スポーツの見方、味方

スポーツのあって欲しい姿・・・私見

泥臭い練習って何?

2018-10-11 13:47:16 | Weblog

 10月7日のシカゴマラソンで、2時間05分50秒の日本新記録を出した大迫傑選手に対し、瀬古利彦氏は「湿度も高く、ペースメーカーも安定しない中でさすが。もっと良いコンディションなら2時間4分台もある」と評価しています。また「20キロ付近で重そうに見えたけど、そこから粘って順位も上げた。泥臭く練習していないとあの走りはできない」と指摘したとのこと。

 確かに、2月の東京マラソンで設楽悠太選手が日本記録を更新した時にペースメーカーを務めた村山紘太選手は素晴らしかった。「5㎞14分50秒」といっても、1キロ2分58秒ペースでキッチリと走れるのか、2分40秒台とか3分10秒近いペースがあって結果的に14分50秒になるのでは、大きな違いがあります。上り坂・下り坂、追い風・向い風の影響を受けるのは当然ですが、村山選手は素晴らしい仕事をしました。その評価があっても良かったと思いました。今回のシカゴでは、そこまで安定感のあるペースメーカーではなかったし、風も強かったようで、条件が良ければ、もう少し良いタイムが出ていたでしょう。

 問題は、次のコメント「泥臭く練習していないと・・・」です。

 世界最先端、スポーツ科学に基づいたトレーニングを実施しているオレゴンプロジェクトで、いつの間に、「泥臭い」練習をしたのでしょう? 想像するに、瀬古さんが好む「粘り強い走り」をするには、「泥臭い練習」が不可欠で、瀬古さんが嫌う「科学的トレーニング」では身に着かないはずという固定観念があるので、「粘り強い走り」をしたからには、「泥臭い練習」をしたに違いない、ということなのでしょう。

 質問した記者も「泥臭い練習って、どんな練習でしょう?」と聞いてみるべきです。そして、機会があれば、大迫選手に確認してみるべきです。人が喋ったことを何も確認せずに、そのまま文字にして伝えるのでは、プロとは言えません。

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新国立競技場問題 歴史的価値とお金

2018-09-24 17:07:34 | Weblog

 昨年、新国立競技場問題を、桐生クンの9.98を機に新国立競技場の大会後の改修に異論が出ました。私は「競技スポーツと生涯スポーツ(市民スポーツ)」「歴史的価値とお金」の視点から考えました。
 少し、長くなりますが、・・・・
 私は、基本的に、新国立競技場は、五輪の意義を後世に伝える象徴的施設として、競技スポーツと生涯スポーツのあり方のモデルとして、メインスタジアムは総合競技場のまま、サブトラックは常設として、存続させるべきと考えています。
 問題提起は、仮に、2020五輪で日本人選手が100m決勝に進出したとしても、そのトラック(走路)を撤去して良いのか、ということでした。
 それに対し、「陸上は認知されていない」「世論の後押しがなければ」「一般の人が使えるわけでない」「改修は決まっている」などの否定的なコメントが寄せられました。
 総合競技場のまま残す見通しが暗いのは、たぶん、その通りでしょう。
 しかしながら・・・マラソンで言えば、30㎞過ぎて、先頭から15分遅れみたいな状況だとして、勝算がないから途中棄権するのでしょうか?そうは思いません。
 そもそも、スポーツの素晴らしさ、相互理解・国際交流の重要性を広く伝えるのが、オリンピズム。それを後世に伝えるのには、象徴的施設があった方が良いと思います。その施設の維持に、国民1人当たり年間15~20円程度の税金が使われたっていいじゃないですか!サッカー場への改修は、「スポーツの素晴らしさ、相互理解・国際交流などと言った青臭い話より、金儲けが大事」というメッセージを次代の若者たちに残すことになるのです。歴史的建造物も観光収入が得られないなら潰せ!と言っているのに近いです。
 「トラックを残す」ことは、「陸上競技場として存続させる」ということでなく、「サッカー、ラグビー、アメリカン・フットボールも出来る総合競技場として残す」ということです。サッカーには、見易いとは言えませんが、トラックのある日産スタジアムで、マリノスのホームゲームやクラブW杯の決勝をやっているのです。トラックを残したままでも、十分にサッカー場として使えるのです。欲を言えば、専用スタジアムの方が・・・という程度でしょう。それなら、「さいたま2002」があります。
 新国立競技場を、そのままの形で遺すことは、陸上競技偏重ではなく、オリンピックの理念を後世に伝えることです。世界中からアスリートが集まった2020五輪の感動を伝え、サブトラックを残して、広く開放すれば一般の方々のスポーツ活動の場になります。この時、五輪のメインスタジアムがすぐそばにあったら楽しいじゃないですか! さらに、頻繁に講習会を開催して、健康的な自分に合ったスポーツへの取り組みを伝える場に出来たら素晴らしいと思います。
 メインスタジアムの真下、超一流アスリートがウォーミングアップに使ったサブトラックで、五輪に感動したオジサン、オバサンがジョギングをしたり、フィールドで、子供たちが走り回ることができたら素晴らしいじゃないですか!!!
 そこで、講習会ができれば、もっといいです。その時は、ランニング学会が協力します!講習を受けた方が東京マラソンに挑戦・・・という話にもなります。
 ところで、私は、9秒台を出したから、あるいは金メダルを獲ったから、トラックを残して欲しいという考え方には賛同しません。「強ければモノが言える」というのは、あまり好きではありません。
 立派な国立競技場が無い方が地方の競技場が活性化するのでは? その方が陸上競技の普及につながるかも知れない、との声もありますが、私は、新国立競技場を、「日本を代表する陸上競技場」とはとらえていません。五輪レガシーとして「競技スポーツと生涯スポーツのあり方」のモデルとして存続させるべきだと考えています。競技スポーツの象徴的施設であるメインスタジアムのすぐ近くに、一般の方が日常的なランニング、ジョギング、ウォーキング、あるいは子供の駆けっこ遊びに使えるサブトラックがあったら素晴らしいと思います。すぐ近くに、絵画館周回コースがあり、多くのジョガーが集まる皇居周回コースもさほど遠くありません。
 私は「競技スポーツと生涯スポーツ」は、別物ではないと思っています。メディカルチェック、体力チェックを元に、自分に合った形でスポーツに取り組み、生活を充実させるという点で、両者は同じです。長い競技生活を考えれば、「健康リスクを冒してでも競技力向上を目指す」考え方よりは、「健康に十分留意してブランクのない競技生活を送る」方が高い競技能力の獲得に有効だと思います。生涯スポーツにしても、長期に亘って充実したスポーツライフを楽しむには、健康状態、体力特性に配慮しつつ取り組むことが望まれます。

