Boa Noite
先日9/8はおれのホームの藤沢INTERPLAYにて今井亮太郎ソロプロジェクトLiveVol.31でした
日本のブラジル音楽界の巨匠ギタリスト加々美淳さんとのDUOでお贈りした今回のLive、たくさんの方に来ていただき本当にありがとうございました
今回は季節をひと足先取りして秋をイメージした淡くてやわらかくてあたたかいLiveを、とのコンセプトでお贈りしました
ブラジル音楽には美しい曲がたくさん
そんな美しくやわらかい世界に秋を感じながらPianoとGuitarだけという究極にアコースティックな編成でノスタルジックに
お互いの演奏をお互い深いところで知り尽くしているおれと淳さん。
まさにあうんの呼吸でPianoとGuitarが共鳴し絡み合う。
おれと淳さんのDUOは、「ブラジル音楽って本当にいいな~。美しいな~。」ってあらためておれも淳さんも心から思いながら、ブラジル音楽を奏でられる幸せをいっぱいに感じて演奏できる、そんなDUOなんだよね。
この日も1曲目からまさにそんな感じ
PianoとGuitarの音色が会場全体を包み込む。
PianoとGuitarが面白いように絡み合って演奏していても本当に気持ち良い。
何度も何度も淳さんと目を合わせてニコニコしていたな
BossaNovaありSambaありChoroあり…。
PianoとGuitar、そして淳さんの歌、時にはゴキゲンに鍵盤ハーモニカも登場したりして。
美しいブラジル音楽をいっぱいいっぱい心から奏でたよ。
この日演奏したかった曲「Folhas Secas」。本当にとっても美しい曲
Sambaの名曲であるこの曲はポルトガル語を訳すと「枯れ葉」「落ち葉」みたいな意味だ。
その題名の意味や雰囲気からからよく秋のSambaの曲のように思われがちなんだけど、実際は大きく違う。
この曲を作ったNelson Cavaquinho(ネルソン・カヴァキーニョ)とGuilherme de Brito(ギリェルミ・ヂ・ブリート)はSambaのカーニバルの名門チーム(エスコーラという)の「マンゲイラ」の重要な人物。
エスコーラ「マンゲイラ」はリオデジャネイロの街の中の丘の上にあるマンゲイラ地区にある名門チームなのだけど、同時に「マンゲイラ」はマンゴーの意味なんだよね。だからマンゲイラのチームはマンゴーがシンボルなんだ。
「Folhas Secas」は、
マンゴーの木の落ち葉の上を歩く時に
サンバチーム・マンゲイラの曲の詩人を思い浮かべる。
何度歌いながらこの丘を登っただろう。
時がもう歌えないことを知らせるときに青春を懐かしく思うだろう。
というような趣旨の曲だ。
マンゲイラのあるリオデジャネイロは一年中通して比較的暑いから、紅葉や落葉はしないんだよね。
当然マンゴーの木は一年中青々と茂っている。
だからこの曲の落ち葉っていうのは、マンゴーの葉が青々と葉をつけながら代謝のために古い葉っぱから新しい葉っぱに変わる、その代謝により落ちた方の葉っぱのこと(ちなみにマンゴーの葉はめっちゃでかくて長い!)。
「Folhas Secas」を作ったNelson CavaquinhoとGuilherme de Britoは、マンゴーの葉っぱに自分たちを重ねて、自分の大切なチームであるマンゲイラがずっとずっと続いていく、古い葉っぱが落ちてもまた新しい葉っぱに引き継がれてマンゴーの木はずっと青々と生い茂り続ける…、ということをこの曲に込めたのだろうね。
この夜、おれは師匠でもある淳さんとこの曲「Folhas Secas」を演奏したかった。
ブラジル音楽に出会って、淳さんのような偉大な音楽家にも出会い、そしてリオデジャネイロまで行き、リオの素晴らしい大御所音楽家たちにも大切にしてもらい、今のおれがある。
ブラジルの音楽が大好きで、そしてそのブラジル音楽を大好きなPianoで奏でることによって、淳さんやブラジルの大御所たちはじめたくさんの音楽仲間やおれを応援してくれる方々、たくさんの素敵な笑顔に出会えた。
今ではブラジル音楽を奏でることはおれにとって大きなアイデンティティだ。
そしてアイデンティティであると同時に、ブラジル音楽を通してたくさんの素晴らしい出会いと経験をさせてもらっているおれは、ブラジル音楽の系譜を担ってもいる。
ブラジル音楽に敬意と感謝をいっぱいに込めて、そしてその系譜の偉大さをいっぱいに感じながら、この日本でその想いを最も共有できる淳さんと、この「Folhas Secas」を演奏したかったんだ。
この日は「Folhas Secas」のほかにも「O Sol Nascerá」などのSambaの名曲たち、「Corcovado」「Wave」などBossaNovaの名曲たち、「Carinhoso」「Noites Cariocas」などChoroの名曲たち、そしておれ今井亮太郎の楽曲たちなどなど、このLiveではたくさんのブラジル音楽に思い切り身を委ねて熱く楽しく大切に演奏したよ
Live後にたくさんのお客さまから「素敵なLiveでしたよ~」「ブラジル音楽ってホント素敵だね」「PianoとGuitarが溶け合っているようで気持ち良かった」などなどとても嬉しい言葉をたくさん頂きました
いつもいつもたくさんの皆様に応援いただいて楽しくPianoを奏でさせてもらっています
本当にいつも感謝でいっぱいです
Muito Obrigado!!!!!
