四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

「第二部 108寺歩き遍路の総括(34)」

2007年08月27日 | Weblog
「第二部 108寺歩き遍路の総括(34)」

■ 各寺間の実際の時間と道のりについて

『民宿岡田~別格15番箸蔵寺、そして66番雲辺寺までの推定方法』

前回と同じく、へんろみち保存協会編(39p)の四国遍路道基本コース歩行
距離表の平均所要を参考にすると、以降のコースは下記のようになる。

民宿岡田~別15番  17.0K(片道) 不明
民宿岡田~66番    5.0K     不明

前日無事に民宿岡田に到着した。優しいご主人が迎えてくれ、事前に、連泊の
予約をして、翌日はいよいよ難関別格15番箸蔵寺を打つことになっていたが、
箸蔵寺を打てば、後は遍路の中では最も高い900m超の雲辺寺を打ち、終に
讃岐である。生まれ育った香川に入ることが近いという事が、私の気持ちを落
ち着かせていたのだろうか。

当初、箸蔵寺への上り道(歩くための)にはとても不安があった。がしかし、
重たいPCを背負ってブログを書き続けている中で、箸蔵寺近くの方から、
「箸蔵寺の参道はとても立派で、歩いて登るのに全く問題ない」との情報が寄
せられていた。事前に情報があったことが、実は、最も安心していられた原因
なのだろうと思う。

ある人は言う。
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見知らぬ道を楽しんで、
時間も気にせず、
景色を楽しみ、
出会いも楽しみ、
ゆったりと歩く。

宿のことも大して気にせず、
行き当たりばったりで
良いじゃないか!

そんな、歩き遍路も良いだろう。
==============

でも…
後、どのくらいの時間で到着するのだろうか?
その道のりは、どれ程困難なのか?
上り坂?下り坂?
アスファルト道?遍路道?
水分の補給は大丈夫なの?
宿はあるのだろうか?
予約は取れるのだろうか?

考える事は山のようにある。

自分の足で、その日のうちに進める距離なのか?
結局、気になってしまう…

もう一度、歩き遍路に出たら、ずいぶん楽だろう。一度通った道だから。

それでも、気温も、風も、雨は太陽の様子も、何もかも違うだろう。
だから、分かっていても、何度歩いても楽しいのかも知れない。

結果は、以下のようになった。

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困難度(【1~5】【5】が最難関)を個人的主観にて採点した
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民宿岡田~別15番   17.0K  4時間15分(片道)
民宿岡田に連泊して、片道17キロ、往復34キロを1日で往復する。連泊し
て打ち戻ったのは、久百々から足摺岬の金剛福寺への往復であった。あの時も
雨に祟られた…連泊して主な荷物を宿に置いて、空身で進もうなんて考えるか
ら、雨は試練、荷物の重さの代わりなのだろうか。静かな山間(やまあい)の
国道歩き、県道歩きを経て、最後1.25キロの立派な参道(古道)歩きの道
のりである。境内に到着したと思っても安心してはいけない。その先に強烈な
約300段の階段が待っている。最初の国道歩きは片側にしか歩道がない、そ
してその歩道も狭く、また交通量が多い。歩き難い道である。更に、白地から
県道に入って吉野川沿いの静かなというより、寂しい県道歩きも歩道も無く、
結構厳しい道のりであろう。民宿岡田からほとんど休憩可能箇所らしきものは
無いのだ。箸蔵小学校手前に、少しだけ回り道をすれば、ローソンがあり、こ
の中には食事可能な椅子もあるので、ここしか休憩可能ポイントは無いような
気がする。その後は、大汗2回という参道(古道)歩きが待っているが、等高
線に真っ直ぐ登る急な上り坂である。厳しい坂だが、藪掻きの心配は無い。そ
して境内手前に急な階段、更に、本堂、大師堂のある場所に行くためには、
さらに階段が待っている。休憩箇所も無く、かなり厳しいだろう。【3.5】