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マラソンのペースメーカー

2018-09-20 09:48:09 | Weblog

マラソンの世界記録が出たところで、「ペースメーカー」について考えたいと思います。

 今や、多くの大会でペースメーカーを付けるのが当たり前になっていますが・・・そもそも、「陸上競技とは?」「マラソンとは?」から考えると、ペースメーカーそのものの是非論があっても良いのでは???

 知人コメント【メジャー大会ではボストンはずっとペースメーカーなしですし、NYCも何年か前に廃止。(シカゴも廃止しましたが今年復活)ボストン、NYCは激しい高低差のコースも変えず、高速化とは一線を画したスタンスですね。】

私は、ボストン、NYCのスタンスを支持します。マラトンの起源に敬意を表したいと思います。

 別の知人から【「元祖走る芸能人ランナー」高石ともやさん曰く「フルマラソンは今や『時計ばかりを追う競技』に堕ちてしまった。今や100kmウルトラマラソンもそうなり掛かっている。個人的には『時計ばかりを追う競技』には最早ロマンを全く感じなくなった。」】

ランニング学会初代会長山地先生のエッセイから【ペースメーカーの制度はマラソンレース序盤に生じる無用な争いを避け、個人の力を最大限発揮し、より良い記録誕生を祈念する形で生まれた。しかし、スポーツの世界では、安全や安定を願う余り意図的にペースをコントロールすることは、本来の競争や闘争の意義を見失うことにつながる。(中略)マラソンを走る前にどんなペースで走ればいいか、また走り始めて自問自答しながらペースを構築する能力が育たなくなるのである。また、ペースの上げ下げ(ゆさぶり)は作戦の重要な部分である。ペースメーカーの存在によってスタート直後から単調なペースが1時間余り続き、視聴者はその間の面白味が半減することになる。意図的にレースを制限することは、マラソン本来の競争原理を歪曲し、レースそのものの醍醐味を損なう恐れがある。】

https://e-running.net/0380cafe_no10.html

 「ペースメーカーによってスタート直後から単調・・・その間の面白味が半減」との指摘があります。

 導入前の1967年福岡国際マラソンでは、当時、自己ベストが2時間18分台という言わば二流のデレク・クレイトンが、20kmを59分59秒,30kmを1時間30分32秒というトンデモナイ速さで突っ走り、「こんな無謀なペースで行ったら、クレイトンは絶対潰れるはず。どこまで行けるんだ?どこで潰れるんだ?」と思いつつ見ていたら、そのまま行ってしまい、類で最初に2時間10分の壁を破ってしまいました。あの時の衝撃・興奮は忘れられません。

 つまり、本来は、ペースを作ること自体がマラソンという競技の一部のはずです。そのことの面白さに気づかず(あるいは無視して)誰にでも(子供にも)解りやすい「記録への挑戦」だけに絞るのは如何かと思います。