これからも熱~くブラジルピアノを奏でていきます
淳さんとのDUOは、10/8に毎年恒例の能登 輪島にて蔵コンサートで演奏に行ってきま~す
↓9/8Liveの曲目を下記します
<1st>
Olha Pro Céu(空を見上げて)/ Antônio Carlos Jobim
Alvorecer(夜明け) / Delcio Carvalho - D. Ivonne Lara
青と青の間 / 今井亮太郎
Corcovado(コルコヴァード)/ Antônio Carlos Jobim
A Felicidade(フェリシダージ)/ Antônio Carlos Jobim
Morena Flor(モレーナ・フロー)/ Toquinho e Vinicius
O Sol Nascerá(また陽はのぼる) / Cartola
Vento Suave(穏やかな風) / 今井亮太郎
月の光満ちて / 今井亮太郎
湘南マランドロ / 今井亮太郎
橙 / 今井亮太郎
<2nd>
Wave(波)/ Antônio Carlos Jobim
Noites Cariocas(カリオカの夜) / Jacob do Bandolim
Carinhoso(カリニョーゾ) / Pixinguinha
Onde Anda Você (あなたはどこにいるの?)/ Toquinho e Vinicius
Folhas Secas(落ち葉のサンバ)/ Nelson Cavaquinho e Guilherme de Brito
Arugmento(アルグメント)/ Paulinho da Viola
Lápis de Cor(色えんぴつ)/ 今井亮太郎
この空の向こうで / 今井亮太郎
Ao Céu(空へ)/ 今井亮太郎
En:
Vou Vivendo(生きていく) / Pixinguinha
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さて、次回の今井亮太郎ソロプロジェクトは10/12(水)の満月の夜に横浜に登場です
横浜のオシャレな名LiveスペースKAMOMEに今井亮太郎が出演します
メンバーは今井亮太郎と、Gustavo、Alexとの大好評ブラジルトリオ
演奏もルックスもカッコいいグスターボのクールな演奏にゴキゲンなアレックスのDrumsと歌、そして熱くノスタルジックな今井亮太郎のPianoが絡むブラジリアンサウンドではまさに必聴ですよ
港町・横浜、雰囲気もとてもカッコよいKAMOMEにて満月の夜にお贈りする今井亮太郎のブラジルピアノ
横浜で満月の夜に聴く「月の光満ちて」
10/12は横浜でブラジリアングルーヴの波に身を揺らせながら楽しい満月の夜を
ぜひ応援に来てくださいね
お待ちしてます
♪10. 12(水) / INTERPLAY (藤沢)
今井亮太郎ソロプロジェクト Vol. 32
‐Ryotaro Trio Brasil at KAMOME -
ステージ * 19:30~
チャージ * 3,500
メンバー *
今井亮太郎 (Piano / Melodion)
Gustavo Anacleto(Sax/Flute)
Alexandre Ozaki(Drums/Vocal/Guitar)
ご予約・お問い合わせ
mail : ryotaro_pianista@yahoo.co.jp
tel : 045-662-5357 (KAMOME : 営業時間のみ)
- KAMOME -
http://yokohama-kamome.com/
神奈川県横浜市中区住吉町6-76
045-662-5357