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Rockin’on俺

Welcome to W.K's labyrinth!!

フジファブリック『FAB FOX』

2005年12月09日 23時14分41秒 | CDレビュー
ブログさぼってる間、珍しく邦楽におもいっきり偏った音楽生活でした。別にどっちがどうだとか比較論をするつもりはないし、単になんとなくですw

その間、このアルバムを聴く頻度がかなり高い。フジファブリックのメジャー2ndアルバム。

フジファブリックについては、インディーズ時代に友人に薦められ聴かせてもらってました。当時は、「変にクセのある音楽だなぁ」ぐらいの印象でした。そんであっという間にメジャーデビュー。1stALは、「変態さ(?)はいいんだけどなぁ…」って感じで興味を持ったものの少し煮え切れなさをもっていました。(それでも気になってるところを振り返ってみると、どっかツボつかれてたんでしょうね)

そんで2ndの話。
……傑作でした。相変わらず彼らの個性である変態的なサウンドやクセの強さは色濃く残ってますけどね。言い方を変えると、それを放棄しなかったからこそ傑作になったんだと思います。とかくそのさじ加減が抜群です。これまでも曲はポップだったんだけど、メロディーの訴求力が高くなったとでも言えばいいかな?
前作だと曲は確かにポップなんだけど、その中に現れる彼ら独特の変態さに持っていかれちゃう感が否めなかったような気がするんです。

今作に関しては、メロディーに確固たる芯が通ったお陰で、逆に個性であるクセの強さが作品に彩りや活力を与えるアクセントとして存在していた印象を受けました。そんでもってフレーズのあちこちが耳に残る×2。曲のバリエーションも多彩で飽きない展開を見せるアルバムです。

志村さんってまだ20代中盤らしい…。そんなに歳離れてないんだな~。才能ある人ってのは、どんな世界の人でもうらやましいやね(笑)

まぁ、クセは強いんで、受け付けない人も意外と多いかもしれないなぁ…フジファブリック。歌い方とかひねくれた作風とか(笑)
でも、今作はゼヒ聴いてみるといいんじゃないかと思います。
くるりあたりが好きな人ならビンゴ!って感じじゃないかな。

少なくともオレは今年の愛聴盤の一つになってます。
今後の動向が気になるバンドになりました。

FAB FOX
フジファブリック, 志村正彦
東芝EMI

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評点……★★★★★
クセになる快作(怪作?)です。ラストの『茜色の夕日』はキーボードが感動的な名曲。確かに素晴らしい曲ですが、この曲に関しては『アラモルト』収録のVer.が好みです。まぁ、今回の方が歌い方に叙情性が強く感じられたり、アレンジがしっとりしてるんで、こっちに軍配を上げる人も多くいると思います。まぁ、メロディーが素晴らしいんで多少アレンジ変わってもイイんですが。キャッチーなシングル曲は勿論ですがフジファブリック節全開のアルバムナンバーも面白いものばかり。
メジャーに移ってきたことがいい方向に出てるバンドだと思います。普遍性と変態性。この絶妙なバランスをひねくれたポップセンスと質の高いメロディーとで成立させたこのスタイルが次回以降どうなっていくのか、非常に楽しみです。
聴かず嫌いなら聴いてみることをオススメします

ELLEGARDEN『Space Sonic』

2005年12月09日 22時02分55秒 | CDレビュー
えらく久々の書き込みになりました。卒論がまとまらないわ、大学行かにゃー卒業できないわで忙しいような、忙しくないような???日々を過ごしてましたw
進路は決まったとはいえ、卒業できなきゃパーだもんで

復活第一弾のレビューはやっぱエルレの新作から!!
すっごい人気でちゃいましたねー。『Riot~』のときも思ったけど…新しいファンが増えていくの嬉しいんだけど…音楽に飛びついたんじゃなくて、その現象というか、上げ潮のものには飛びついとけ!!っていう人たちが増えるのはちょっと…ね。

