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セイネンキレジェンド23話

2024-11-06 06:41:49 | 小説セイネンキレジェンド


両者ともに必死な戦いが始まり負け劣らずパンチを出し合う。
ジャブ、ジャブ、ジャブ、フック、ボディー! 下がれ下がれ右だ
ジャブ、ジャブ、ジャブ、フック、ボディー!
左に回れ左に回れジャブ、ジャブ、ジャブ、フック、ボディーだ!
まるでリズムを打つメトロノームになっているかのようだった。繰り返されるパンチの連打が10秒が過ぎた頃に直也の右ボディが炸裂した。相手は一瞬あっけになったようで嫌な顔をし後ろに下がり足を動かし直也から離れる。これが直也の心理戦が効果を出した。何故ならいきなりサウスポーの左利きになったからだ。
「直也のボディが確実に効いたぞ!よし!」
「直也ー!ボディボディボディー!」
直也のリングコーナーから大きな声が聞こえる。観客達は皆立ち上がりリング上の2人の選手を見つめていた。声援は一瞬だけ消え去り、しばらくすると大きな声援が始まる。この繰り返しだ。 優勝候補の相手を追い詰めていく直也の行動に観客達は戸惑いながら。直也はどこまでも相手を追い詰めていく。
「チャンス到来か?」直也の脳裏に言葉がよぎった。
「いける、いける、いける!いけるぞ!」とリングサイドでは言っていたが直也は無心で戦っていた。直也が近づくと相手はすぐにクリンチをするようになる。そして相手のクリンチが多くなっていく。直也はクリンチをする相手を冷静によく見ていた。相手のクリンチの瞬間を直也は見逃す事はなかった。徐々にクリンチをして来る間隔があいて来る。 直也は相手を追い詰めていく更にどこまでも。このクリンチはムエタイではクリンチ状態から頭や首を制して肘打ちや膝蹴りを放つ技術であるがボクシングでは相手に抱きつき動きを止める事である。相手がクリンチする瞬間に直也のボディが炸裂する。相手はボディを打たれても必死にクリンチで逃れようとする。直也はクリンチされる時には相手の息づかいを聞き3ラウンド2分が経過した後だった。
直也は相手に対しクリンチさせず、ボディボディボディ!の連打が続いていく。
「ボディボディボディ!ボディボディボディ!」
リングサイドからもボディボディボディ!の声ばかりが聞こえる。
ボディボディボディ!の声援で直也は相手の右アッパーのように必死にボディ。直也のボディが炸裂すると相手の選手は無防備状態になりボディボディボディ!の連打によって相手の選手はリング床に膝まついた。
ダウン・ダウン・ダウン・ダウン・ダウンだ!ダウンを奪いカウントダウンだ!
「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス・・・」
優勝候補者の相手の選手は首を振りマウスピースを吐き出し立ち上がる事が出来ず相手のリングコーナーからタオルが投げられた。この最終戦前の3回戦3ラウンド2分で激戦の末で審判から直也の手が挙げられた。


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