原題: THE CONSPIRATOR
監督: ロバート・レッドフォード
出演: ジェームズ・マカヴォイ 、ロビン・ライト 、ケヴィン・クライン
試写会場: ショウゲート試写室
公式サイトはこちら。 [2012年10月27日公開]
今はTIFF週間で忙しいんですが、そんな中、急きょ試写が当たってしまいました。
試写前日に応募してその日のうちに当選メールが来るという、面白い応募ですね。予定調整しないといけませんけど。
本作は銀座テアトルシネマなどで予告を見ていましたので早く行きたいと思ってました。ちょうどよかった。
<あらすじ>
南北戦争終結後すぐのワシントンで、リンカーン大統領が暗殺される事件が起きる。犯行グループは即座に拘束され、その中に下宿屋を営む南部出身の女性メアリー・サラットも含まれていた。罪状は犯行グループへのアジト提供であったが、彼女は一貫して無実を主張。メアリーの弁護を担当する事になったフレデリックは、北軍の英雄であった事もあり初めは抵抗を覚えるが、何かの事情から口を閉ざしているのではと考えるようになる…。(goo映画より)
リンカーン大統領暗殺事件 wiki
リンカーン大統領暗殺事件はかなり有名ですが、今一度読んでおいてもいいかもしれません。
フレデリックにしてみたら、北軍で活躍したのちに大統領暗殺の容疑者を弁護するなどということはあり得ない訳ですね。敵軍の方なんて持ちたくない訳ですから。
しかしながら南部の人間が弁護できないのでということで仕方なく始めたものの、その裁判の実態に愕然とします。あまりにも不当な裁判。
民間人を軍事法廷にかけ、陪審員は全員原告側(つまり北軍)、これでは始まる前から勝負は見えているようなものですが、その不当性に敢然とフレデリックは立ち向かう。裁判たるもの、公正にするべきではないかという信念が彼を動かしていく。
弁護に必要なのは被告の協力なのに、それがスムーズに行かないのは何故か?周囲の巡り合わせもあるが本人の証言も大きく左右する。自分に罪を持ってくるのはかばう人、守りたい人がいるから。
その意味がわからなかったフレデリックだけど、やがて時が過ぎてメアリーの想いがわかる日が来る。彼がどうしてメアリーを弁護したのか、東奔西走したのか。それは彼女に対して人間としての情を感じるほどになったからではないだろうか。
あともう1つ挙げるとするならば、絶対的に国家の論理を通してしまえという風潮は依然としてあるということ。国家に都合の悪い結論が出ても、力ずくで押し通す頑固さは時として卑怯になる。
全くの他人のために誠意を尽くせるのか。何がそうさせているのか。理屈ではなく行動が先に出ている、その勇気を感じさせてくれる作品。
★★★★ 4/5点
「声をかくす」とは、面白い表現。
「黙秘」とも違うのかな。
たまたま昨夜、ジェームス・マカヴォイの「ウォンテッド」を見ましたが、
むしろ、この人は、時代劇が似合いますよね。
「ペネロピ」もよかったし。
面白そう。覚えておこうっと。
これ私が今月の1本にした映画だったのですが、まだ観てなかったです~
かなりがっつり観る映画のようですね。
roseさん東京国際映画祭もバリバリご覧になってますねー
すごいな~って話してました。
くしゃみでなかった?
マカヴォイくんは、現代劇よりも時代劇や、コスプレものの方が似合いますね。
今回の役、よかったと思います。
これもいい映画ですのでぜひどうぞ。
もう1本のリンカーン映画にも負けてないよ~。
くしゃみそう言えばちょっとしたぞ・・・ 笑
フレデリックと同じ視点で共感できる作品でした。
彼の強い正義は、結果、メアリーの死を無駄にしなかったんでしょうね。
地味ながらも心に響いてきました。
>メアリーの死を無駄にしなかった
そうですね。それだけに、息子の態度には納得は行かなかったけど。
ずるいけど救ってくれたわけだからね。そこに対しての何らかの想いってなかったのかな・・・。
わ~、風立ちぬも、モンスターズインクもご覧になられているのねー。
roseさんの感想をさ~っと見たところ、モンスターの方は高得点だから、やっぱり映画館に見に行っちゃおうかな。
風~の方は、☆がついていなかったですね^^
で、この映画。
リンカーン大統領暗殺事件って、恥ずかしながら良く知らなかったんです。
見せしめ的な意味で、重い刑を処されてしまった感がありましたね・・・。
『モンスターズ・ユニバーシティ』、気軽に観れて楽しかったですよ。
『風立ちぬ』、★どうしようかと思ったんだけどやっぱりつけました。★しか見ない人が多いのかなと思って最近つけないこともあるんですけどね。
公開されましたらぜひどうぞ。
本作、リンカーン大統領暗殺事件の裏側ですよね。
こんな人がいたんだって知ってもらえるだけでも、供養だと思いますよ。