「第二部 108寺歩き遍路の総括(31)」
■ 各寺間の実際の時間と道のりについて
『石鎚山』
不思議な縁であったと思う。横峰寺を6月30日早朝に打ち、その後山を下る
途中に、石鎚山へのご縁を頂くことになった出会いと暖かいお接待を受け、山
など全く興味の無かった私が、石鎚山に登らせて頂く事になった。本当に私に
とっては「登らせて頂く」という感じである。
この時期、海開きや山開きが相次ぐので、「お山開き」という言葉の響きも助
けになった。単に、若き日の弘法大師空海もここを山林修行の場としたという
だけでは、いや、本当にその事すら知りもしないで歩き遍路をしていた私など、
そんな資格すら無いのだと、そう思っていた。
四国に生まれ育った私にも、伊予の高根と呼ばれた石鎚山、標高1982mで
西日本の最高峰。古くから山岳信仰、修験の道場として開かれ、日本7霊山の
1つに加えられている程度の知識はあったが、それにしても…弘法大師縁とも
知らない…での歩き遍路である。
後に知ったが、名山とされた理由として「宗教的雰囲気がかもし出す、高峻
[こうしゅん]にして、威厳に満ちた山容に由来するものである」と指摘して
いる文献もあったが、まさに当を得ていると思う。お山開きの前日6月30日
「智・仁・勇」を表す3体のご神像を、中宮の成就社まで運び上げ、さらに信
者に背負われて頂上社に祭られる。「お上り」は信仰登山そのものであるらし
い。
2000m級~3000m級の山など全く登った事は無いが、きっと、他の山
と異なるのは、こういった宗教的雰囲気が強いかどうかではないだろうか?
一般の登山は大自然を畏[い]敬する精神的な部分が、ややもすれば欠落しが
ちだという記述もあるが、これについては、私はさほどそう思わないのだが、
この山開きに初めて参加させて頂いた感想としては、山岳など聖なるものと1
つになることや、大自然に自己を投入して癒[い]やしを得るという感じで、
石鎚から学ぶことも少なくないだろうと感じた。まあ~私にとってこの時期は、
海や山を楽しみ、また心癒やすもよし…という感じであるが。
このお山開きの10日間は、お山の生命力が最も旺盛なる時、「霊気満々」の時
であり、お山の霊気に触れて、石鎚大神様の御神徳を戴き、リフレッシュする
期間であるとも言われているらしい。
お山開きには、全国から大勢の信者たちが集まってきて、賑わいを見せてくれ
た。それでもこの数十年、特に参加者は激減してしまっているらしい。前日に、
石鎚神社から成就社まで移されたご神体を、7月1日の早朝、境内で勇壮な練
りをみせた後、大太鼓の音に送られて、白装束姿の信者の背にかつがれた御神
像が山頂へと向かう。山頂では信者たちが御神像を奪い合うようにして体にこ
すりつけ、無病息災を祈る。残念ながら、少し前にこの儀式は終わっていた。
私にとって最も強く残った印象は、山で行き交う人々が、全く見ず知らずの人
であっても「おのぼりさんかい」「おくだりさんかい」と、声をかけ合うこと
に触れられただけで満足であった!それが、最高の感激であった。
さて、交通は…
1. JR西条駅から、バスで、ロープウェイ行で約1時間
2. ロープウェイで成就駅まで8分
3. 成就社まで、徒歩20分程度だろうか。
4. そして成就社から、頂上まで徒歩約3時間弱という感じだろう
間違いなく、お山開きの期間であれば、本当に「素人」でも十分に登れる。
ただ、以下の点だけは万全にされたし。
(1)ブヨ対策(虫除けスプレー、蚊帳、虫刺されの治療薬)
(2)急な天候の変化(2000m級の山は本当に変化が凄い!)のため、
長袖のシャツ(ブヨ対策にも有効)と、ウィンドブレーカーなど
また、折畳みの傘か、レインウェアがあれば完璧
今日はこの辺で。
■ 各寺間の実際の時間と道のりについて
『石鎚山』
不思議な縁であったと思う。横峰寺を6月30日早朝に打ち、その後山を下る
途中に、石鎚山へのご縁を頂くことになった出会いと暖かいお接待を受け、山