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ドーピング クリーン フェア

2018-09-18 12:05:20 | Weblog

競泳男子で2016年リオデジャネイロ五輪代表の古賀淳也(31)=第一三共=がドーピング検査で禁止物質が検出された問題で、国際水泳連盟(FINA)のドーピングパネルが4年間の資格停止処分を科すことになった。水泳関係者への取材で17日、明らかになった。本人は「意図的に取ったことは一切ありません」と主張。

「意図的でない」という主張を認めたら、ドーピング違反は取り締まれません。
同時に、根拠なく、「クリーンな日本」「フェアな日本」と思い込むのは、考え直すべき。
少し、ズレますが、大坂なおみさんが「我慢」と言った途端「日本人的」と讃えるのも疑問。


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スポーツマンシップとは

2018-09-12 15:29:41 | Weblog

『ナブラチロワ氏は「ここで我々が問いかけなければならない質問は、我々のスポーツ(テニス)を讃え、対戦相手を尊重するためにどのような態度を取らねばならないか、ということだ」と主張している。』とのこと。スポーツとは何か、スポーツマンシップとは何か、という基盤に立ったコメントですね。素晴らしいと思います。

http://news.livedoor.com/article/detail/15292166/

 

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大坂なおみ 我慢

2018-09-12 09:12:11 | Weblog

彼女のコメントに「我慢が大事」というのがありますが、本人のコメントを聞いていると「辛さ・苦しさに耐える」ことではないですね。

1番目は「決めのショットを打ちたくなる気持を抑える」「逸(はや)る気持を抑える」ことなんですね。

2番目の我慢は、「ミスをした時、大声を出さない・態度に出さない」ことなんですね。

苦しい場面を乗り切るには精神の強さ・タフさだけでは難しくて、「声や態度に出さない」という具体的な対処策が必要なんです。

「我慢」という言葉だけとらえて、勝手に自分流に解説している人がいるのが気になります。

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タイトル変更

2018-09-11 18:22:44 | Weblog

ランニング中心から、スポーツ全般について、「こうあって欲しい」という私見を述べていくことに路線変更です。

 

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リベンジ

2018-06-06 16:15:52 | Weblog

スポーツで思うような結果が残せなかった時、「リベンジ」という言葉が、(無批判に)広く使われるようになっているので、敢えての発言です。

 自分のパフォーマンスに満足できなかったら、謙虚に振り返ることが大事だと思います。
 いつも自分の思い通りに事が運ぶとは限りません。

 「上手く行かなかった」としても、その時は、自分なりにはシッカリやったはずです。


 「不甲斐なかった」「頑張れなかった」としても、それなりに原因があったはずで、「頑張れなかった自分」を認め、受け入れることが大切だと思います。
 頑張れなかった原因を含めて課題を探し、解決法を検討して取り組み、再チャレンジするのが望ましい姿勢かと思います。
 リベンジ(復讐)は、敵愾心を内包しますので、自分に対して使うとしても、前回の自分を否定することになります。自分を否定することは、他者を否定することに繋がりかねません。

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「リベンジ」への疑問

2018-06-05 22:52:05 | Weblog

 最近、多くの方が、多くの場面で「リベンジ」って使いますよね。いかがなものかと思います。
リベンジって「復讐」ですよね。
 「チャレンジして上手く行かなかったから、次は頑張ろう」ということだったら、「再挑戦」「再チャレンジ」「リトライ」で良いんじゃないかなあ?

 「上手く行かなかったけど、よく頑張った」という時に、「ナイスファイト」という掛け声もありますが、私は「ナイス・トライ!」の方が好きです。

 アナタが何をしたいのか、何をしようとしているのか、しっかり考えた方が良いと思います。

 不用意に言葉を使っていると、自分の潜在意識に影響を与えると思います。

 「リベンジしたい」「なんとかやり返したい」「自分が強くなれば勝てるけど、相手が弱くなっても勝てる」・・・「前もって相手が戦力ダウンしていたら勝てる」「相手がケガをしていたら勝てる」・・・恐ろしい話に。

 


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大坂なおみ

2018-03-19 10:44:46 | Weblog

マスターズ1000に勝ちました。

メジャーに次ぐランクの試合で、錦織も勝ったことがないレベル。

元1位のシャラポワ、元2位のラドワンスカ、昨年1位のプリシュコバ、現在1位のシモナ・ハレプ(ムーミンに出てくるリトル・ミーに雰囲気がソックリ)を破っての勝利。

メジャーを獲れると思うけど・・・プレースタイル的に、ローランギャロスは難しいかな?

ウィンブルドンは、以前はビッグ・サーバー向きだったけど、最近は、芝の管理、ボールの改良、ラケットの改良で、ラリーが続くようになったので何とも言えない。ただ、見た目の印象では、芝でのフットワークが向いているか、やや疑問。

全豪、全米は、暑さが大敵かも?今年の全豪でジョコビッチは、暑さの中で長い試合をやって、次の試合に疲労が残ってたみたいで敗退してしまった。この時優勝したフェデラーは、人気があるので夜の試合が多く、体力を温存できていたと思う。

 

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