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第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー3話

2020-10-19 11:14:06 | 第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー


直也の表情は闘争心むき出しで一度変わりましたが、その後は冷静な表情で腹の底では真一の人を馬鹿にした態度と友達に対する笑みが気に入らなかったようです。どうやら真一は、いつもなら静かな直也の心の小さな火に油を注ぎ完全に炎をつけてしまったようです。真一は直也の行動に目と目をあわせ苦笑いし、さらに直也の炎に油を注いでしまいます。
「よっしゃー!やってやるよ、もし乗れたら、そのボードもらうよ、いいなー、おまえには友達いねぇだろ」
直也が真一に声をかけたとき友達らはクスクスと笑っていました。真一は表情を変える事なく笑われていても何も動じない態度でした。友達らは直也が動きはじめると何かが起こり幼いながらに何かが変わることを感じていました。面白く楽しくなるのかな、それとも波乱が起きるかなと思いながら友達らは直也を見つめています。一度きりでその後、表情を変えない直也に対して真一は不思議な感じを受けます、そしてある行動と言動にでたのです。真一は、口をあけて大きな声で笑い条件を増やして直也に言いました。
「サーフボード欲しいだろ。このボードで良けりゃやるよ。乗るだけじゃねぇよ波に乗れたらな」
この真一の言葉は友達らを心のどこかで笑いに変えています。直也はやると言ったらやれるまで、しつこく時間も気にせず、どうにかこれまでもやり抜いてきたのです。友達らは、そんな直也を知っていたからこそ、笑いに変わったのでしょう。直也と真一は目と目をあわせて見えない火花がピリピリと散ってるかのようでした。直也と真一の見た目は冷静さを保っていましたが2人の腹の底では炎がピリピリ戦闘状態になっていたのかもしれません。友達らはキョロキョロと瞳を動かしていながら、笑いをこらえながら思った事があったようです。バーベキューの肉を全部食べてしまえば真一に肉をとられる事はないと考えていました。
「やばそうだけど面白そう・・・あいつの驚く顔見たいねぇ。今のうちに肉全部食っとくか?」
「馬鹿ヤロウ!食ってもいいけどよ直也が勝ったら、おまえ浜に埋められるぞ!直也によ」
「そうか、前にも埋められたっけなオレ、止めとくよ」
友達らはこんな会話をしながら静かに海を見つめる直也と真一の後ろ姿を見つめていました。友達らは真一の背中を見てるとなんだか後姿に悲しい感じを受けていました。真一は直也にボードを渡、直也はそのボードを持ち見つめながらバランスの事を考えています。2人で海を眺めていると真一は寂しいのかなと思う直也でした。直也は、どうしたらバランスが取れるのだろうと考えながら他でサーフィンをしている人達を見つめていました。そんな時、いらついた真一は、きつい言葉を直也にかけたのです。真一の気が強く短気の一面でした。
「早くいけよ、ひまじゃねぇんだよな」と真一は、火に油を注ぐように直也にけしかけます。
友達の一人が直也に声をかけます。
「もういいじゃん、やめとけよ直也、相手するなよ」
「ほぉー、さっき言ったこと嘘だったのかなぁ、別にいいけどね」
「負けられないじゃんか、こんなやつによ」
友達は止めるが、やるといった直也はチャンスを見逃す事ができず、やるしかなかった。勝とうが負けようが、やることに何か意味があると、直也は幼いながらに思っていました。幼少期から波にのまれても海で泳ぐ事が多かった直也でサーファー達から頑張れと何度も言われていると直也の意識を変えていたのです。直也の運動能力は、何度も出逢っていたサーファー達から、お墨付きでもあり応援してくれていたようです。
「じゃぁ、行ってくるかぁー、忘れるんじゃねぇぞ自分の言ったこと!」
真一に直也は声をかけると真一のサーフボードを持って直也は海に入っていきました。見よう見まねでサーフボードでパドリングしながら沖へ出て行く直也でした。