でも、彼らの作品やらLIVEでの「音楽」に惚れたファンも実際増えてると思うし、それは素直に喜ばしいわけで…。複雑ですなぁ。

ELLEGARDEN
はっきりいって、邦楽バンドの中で一番信頼してるバンドの一つです。
彼らの作品から得られる満足だったり楽しさだったりといったモノは、いつも購入代価以上であって、今回も後悔したりしないだろーなぁって信頼!
その分、聴く前には心理的なハードルをかなり高く設定してしまっていたりすると思うんだけど、彼らはそれでも真摯でひたむきな音楽でそれを越えていってくれる。

そんでもって今作について。
「進化」ってよりは「深化」がピッタリくる感じかな。以前、エルレについての記事のどっかでJimmy Eat Worldの『Futures』を引き合いに出したことがあったと思うんだけど、やっぱし、今回もなぜか思い浮かんだ。十八番のグッドメロディーに厚みが増して安定感がある。

もともと一つの方向性に偏ったバンドじゃないってところがJEWと似てるのかも。
エルレに関しては、オレが聴き始めた『Bring~』の頃は完全にメロコアバンドって感じの音出してたけど、その前の『Don't trust~』はUKギターロックフォロワーに括れそうな作品だったし。そうしたいろいろなバックグラウンドがここにきて上手いこと調和がとれてきているんじゃないかなぁ、とスゲー勝手に解釈しています。

曲については、今回も当然イイっすよ(笑)
でも今回は詩が印象的だったな。『Riot~』のインディーズとしては異例の大ヒットを受けての細美さんの戸惑いとか悩みがストレートに表現されてました。そして、それを乗り越えたことも!!
表題曲の『Space Sonic』は、そうした細美さんの感動的なドキュメントであり、エルレの次のフェーズへの高らかな決意表明です。
#2『Stereoman』での詩の世界はかなりツボ!これも当然キラーチューンですわ(笑)サビをつい口づさみますw
#3『Mr.Feather』は緩急がなかなかに見事でこれまでには少なかったアレンジではないかと…。うん、いいね、コレも!

捨て曲ねぇわな(笑)例のごとくw

Space Sonic
ELLEGARDEN
インディペンデントレーベル

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評点……★★★★☆
まぁ、とにかく聴いてみればわかってもらえるかと!話題云々じゃなくて彼らの音楽だけで十分なはずなんで。

B'z 『OCEAN』

2005年09月20日 21時11分41秒 | CDレビュー
あいかわらずB'zについてはいろいろな悪評がつきまとってしまいますね。
所属レーベルのセールスプロモーションが非常に悪質である点は、オレとしても同感です。いっそのこともう、完全に独立してくれればいいのに…なんて思ってたりするんですけど、そーもいかないんだろうなぁ(ノ_・。)

マンネリが指摘されて久しい彼らですが、作品を客観的にみてみると確かにマンネリな側面は大いにあるとしても、質的なモノは他のチャート狙いのバンドたちのそれと比べて、ネット上でいわれのない罵倒を受けなければならないよーなモノではないと思います。これも所属レーベルの悪質販促戦略に大いに起因するところなのでしょうね。あと、パクリの件もデカイのかな?


また、ベストアルバム出るそうですね。

それはいいとして『OCEAN』について。
久々の好バラードだったんじゃないっすかね。ストリングスやら何やら大仰にしすぎな感も否めないんですけど、どことなく『ALONE』を想起させるような佳曲だったと思います。一般の人にとっては、ノリのいい曲がB'zのイメージとして強いのかもしれませんが、こういう王道バラードの質が高いのが彼らの大きな特徴だと思います。次回作ではどういった曲調を持ってくるのか楽しみです。
OCEAN
B’z, KOSHI INABA
バーミリオンレコード

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評点……★★★☆
久々のバラード佳曲。壮大すぎるアレンジは、個人的には「しつこいなぁ」てな感じを受けてしまいましたが…。メッセージ性も強いバラードとして良いんじゃないでしょうか。


 

CREED 『weathered』

2005年09月20日 20時23分48秒 | CDレビュー
洋楽箱の中ひっくり返して今回取り出してきたのは、CREEDの3rdALです。

日本ではあんまし馴染みないっすよね?!オレもこの作品買うまで全然知らなかったし。確か、もう解散しちゃってると思うんですけど…。本国アメリカでは、2ndALが1000万枚を達成したらしいです。オレが疎いだけっすかね??もしかして(^^;

