心の中に、大きな虹がかかることを祈って!


『シネマ・ボッサ』は新星堂、山野楽器、タワーレコードなど全国のCDショップや、Amazonなどのオンラインショップでご購入いただけます。
もちろんLIVEで僕から直前ご購入もできます(^-^)


もうすでに手にしていただいた方は、部屋で1人で、ドライブに、ご飯の支度をしながら、通勤・通学の合間に…いろいろな場面で『シネマ・ボッサ』を楽しんでいただけましたら、とっても嬉しいです\(^o^)/
そして、まだ手にされていない方は、ぜひぜひ『シネマ・ボッサ』を新しい日常のひとときに添えていただけましたら幸いです♪

Muito obrigado!!!!!




☆今井亮太郎『シネマ・ボッサ〜ニュー・シネマ・パラダイス/ラ・ラ・ランド〜』
2020.7.1(水)リリース!
¥2,200(税込) COCB-54303
※新星堂、山野楽器、タワーレコードなど全国CDショップ、Amazonなどwebショップにてご予約開始されています♪

〜新旧のシネマの名曲をボッサ・テイストで演奏した、究極のシネマ・ミュージック・アルバム〜
ボサノヴァ・サンバのピアノスト&オルガン奏者、今井亮太郎がシネマ・ミュージックに挑んだアルバム。「ボサノヴァ」×「シネマ・ミュージック」の組み合わせは、じっくり聴いても、BGMにもぴったり!おしゃれな雰囲気で名曲をたのしめる、リラックスに最適な一枚。シネマの名曲はもちろん、今井亮太郎の新曲も収録!ハモンド・オルガンのサウンドにも注目。

↓日本コロムビアのページ↓


↓『シネマ・ボッサ』試聴ダイジェスト映像はコチラ↓


* * *

〈今井亮太郎LIVE info〉

♪7.4(土) / 珈琲美学(学芸大学)
今井亮太郎ソロプロジェクトVol.98
Ryotaro Trio Groovin'
〜『シネマ・ボッサ』リリース記念!15名限定LIVE〜
メンバー *
今井亮太郎(Piano/Organ)
亀山アキラ(Bass)
黒田清高(Drums)
オープン * 12:00
ステージ * 13:00〜
チャージ * ¥4,000
※ご予約・お問い合わせ
mail : ryotaro_pianista@yahoo.co.jp
tel :  03-3710-1695 (珈琲美学 : 営業時間のみ)
- 珈琲美学 -
東京都目黒区鷹番2-19-20-B1
東急東横線学芸大学駅 徒歩1分
03-3710-1695

※通常の半分以下に席数に限定しておりますので、各席の間に十分な距離を確保し、ゆったり座っていただけます。
こまめに換気を徹底するなど、できる限りの万全の対策で開催させていただきます。

【有料配信】
↓LIVE配信チケットのご購入は、下記アドレスにて↓

配信チケット * ¥4,000
※LIVE開始より2週間、アーカイブとしてご覧いただけます。配信チケットは7/18までご購入いただけます。


[LIVE紹介]
5年ぶりの新作となる『シネマ・ボッサ』を7月1日にリリースする今井亮太郎が、リリース直後に15名限定でのスペシャルリリースLIVEを開催!
レコーディングメンバーでもある亀山アキラ、黒田清高との「Ryotaro Trio Groovin' 」が、シネマミュージックをBossaグルーヴで奏でる、昼下がりのひととき。
美味しいコーヒーとともに、至高の時間をご堪能ください。


♪2020.8.13(木) / JZ Brat Sound of Tokyo (渋谷)
『シネマ・ボッサ』リリース記念 今井亮太郎プレミアムLIVE 2days Vol.1
〜独奏 2020夏〜
メンバー *
今井亮太郎(Piano)
ステージ * 入れ替え制 (約60分ステージ)
1部 / Open * 17:00 Start 18:00  
2部/ Open * 20:00 Start 21:00
※各ステージ50名限定
Live System *¥4,000
1部2部通し ¥6,000
8/13, 8/14 2日間通し ¥12,000
*ご予約・お問い合わせ
tel : 03-5728-0168(平日15:00~21:00)
JZ Bratのwebにて24時間予約受付中!!
- JZ Brat -
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2F
03-5728-0168


♪2020.8.14(金) / JZ Brat Sound of Tokyo (渋谷)
『シネマ・ボッサ』リリース記念 今井亮太郎プレミアムLIVE 2days Vol.2
〜シネマ・ボッサ・イマインダレイ〜
メンバー *
今井亮太郎(Organ/Piano)
満島貴子(Flute)
亀井恵(Marimba)
外園健彦(Guitar)
コモブチキイチロウ(Bass)
Alexandre Ozaki(Drums)
ステージ * 入れ替え制 (約60分ステージ)
1部 / Open * 17:00 Start 18:00  
2部/ Open * 20:00 Start 21:00
※各ステージ50名限定
Live System * ¥4,500
1部2部通し ¥6,500 
8/13, 8/14 2日間通し ¥12,000
*ご予約・お問い合わせ
tel : 03-5728-0168(平日15:00~21:00)
JZ Bratのwebにて24時間予約受付中!!
- JZ Brat -
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル2F
03-5728-0168

* * *


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