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今日はこの辺で。

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2 コメント

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行きは良い良い・・・ (歩かない遍路 らいた)
2007-08-27 19:20:40
というのは、行き先が決まっていない場合や目的地を知っている場合ですね。確かにブラブラ楽しく歩けるでしょうが、目的地があってそこがどこか分からない場合はあせるでしょう。
 普段でも知らない場所を尋ねるときは、ずいぶん遠くに感じます。その証拠に帰り道はあっという間です。えっ?こんなに短かった?ていう感じですよね。

大変さ=労力÷情報量


KOYAMA様
 高野連や相撲協会は好きじゃありません。彼らは悪い意味の中間団体です。選手の上前をはねていることが多いように感じます。
 歴史が長いところほどそうなっていきます。何も出来ないのにコストがかかる。役に立たない事を知られないため無理難題を発信すると言う感じ。
 ヨーロッパのスポーツ団体はもっとマーケティングに力を入れてますよね。国が多いので競争が基本なのでしょう。これでどうだ!これでどうだ!という感じ。
 先日、世界陸上で予選落ちした為末さん。まことにお気の毒でした。本来彼は選手なのですから、盛り上げ役はしなくても良いはず。盛り上げるのはスタッフの役目です。陸連が経費を稼ぐためにテレビに出ずっぱり。クイズの賞金使って東京で公道トラック競技。抜群のアイデア、行動力。脱帽です。
 でもそれは本来陸連がすべきことです。選手も一体になって頑張ったと言うことなのでしょうが、おんぶに抱っこでしょう。
 もしあの結果が練習不足なら、本当にかわいそうと思います。

 ところでバックグラウンドに余裕がなくなった、というのは私もそう思います。昔のしごきも、それが終われば、何もない時間があったように思います。
 今は何もない時間が確かに少ない。
 山口の祖父殺人事件。参考書を買うといって、貰った金を遊びに使ったため、学校を転校させられた。監視が行き届き、逃げ場が無くなったのでしょう。遊びに使うことで辛うじてバランスを保っていたのでしょうに。
 おじいさんの時代では当たり前の勉強時間でも、勉強が終わった後、それ以外には今は何も無い時代なのです。かわいそうな事件です。
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民宿岡田から箸蔵寺の (KOYAMA)
2007-08-27 21:13:19
ロープウェイの手前までは長距離ながら、
特に判り難いところもありませんが、
急坂を登って行く所はいきなりキツイと
思います。でも、その苦労の先にある
箸蔵寺は本当に荘厳で、素晴らしい。
此処では蝋燭も線香もなしです。本当に
”火気厳禁”のお寺なのです。

らいた様へ
特に目立つ、野球と相撲について書いたの
ですが、私が思うに、最も酷いのが野球界
だと思います。リトルリーグ、高校野球、
大学野球、社会人野球、地域のリーグ、
プロ野球と、これらがどうも全く有機的に
存在していないというか、各団体が何処に
行きたいのかも判らずに、好き勝手にやって
いるようにしか見えません。中途半端な知識
で語るなら、日本の”野球”は本当に人格者
ばかりが真摯に牽引して来てくれたのでは
ないかと思います。それなのに、そんな有名
無名な立派なプレーヤー達が大人しいのを
いいことに、好き勝手放題を繰り返して来た
のではないでしょうか。流石にそれらの悪行
の数々は(多分、一部は)白日の下に晒された
のでしょうが、抱えている問題は末期的で、
絶望的です。サッカー界の構造がベストか否
かは不明ですが、判りやすいし、目指す所が
一応、明確ではあります。(W杯?)

昔の”余裕”の話ではありませんが、王や長嶋
が”落合”みたいな方々だったら、当時でも
数億円を年俸で得ていても全く不思議ではあり
ません。読売巨人軍の阿漕ぶりは吉本興業以上
だったかも知れません。そこでピンハネした金
は”ネベツネ”の懐へ?、それとも必死に新聞
業界がしがみつく、”新聞の宅配制度”維持の
ために使われているのでしょうかネ?
全く酷い話です。!
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