りょーこのマネージャーな日々

ブログタイトル仮変更。子供達のマネージャー状態な日々をダラダラ書いてます。

俺は、君のためにこそ死ににいく

2013-09-02 08:37:42 | ものがたり系
普段映画なんて観ないんですけど、ツタヤのカード更新特典で1本無料で借りられるとのことで、なにかしら特攻関係が観たいなとは思っていたんですが、石原慎太郎が脚本を手がけたということも気になって、この作品を選んでみました。
2007年、わりと新しい作品なんですね…主題歌がB’zなのも知りませんでした(ファンだけどここ数年はめっきり疎いです…そして正直あまり作品に曲が合ってる気はしませんでした…)。

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1945年、太平洋戦争末期、無残にも美しい青春があった。彼らを心で抱きしめる女性がいた。

昭和19年、太平洋戦争で劣勢に立たされていた日本軍は、アメリカ軍を中心とした連合国軍によるフィリピン上陸作戦を阻止し、戦局を打開するための最後の手段として、戦闘機や艦上爆撃機などの軍用機に爆弾を搭載して敵艦に体当たりを敢行する自爆攻撃部隊として、海軍は神風特別攻撃隊を編成。激しいライバル関係にあった海軍に先を越された陸軍も、負けじと「振武隊」「特別攻撃飛行隊」を編成する。

しかし奮戦空しくフィリピンは陥落し、連合国軍は昭和20年春には沖縄に上陸してきた。日本軍は沖縄を死守するため、各地の飛行場から特別攻撃隊を発進させる。陸軍最大の特攻基地となった鹿児島の知覧飛行場(川辺郡知覧町、現・南九州市)からは終戦までに振武隊の493名の青年達が飛び立った。かつて知覧で飛行訓練を受けていた坂東少尉、陸軍飛行兵から母親のように慕われていた鳥濱トメとその娘礼子などの視点から、特攻隊員となった青年達を描く。

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Wikipediaよりあらすじを引用させていただきました。
子供達が起きている時間に観たので、なにかと騒がしく落ち着かず、聞き取れなかったりした台詞もいろいろあったんですが、それでももちろん、涙なしでは観られなかったです。
最後の特攻シーンも、非常に迫力ある映像に仕上がっていたのではないかと思います。
というか、この特攻シーン、YouTubeにあがりまくってますね。
ひとつ貼り付けておきますので、興味のある方はどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=6P7pGPkWuco

私は少し前に永遠の0関係で観た動画がまさにこの映像で、映画を観てた時に「ん?この映像どこかで観たことがあるぞ…?」と思ったら、この映画だったという。

以下はネタバレになります。

私が一番印象に残ったシーンは、上に貼り付けた動画にも間もなく出てくるシーンなのですが、出撃前の中西隊が輪になって座り、最後の会話をする場面での、中西少尉の言葉。

「それから確認しておくが、死んだら集合する場所は、靖国神社の拝殿の門を入って、右から2本目の桜の下だ。誰が先に行っても必ず待っていろ。靖国神社に入るのも一緒だぞ」

あぁ…まさにこれが、「靖国で会おう」なんだな、と。
こうやって、この人達は、死んでいったんだなと。
これを聞いてしまったら、靖国に対してグダグダ言う連中ってなんなの?ってしか思えないし、私達は命を賭してこの国を守ってくれた人達が最後に安らぐ場である靖国神社をなにがなんでも守らなければって思いしかないです。
次に靖国に行った時は、右から2本目の桜の下に、彼らの姿を見てしまいそうです。
特攻隊員のひとりの前夜の台詞「死ぬってどういうことなのかな。俺が死んでしまったら、誰ももう、俺のことは忘れてしまうんだろ?」、これはもう涙腺決壊ですよね…こういう思いを抱えながら、たくさんたくさん葛藤して、最後には純粋な思いで散っていったんだろうなと思うと…。

隊員の父親が、特攻に行く息子に、「お国のためにありがとうございます、どうぞよろしくお願いいたします」と頭を下げるシーン、これは上に貼り付けた動画の中に出てくる父親なのですが、この父親はまた、飛び立つ飛行機に「どうぞよろしくお願いします」と声をかけている…また、道を歩いている父と娘が、空を飛ぶ戦闘機群に土下座をし、こちらも同じように「お国のためにありがとうございます」と言い、隣にいる娘に「お前もせめて挺身隊に行くか」と声をかけ、娘が「行きます!」と答えるシーン。
この頃の人達にとっては、特攻隊員はまさに軍神であったことがよく伝わる、衝撃にも近いシーンでした…自分の息子が死ぬことが間違いないのに、果たして「この国をどうかよろしくお願いいたします」なんて、言えるものだろうかと…。
しかし、戦後は死んだ者は犬死にと言われ、生き残ったものは特攻崩れと言われ…世の中の変わりようって本当にすごかったんだろうなと思います。