まぁ、結論からいえば少し前のアメリカでバカ売れしたのがわかるなーってな感じの作風ってところですかね。いわゆるアメリカンヘヴィーロック。でも、嫌いじゃないっす。でも、少し、しつこいかな…。暑苦しさがあるというか…。一枚通して聴くと疲れちゃうかな?(笑)

曲単位で見ると粒ぞろいです。っていうか、久しぶりに聴いたら意外にしっくりきちゃったんで驚いてたりします。今、現在(^^;

この作品のハイライトは間違いなく#6『my sacrifice』!!
もともとこの一曲のためだけに2500円も拠出したわけだしw

オレ、一時WWEっていうアメリカンプロレスにはまってたんですけど、その中のスターレスラーのストーンコールドっていう男の中の漢(←おとこ)がメチャメチャカッコよくて、そのレスラーの紹介CMで流れていたこの曲にKOされてしまったのです!
一回、友人と日本公演行って彼を見て感動しました。公演終了後しばらくアリーナ内に残ってたら、ストーンコールド師匠(笑)が再びファンの前にでてきてくれて、近くで見れたこと。豪快にビールを飲みちらしていたこと。今でも鮮明に覚えています。カッコイイよ、アンタは…!ってマジに思ったっけ…

ってCD紹介っていうよりレスラー紹介と化してますが…、ヘビーロックが好きな人なら聴いてみるといいんじゃないかなって思いますよ。
Weathered
Creed
Wind-Up

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評点……★★★☆
とにもかくにも、『my sacrifice』は名曲!歌詞も感動的。この曲だけのために買ってもいいんじゃないかと…。(←オレがそーだっただけかな…)

the band apart 『quake and brook』

2005年09月20日 19時12分03秒 | CDレビュー
ここ最近、また聴きまくってるのがコレです。
前作『K.AND HIS BIKE』もテクニカルでオシャレで雑多な音楽性がムリなく凝縮された傑作アルバムだったけど、続いて発売されたこのフルアルバムも勝るとも劣らない傑作!
っていうか、むしろ今作の方がオレ的には好みだったりします!

作品全体のテンションとしては前作の方が高めな気がしますが、歌心はこっちのが上かな。前作の時にも感じたことですが、彼らの作品って一曲の中に複雑な展開やら、ボサノバやジャズの要素やらを取り込んでいて非常にテクニカルなんだけどそれが全く自己満足の域に終始することなく聴き手を楽しませることのできる次元に仕上がっているんですよね。演奏も跳ね回るようなベースライン、ギターもテクニカル。グルーヴ感を演出するドラムス。演奏力も非常に高いレベルなのがスゴイ!

この文面だけ読むと「実は敷居高くていちげんさん(?)には、聴きづらいんじゃない?」なんて思われるかな?でもそんなこと全然ないです!(断言)
いろいろな要素を盛り込んでるんだけど、曲自体は程よくポップに仕上がってるところが彼らの真骨頂なわけで(笑)

ギターロックの新たな潮流を生み出しえる期待のバンドだと思います。かといってフォロワーが容易に模倣できるタイプではない気もしますが…
それぐらい、この時点で既に"色"が確立されている稀有な若手バンドだと思います。

「最近の若手バンドの音に食傷気味…」なんて思ってる人がいたら是非にオススメしたいバンドです。

quake and brook
the band apart
インディペンデントレーベル

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評点……★★★★★
文句なし。聴きこむほど味が出る作品だと思います。心地よいリズムに体を揺らすのもよし!演奏技術に感心するもよし!ライヴで生で見てみたいなぁ…。個人的ベストトラックは、#8『higher』。ホント名曲です。他の曲も水準高く、ケチをつけるところが特にありません(笑)
彼らの作品は全英詩ですが、聴かず嫌いせずに聴いてみてもらいたいな!【一聴の価値あり】です。

SINGER SONGER 『初花凛々』

2005年05月24日 17時52分48秒 | CDレビュー
面接がてら立ち寄ったCDショップでこのシングルと10-FEETのアルバムを買いました。OASISの新譜はもちろん明日買いに行きます。いろいろ事情がありまして、今日は買いませんでした(汗)。

