パンテオン裏手の、パリの聖人サント・ジュヌヴィエーヴを祀る
サン・テティエンヌ・デュモン教会
この近くに、
ヘミングウェイやヴェルレーヌも住んだらしい。
あの辻邦生も、住んだと思うと感慨深い。
以前住んでいたところの目の前にあったNTT中央病院。
よく近道で中を通った。
あるとき、タクシーを待つ一人の老人、
・・・えっ? 辻邦生?!
それが彼本人だと信じられなかった・・。
気品ある顔立ち、知性溢れる態度、それしかイメージがなかった。
タクシーに進もうとしているのか、そうでないのか・・。
つい物陰から考え込んでしまった。
なぜあの時手を差し伸べなかったのだろう!
きっと体が自由に動かなかったのだ。
今思えば、彼は病に苦しんでいたのだ。
彼の本を愛読していたゆえに、今でも苦い思いが蘇る。
パンテオン正面は、立派な大きな建物が多い。
はるかにエッフェル塔がみえるユルム通りも 広々。
デカルト通りのアレシンスキーの壁画 から、
ムフタール通りに入ると、
雰囲気ががらりと変わる。
とても庶民的な感じで、
食材のお店や 無国籍レストランも多い。
もう少し足を延ばせば、サバンナの動物行進などがみられるグランド・ギャルリや
植物園・動物園などもあり、それこそいろんな魅力。
行きたかったな。
今回のいくこさんの旅、私の眼では普段見ていないようなジャンルだったり、ところどころでは一緒だったり、行っていない私もすごく楽しませていただいてます\(^o^)/
何度行っても、違う見方ができたり、歳を重ねただけで違って見えたりするものですね!
いくらみても、見足りない感がある街です。
欲を言えばきりがないけれど。
見落としているものもいっぱいあるような気もして。