Sharroodの illustration Diary

イラストレーター・ブックデザイナーのシャルードです。
絵画・馬・子育て・趣味などを書いています。

Q.E.D.-証明終了-

2009-02-01 17:35:05 | Weblog


たまには、馬以外の話題を。

自分のHPでも書評を書いていましたが、小説・漫画の中でもミステリーといわれるものが好きです。

でも、行く先々で殺人事件に巻き込まれ、限定された空間の中で「犯人はお前だ」的な謎解きをするものは、あまり好きじゃありません。

主人公にその気がなくても、間接的な事情で捜査に関わったり、興味を持って調べていく上で事件の全貌が見えてきたり。そんな現実的な展開が、作品の構成においての理想形だと思っています。
さらに、ストーリーを楽しみながら勉強をするのが好きなので、難しいことを分かりやすく説明し、情報を与えてくれる、そんな本がお気に入りです。

小説でいえば、貴志祐介氏の作品はすべて面白くてためになるし、今大ブレイク?している東野圭吾氏の作品も「社会派サスペンス」というカテゴリに入るものは面白いと思っています。
特に印象に残っているのは「天空の蜂」という作品です。
これはあまり人気のある方でもない、映像化もありえないような作品ですが、原発というものについて、とても考えさせられた作品でした。

そして、「Q.E.D.」。やっとドラマ化されましたね。(ちょっと微妙な出来ですが)
私は数年前から原作の大ファンですが、ミステリー漫画の最高峰だと思っています。
もちろん、ミステリーの王道「○○トリック」を中心にした話もあるけれど、とにかく引き出し・アイディアが豊富でバリエーションの多さが素晴らしい。

財布はどこになくした?的な小さい話から、世界を股に掛けたクライムサスペンス、裁判員制度の解説本ともいえる模擬裁判の回、金融危機、切ない感動系ストーリー、だましあい(コンゲーム)、ギャグコメディ、中には「火サス刑事」なんてのも登場し、本当に何巻続いても飽きないんです。

しかも、絵が可愛い。
26巻「夏のタイムカプセル」という話が大好きなんですが、回想シーンで出てきた、ヒロインの子供時代の絵が特に可愛かったので、自分でも描いてみたいと思いました。
で、どうせなら主役コンビで描いてしまおうと。
10年ぶりくらいに、漫画のイラストに挑戦しました。写実的な絵を好む私ですが、良い絵・可愛い絵・きれいな絵は、どんなジャンルでも心を癒してくれます。

作者の加藤元浩先生の絵に忠実にしたかったので、かなり時間をかけて描き上げました。
やっぱりこのコンビ最高です! 「名前のついていない関係」の二人ですが、全編を通して、ほんの少し垣間見える「絆」が描かれています。そのあたりも、この作品の見どころです。

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