Coccoとくるりの現メンバー(正式メンバーというか、実質の活動メンバーという意味合いで)とで結成されたスーパーバンドSINGER SONGERのデビュー作です。正直、来月発売のアルバムを買えばいっか!なんて考えていましたが、あんなに楽しそうに唄うCoccoの姿を見、そして今回の曲『初花凛々』を聴くにつけシングルも買わないわけにはいきませんでした。

ある種のカリスマ、異能の女性ボーカリストとして囃し立てられていた頃の悲壮感に溢れた彼女は、もうそこにはいませんでした。くるりの岸田さんとのタワレコ限定(でしたよね?)のコラボやらなにやらでCoccoが表舞台に戻ってくるのでは??なんていう人々の期待(←オレもです!)が高まっていた中、このバンドによって復帰するときいたときの驚きと喜びは非常に大きなものがありました。くるりも好きなバンドだったのでなおさらに。

期待に鮮やかにこたえた満額回答でしょう。タイトルトラックがとにかくイイです。この歌声が再び聴けることに素直にうれしくなりました。これだけ才能のある女性シンガーはなかなか見当たらないと思っていたので、活動停止時にはホントに悲しかったですから、オレは。

春らしい軽やかなメロディー、アレンジもCoccoの歌を存分に生かそうという意図が見えますし、ギター、コーラスとも痒いところに手が届くというか、さじ加減が絶妙だったと思います。このあたりは、実力派バンドくるりのお手の物といったところなのでしょう。

初回限定のDVD良かったな~。ホントに楽しそうだ。停止前のシリアスな彼女の深奥ともいうべき音楽も好きだったんだけど、やっぱ復帰作としてはこーいう曲であることが一番良かったんじゃないかと思います。「おかえり!!」じゃなくて「ハロー!!」って軽やかに迎えてあげるのが一番いいのかもしれないですね。「ハロー!」って帰ってきてくれたんですから。

初花凛々 (初回限定盤)
SINGER SONGER, Cocco
ビクターエンタテインメント

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評点……★★★★★
タイトルトラックは非常に上質なPOPソングだったと思います。もしかしたら、今年に入ってから発売された邦楽シングル曲のなかで一番好きな曲かもしれません。あんましシングル買わないし、聴かないんで分かりませんが…(笑)とにかく、これにDVDつきで1100円なら絶対買いだとおもいます。Coccoの声、やっぱ好きだな。そんでもってくるりがバックをつとめてるなんて、贅沢なバンドだね。来月がホントに×2楽しみです。多少ご祝儀相場になりつつも、星5つです。

BEAT CRUSADERS 『P.O.A』

2005年05月12日 23時11分49秒 | CDレビュー
ビークルのメジャー進出1stALです。いわゆる"メジャーデビュー"アルバム(笑)。10年選手だぞ!30半ばにして脂が乗り切っているとはまさにこのことでしょう。ヒダカ氏飛ぶ鳥を落とす勢いで進撃中です。一年半前、ヒダカ氏以外のメンバー全員が脱退(!!)という絶体絶命のピンチを見聞きしやきもきしていたのは何だったんだろう…。

いつのまにかスゲー勢いで浸透してオリコンデイリーチャートで2位になったとかならないとか。別に売り上げがスゲーからどーのこーの言うつもりは毛頭ないんですけど、それにしたってまさかここまで爆発するとは…ねぇ。エルレの『RIOT~』のレビューでも似たこと書いたんだけど、いいモノ作る人がそれにふさわしい評価をされるのは音楽好きとしては嬉しいことです。これまでの作品だって、この手のPOPソングやらしたら日本で右にでるヤツなんてそうそういねーぞ!って思わせるモノだっただけに。

さぁ、『P.O.A』について。
ここまでくると、3分いや、「2分半POPソングの職人」って感じさえしてきます。それぐらい爽快で耳ざわりの良いPOPソングのつまった作品を届けてくれました。でも、これはなにも、今回に限ったことではないんですよ。ホントに。だからこそ「職人」なわけですが…。作る曲のタイプはかなり異なりますが、そーいう意味ではピロウズに重なる部分があります。(ともに豊富なキャリアを誇り、多くのアーティストに支持されつつ常にクオリティの高い作品をドロップしてきたところが、ね。)