特に考えさせられたのは、やはり、特攻の意義の部分です。
戦争論では犬死にではないと断言し、永遠の0を見ると何度も犬死にと出てくる、この特攻の意義の捉え方。
本作の中で、このようなやりとりがありました。

「もはや特攻は、空母撃沈などという戦果が問題ではない。落としても落としても、悪天候でも、日本軍機が襲いかかる、日本人の気概というか、本土上陸は容易ならざらんと思わしめることが重要」
「では、死ぬことが目的ということでありますか」
「そうだ。喧嘩にも負け方がある。七分三分の講和を五分五分まで持っていく、それが今の日本を守ることだ」

結局、こういうことなんだな…と。
特攻は実際には成功率はかなり低かったというのは、永遠の0を読んで知りました。
それでも犬死にではないというのは、この、命を賭してでも国を守るという日本人の精神を米軍に見せつける必要があったのかと…。
たまたま昨日こんなページを見つけたのですが、とても興味深い内容でした。
ある自衛隊員が、戦後のイラクに派遣され、そこで長老のような人に言われた言葉だそうです、少し長いですが引用します。

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アメリカのエリ-ト意識の強い白人達は自分達が世界でも特別な存在だと傲っている。 
だから、彼等は「民主主義」という隠れ蓑を使ってキリスト教を世界に押しつけイスラム社会を弾圧する。 
欧米の白人達は今でも有色民族を蔑み、何か機会を見つけては支配下に置こうとし続ける。 
それに対して、日本だけは第二次大戦で敢然と白人社会に立ち向かい、戦いに敗れたとは言え、欧米の植民地支配から多くのアジアの民族を解放した。 
その戦いの中で 最たる象徴が「カミカゼ攻撃」である。
日本人は最後には自らの魂を爆弾に変えて戦う民族なんだと世界に見せしめたからこそ、今でも「日本」という国として存在出来ているのだろ?
(中略)
「カミカゼ・アタックで 貿易センタ-ビルが崩壊」
日本人が起こした訳じゃないのに 何故?そう騒いだのだ?。
それは日本人が第二次大戦で行った「カミカゼ・アタック」をアメリカが忘れておらず、トラウマの様に今でも怖れている証拠だとは思わないかい?
日本人は最後には自らの魂を爆弾に変えて戦う民族なんだ…とね。
今、そのアメリカと戦っているイスラム社会の人々は、そのアメリカ相手にかつて敢然と立ち向かい、そんなトラウマを植え付けた日本という国に対して敬服する。

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世界の人達にこのように思われているのであれば、成功率が低かったとはいえ、特攻隊の人達の命は、決して無駄ではなかったと…まさに命をかけて日本を守って下さったのだと、そう思えるのではないでしょうか?
なんでこの歳までこんなことも知らずに生きてきたのかなぁ…悔しくて情けなくて涙が出ます。
なぜ戦争に負けた日本が、他国のような植民地支配をされることもなく、戦前と同じように天皇を元首にいだく国でいられるのか…喧嘩にも負け方があったということなのかなぁと…。
もちろん、負け方というか、そもそも勝てる戦をいくつも落としただろうとか、そのあたりはまた別の議論になってしまうかと思いますが…。

この記事を書くためにあれこれ検索している最中に、向井理のこんなブログ記事を見つけました。
最近いろいろと、この芸能人は反日だとか在日だとか左翼だとか見かけて、芸能界ってあふれてるんだなぁとか思ってるところでしたが、向井理がこういうスタンスの人で、靖国にも何度も参拝しているような人だったとは知りませんでした…ドラマとかほとんど観ないので演技もあまり見たことないのですが、株爆上げです。
というか、彼は本作にも出ていたようなのですが、全然気づかなかったです…もう返却しちゃったので観られないけど、どの役だったんだろう、見たかった…。
ブログ、引用させていただきます。

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必死になって日本の行く末を案じながら散っていった人達のことを考えると感謝の気持ちで一杯です。
さらにあの戦況下で無条件降伏まで持っていったのは凄いことだと思います。

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「無条件降伏」の部分に関しては、これまた議論の対象になってしまうかとは思いますが、それはここでは置いておくとしまして…まさに、このような気持ちにさせてもらえる映画でした。

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