など全く興味の無かった私が、石鎚山に登らせて頂く事になった。本当に私に
とっては「登らせて頂く」という感じである。
この時期、海開きや山開きが相次ぐので、「お山開き」という言葉の響きも助
けになった。単に、若き日の弘法大師空海もここを山林修行の場としたという
だけでは、いや、本当にその事すら知りもしないで歩き遍路をしていた私など、
そんな資格すら無いのだと、そう思っていた。
四国に生まれ育った私にも、伊予の高根と呼ばれた石鎚山、標高1982mで
西日本の最高峰。古くから山岳信仰、修験の道場として開かれ、日本7霊山の
1つに加えられている程度の知識はあったが、それにしても…弘法大師縁とも
知らない…での歩き遍路である。
後に知ったが、名山とされた理由として「宗教的雰囲気がかもし出す、高峻
[こうしゅん]にして、威厳に満ちた山容に由来するものである」と指摘して
いる文献もあったが、まさに当を得ていると思う。お山開きの前日6月30日
「智・仁・勇」を表す3体のご神像を、中宮の成就社まで運び上げ、さらに信
者に背負われて頂上社に祭られる。「お上り」は信仰登山そのものであるらし
い。
2000m級~3000m級の山など全く登った事は無いが、きっと、他の山
と異なるのは、こういった宗教的雰囲気が強いかどうかではないだろうか?
一般の登山は大自然を畏[い]敬する精神的な部分が、ややもすれば欠落しが
ちだという記述もあるが、これについては、私はさほどそう思わないのだが、
この山開きに初めて参加させて頂いた感想としては、山岳など聖なるものと1
つになることや、大自然に自己を投入して癒[い]やしを得るという感じで、
石鎚から学ぶことも少なくないだろうと感じた。まあ~私にとってこの時期は、
海や山を楽しみ、また心癒やすもよし…という感じであるが。
このお山開きの10日間は、お山の生命力が最も旺盛なる時、「霊気満々」の時
であり、お山の霊気に触れて、石鎚大神様の御神徳を戴き、リフレッシュする
期間であるとも言われているらしい。
お山開きには、全国から大勢の信者たちが集まってきて、賑わいを見せてくれ
た。それでもこの数十年、特に参加者は激減してしまっているらしい。前日に、
石鎚神社から成就社まで移されたご神体を、7月1日の早朝、境内で勇壮な練
りをみせた後、大太鼓の音に送られて、白装束姿の信者の背にかつがれた御神
像が山頂へと向かう。山頂では信者たちが御神像を奪い合うようにして体にこ
すりつけ、無病息災を祈る。残念ながら、少し前にこの儀式は終わっていた。
私にとって最も強く残った印象は、山で行き交う人々が、全く見ず知らずの人
であっても「おのぼりさんかい」「おくだりさんかい」と、声をかけ合うこと
に触れられただけで満足であった!それが、最高の感激であった。
さて、交通は…
1. JR西条駅から、バスで、ロープウェイ行で約1時間
2. ロープウェイで成就駅まで8分
3. 成就社まで、徒歩20分程度だろうか。
4. そして成就社から、頂上まで徒歩約3時間弱という感じだろう
間違いなく、お山開きの期間であれば、本当に「素人」でも十分に登れる。
ただ、以下の点だけは万全にされたし。
(1)ブヨ対策(虫除けスプレー、蚊帳、虫刺されの治療薬)
(2)急な天候の変化(2000m級の山は本当に変化が凄い!)のため、
長袖のシャツ(ブヨ対策にも有効)と、ウィンドブレーカーなど
また、折畳みの傘か、レインウェアがあれば完璧
今日はこの辺で。
ホント不思議なご縁ですね。
振り返ってみて、リアルタイムの時には
この時期に特に、自分の投稿も熱かったと
思います。冷静に考えれば、選択肢がある
ようで意外にない区間です。加えて、此処
を上手くクリアーすれば一気に”楽”に
なることも知っていましたから、初めての
貴兄の遍路を上手く結願まで持って行く為
には何でも情報提供したくなっていました。
”本気投稿?”は明日の分で・・・。