先行シングル『HIT IN THE USA』『FEEL』ともにキャッチーでどこかひねくれたビークル節が健在だったことでメジャー移籍しても今までどおり良いアルバムになることは確信していました。
ヒダカ氏が全面的に音楽を監修したTVアニメ『BECK』で登場した『MOON ON THE WATER』のセルフカバーがサントラに収録されていたので、遂にビークル作品に王道バラードが顔をだすのか!!??なんて期待していたのですがそれはナシだったみたい(笑)「まっ、そーだよな!ビークルだし!」
って思って聴いてみたら、別のバラードが入っててかなりビックリ。これがまたビークル新境地を感じさせる名曲だったのでさらにビックリ。あっ、『MOON ON THE WATER』のセルフカバー聴きたいなら『BECK』のサントラ『KEITH』聴いてみて。こっちもなかなか。

全曲オススメ。隙の無い作りこんだPOP・ROCKソング。随所に効果的に顔を出すキーボードがいい味出してるかなりゴキゲンなPOPソング集です。
余談ですが、この手のバンドサウンドにキーボードが加わることに露骨に嫌悪感を表す人をしばしば見かけるのですが、どーしてなんですかね?それが加わることで一層曲が引き立つなら文句をさしはさむ余地があるとは思えないのですが…。某掲示板でそれに関わる一方的なバッシングを見つけたので…。まっ、そんなこたー大した話じゃないんですけど。結論としては、「ゴキゲンな作品!」ってことで!(笑)
P.O.A.~POP ON ARRIVAL(初回生産限定盤)
BEAT CRUSADERS
DefSTAR RECORDS

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評点……★★★★☆
ハイクオリティー。これから夏に向けて愛聴盤になってくれそうです。バラードという新たな飛び道具を加え、ビークルの快進撃がどこまで続くのか。次回作も非常に楽しみです。ヒダカ氏が愛してやまないWEEZERの新作と同発ながら遜色ないどころかそのポップネスはWEEZERを喰ってしまうほどじゃないかと個人的には思ってたりします。この作品で彼らを知った人には、たくさんあるインディー時代の曲も聴いてみてほしいな。とっかかりとしては無難にベスト盤から手をつけてみてはいかがでしょうか。今作が気に入ったなら後悔しないと思いますよ。

WEEZER 『MAKE BELIEVE』

2005年05月12日 21時23分35秒 | CDレビュー
ちょうど3年になりますか。WEEZERの5作目となる新作ALです。この日が待ち遠しくもあり、それでいて不安でもあり…。そんな感じをわかってくれる泣き虫ポップ愛好家もいるんじゃないかな?

オレにとってのWEEZERは、1st,2ndなんですよね。どーしよーもない泣きメロに情けなくも共感してしまうリリック。そんでもってちょっと演奏が下手だったり(笑)←ファンの方、スミマセン。
中でも一番好きな曲は1stに収録されている『In the Garage』。泣きのメロディーが好きな人でまだWEEZER未体験なら1stは聴いてみるといいですよ。
「洋楽はどーも暑苦しいイメージがあるんだよなー。」って人にも入門盤としてオススメです。(←こんなことをのたまっておられた友人にはHITだったみたいなので…笑)

いつもどおりの前置きはここまでにして、肝心の『MAKE BELIEVE』について。

大分、メロディーに泣きの要素が戻ってきたなー。っていうのが第一印象です。前作『マラドロワ』は、「どーしちゃったんだ?」ってぐらいマッチョでガチな楽曲群にシフトしちゃってたので1st、2ndの愛好者としてはかなりガッカリしたんです。そーした流れがあって、前置きで述べた「待ち遠しくも、不安…」という表現が出てきたわけですな。

3年のブランクはバンドの(というかリヴァースの)創作活動に好影響を及ぼした、とオレは思いました。サウンド的には、3rd『グリーンアルバム(通称)』に一番近い気がします。ただし3rdのシンプルでアッサリとした質感とは異なり、それに厚みが加わっているように感じました。(バンドサウンド的にも、アルバムのトータルバランスにおいても)