「へー、アイツ結構いけるじゃん、お前らよりもよ」
友達の一人が、いらつき手を出そうとするのを他の友達が止めにはいり喧嘩はありませんでした。
「お前らと喧嘩しても、オレに勝てると思うか?」
真一は友達にも火をつけようとしますが友達らは何も言い返せなくて直也の方を見ているだけでした。敵意満々の真一に何も言えず言い返せず直也が戻ってくるのを、ただ待つだけだったのです。沖まで出た直也は波を待つがなかなか良い波がなく待ちくたびれたかのように小さいな波でも乗ろうと勢いをつけはじめます。さすがに慣れてないどころかド素人、1回目失敗、2回目失敗。波をよむのが上手かった直也ですが、この時はいらついていて冷静さを失ってしまったのです。
3回目に「ちくしょう!」と直也は大きな声で叫びます。
周りにいたサーファー達は直也を見つめます。直也が叫んだ時、同じ海でサーフィンをしてる近くにいた兄ちゃんや姉ちゃん達が直也に声を掛けています。
「波を良く見て身体はサーボードの下のほうに重心を置いて膝をついてから立ち上がれば乗れるよ」
と教えてくれました。サーフィンの雑誌に載っていたのは自分よりも身長がある人達だった事を直也は思い出します。
理屈じゃないんだ自分の体重と身長を考えないと乗れるわけじゃないんだと冷静になった直也の3回目です。
「うっほほぉーどうーじゃぃー、乗れたよー兄ちゃんありがとうー」
教えてくれたサーファーの兄ちゃん達から笑いと拍手が沸きます。
直也の笑顔で喜ぶ姿を見ている真一は直也に何かを感じはじめています。
「なにー、なんだアイツ、乗りやがった」
真一は小さな声でささやき直也の運動能力は高かった事を知りました。
オレと同じかアイツと真一は直也を見て心の中で思います。
「ヤホーイ、このサーフボードもーらい」
真一は、大きく深呼吸をして「まいったな」というような顔して仕方がなくサーフボードを直也に渡す事になりますが、その時、直也は真一にサーフボードを真一に返します。
「えっ、なんで、いいのかよ」と少し驚いた顔をしながら真一は、直也に声を掛けた。
「これはお前のものだろ、オレは、親に買ってもらうからいいよ。値段教えて」
「ウェットスーツと全部で10万円くらいだけど」
「ボードだけでいいよ、教えろよ」と生意気な真一に生意気な言葉で直也は聞いています。
「このボードくらいだったら3万から6万年くらい」
「そんなにすんのか?親に殺されるかも」と直也は頭に浮かべ呟きます。
「お前?大丈夫か?」と直也を気にしている真一でした。
「おお、オレの親なら大丈夫だと思うから気にすんなバーカ」
直也の友達は、2人の会話を聞いていて、口を開けながらクスクス笑っています。
直也の言葉や行動に友達らも皆、真一も驚いていたが直也は真一に言った。
「一緒に食べようよ勝負はついたし、お腹が減ったよ、乗れたんで嬉しくってよ」
「本当にいいのか?友達じゃないよ」
「気にすんなよ、肉代少しもらうよ、100円でいいや」
「はいよ、100円」と素直な姿の真一は直也に言います。
直也は友達に笑顔で声をかけ、みんなでバーベキューをして、色んな話をして遊びました。
真一は、この日、数時間で直也とその友達らに溶け込んでいきます。
直也の優しい姿やしぐさがそうさせていたのかもしれません。
「おまえの幼稚園どこ?」
直也は、聞いたが真一は、浜辺の砂を握りしめ簡単に答えたのです。
「知らん、変なこと聞くな!何処にも行ってねえよ」
「あっ、そう」
直也は真一の砂を握りしめる行動を見て、わけありかと思い同じように簡単に答えました。数週間すると幼少期の幼稚園での最後の夏休みが終わりました。幼少期の幼稚園の夏休みが終わると学習は毎日の日々となりますが直也は学習ドリルでの授業よりも水泳に打ち込んでいたようです。
誰もいない屋根付のプールで500メートルから1000メートルへチャレンジし直也は青少年期の時期へ入学しても部活で水泳を続ける気持ちがありました。幼少期から直也と真一は出会いと別れがあるが、この先の時期に何度も再び出会う事が繰り返す事になります。


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