ただし、間違いなくいえること。繰り返しになるけど、泣きのメロディーの切れ味が戻ってきた。WEEZERファンには何よりの朗報ではないかと思うのですが、どーでしょうかね?(笑)1st、2ndの頃のような青さと泣きメロとの相乗効果は、これだけキャリアを積んできたバンドにもう一度望むのは間違っているのかも知れません。確かに1st当時の一撃必殺の爆発力のようなものはないなぁと思いました。が、キャリアの中で身につけてきた経験がしっかり反映された良作だと思います。

先行Sgとなった#1『BEVERLY HILLS』#2『PERFECT SITUATION』の思わず口ずさんでしまうようなフレーズ、#4『HOLD ME』は哀愁漂うメロ~サビでの感情の吐露が印象的な名曲。#5『PEACE』泣きメロ復活を強く感じた1曲。#11『FREAK ME OUT』こいつも切なさ全開の曲。
今回の作品、もし興味が湧いたら日本盤を買うことをオススメします。ラストに収録されているライブテイクの3曲がなかなか秀逸だからです。特に、3rd収録『ISLAND IN THE SUN』のライブテイクがかなり好みだったりします。
メイク・ビリーヴ
ウィーザー
ユニバーサルインターナショナル

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評点……★★★★
オレは、今回の作品かなりいいなーって思います。現在のWEEZERがこれまでのリスナーを振り切ってどっかに行っちゃうんじゃないかといった危惧を振り払ってくれたということに今作の価値があるんじゃないかな?素直に良い音楽が聴けたので満足でした。聴きやすさも好印象だったし。期待と不安のジレンマの中で迷ってるんなら聴いてみて。大丈夫だと思いますよ(笑)。たぶん

ELLEGARDEN『RIOT ON THE GRILL』

2005年04月19日 20時45分58秒 | CDレビュー
いやー、やっとこの日が来ました。エルレの新譜の発売日(前日)。もちろんフラゲしてきました。

今回、ご贔屓のCDショップへ行くとビックリなことにELLEGARDENのコーナーが出来ていました。初めて彼らのALを買ったときはインディーズコーナーにひっそりとおいてあるだけだったのに…。しばし感慨にふけりました(笑)

もっともっと有名になっていくんだろーなぁ。
いい音楽作る人たちが、メジャー・インディーズの垣根なく純粋に「音楽」を認められて浸透していくっていうのは商業主義の横行する昨今の音楽業界にあって非常に清々しく、好ましい状況ですよね。こーいうケースが頻繁にみられるようになれば、音楽業界ももっと様変わりしてくるような気がするんですけどね。

まっ、それはそれとして、エルレのニューアルバム『RIOT ON THE GRILL』について。

………このバンドの辞書に「捨て曲」って言葉はないんだろーか…。
以前、エルレについて紹介した際にもそれぞれのALをざっとレビューしてみてその一貫したクオリティーの高さに触れたかと思うのですが、今回も、実に素晴らしい作品を届けてくれました。もちろん、前回も言ったように、聴きこんでこそ…という側面が音楽にはあると思っているので、今、現在の評価で決まり!ってわけではないんですけど。
それにしたって、この1曲1曲のクオリティーは凄すぎです。曲数が10曲と少なく、しかもそのうち2曲が先行シングル収録曲であるのは多少残念ですが。(←2曲ともいい曲だからいいけど。)

メロパン、エモそういった括りにはとても収めきれないスケールのバンドになってます。こうしたバンドの飛躍をリアルタイムに見ていけるのもファンとしての楽しみです。オレの好きなバンドにJimmy Eat Worldっていうバンドがあるんですけど、彼らが当初、エモバンドとして括られていたところから作品ごとにスケールアップし、その枠を飛び越えた様に重ね合わせて見てしまいました。(←エルレとは音楽性が異なりますけどね。)

そんで内容について。まず、#1『RED HOT』で完全にもっていかれます。キャッチーでフックのきいたメロディー、疾走感が心地いい。この心地よい疾走感に大きな役割を果たしているのがやっぱしリズム隊です。特にこれまでの作品よりドラムの音が前にでている気がしました。実際にはそーいうアレンジを施していないかもしれないですが、確実に存在感が増していました。こーいうところもライブバンドの面目躍如といったところでしょう。日々、オーディエンスの前で場数を踏んでいることの強みが見えました。#2以降もグッドメロディーの連打連打でまったく飽きさせません。#2『モンスター』は日本語詩の良曲。#3『Snake Fighting』では、新境地を見せてくれています。この曲聴くと、何故か前出のJEWのAL『FUTURES』を思い出します。(←どこが似てるってわけではなく…雰囲気かなぁ?なんだろ?)
#4『Marry Me』は、泣きメロ炸裂のポップパンクチューン。かなり好み。#5『Missing』シングル曲。まぁ、当然名曲。#6『Bored Of Everything』も爽やかで良し。#7『TV Maniacs』もシングル曲。カップリングにしとくのはもったいない良曲。#8『虹』日本語詩。泣きメロと細美氏の声が効果的。#9『I Hate It』こういう穏やかで叙情的な曲までこなせるところに懐の深さを感じます。#10『BBQ Riot Song』この歌詞の世界観なんか好きです。

久しぶりに書き込んだので、ダラダラと全曲に触れてしまいました。まぁ、コレを読んで少しでも気になったらとりあえず買ってみて損はしない作品だと思いますよ。ELLEGARDEN、さらなる飛躍の予感大です!
RIOT ON THE GRILL
ELLEGARDEN
インディペンデントレーベル

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評点……★★★★☆
クオリティーの高さは流石。捨て曲はありません。ハイスタ、NICOTINE好きな方からTFC、weezerの洋楽ギターポップにJEW、GUKといったエモ好きはもちろん、J-POPのメインストリーム専門の方にも幅広く受け入れられる作品なんじゃないかと個人的には思います。残念だったのは曲数の少なさ。シングル曲2曲を入れて10曲、約30分だからなぁ…。難点はそこだけ。量より質なので不満はそんなにないんですけど…。是非、聴いてみてください。気に入ったら過去の音源も傑作ぞろいなので!

B'z『THE CIRCLE』

2005年04月06日 20時45分40秒 | CDレビュー
昨日は無駄に多忙だったためフラゲできず、今日になってGETしてきました。B'zの新作ALです。

先行シングルの『愛のバクダン』がなかなかの好内容だったのでかなり期待していた今回のAL。
余分な先入観を入れたくなかったこともあり、先日のB'zのオールナイトニッポンも聴きませんでした。なのでシングル収録曲の『愛のバクダン』、『Fever』以外の曲は完全に初聴き(←こんな日本語ありかな?)という状況。

そんな中、一通り聴いてみての感想→「おぉ、けっこーいいじゃん!」

正直、『愛のバクダン』はいらなかったかなぁ、って気もしましたが…。(←この曲が悪いわけではなく、アルバムトータルで考えたときにちょっと浮いてる感じが否めないんですよね。まぁ、シングル曲も入れとかなきゃビジネスとして厳しいのかもしれませんが…。)
まっ、それは置いておくとして、今回の作品なかなかいいですよ!何度も聞きなおしたときにどーなるかはまだわかりませんが。

聴きこんだときに何か自分の中にひっかかりを感じられる作品が本当に自分の好きな作品なんだ、ってオレは定義している節があるので、「本当にいい作品」と「本当に好きな作品」が多少持つ意味が違ったりするんですよね。結果として、オレの定義で「本当に好き」な作品は「本当にいい」と思える作品であることは間違いないんだけど。(←もちろんオレの中だけです。一般的な「本当にいい作品」に置き換えるつもりは毛頭ありません。)

以上をふまえて本当に好きな作品かどーかはわからないけど、今のところ好きな作品であることは間違いないところですね。(←煮え切らない言い方ですこと。笑)

今回のアルバムは、なかなかバラエティーに富んでいますね。今までの作品だとどれが一番近いんだろーなぁ。一通り聴いた感じだと、『ELEVEN』かな?骨っぽいバンドサウンドとか。それより楽曲の幅が広いけど。

この作品のハイライトはやっぱし、『アクアブルー』→『睡蓮』→『Sanctuary』の流れかな。
このあたりは、やっぱしツボを押さえてるなぁって思わせるところです。
それぞれタイプの異なる楽曲にも関わらず、しっかり手の内に入れてるな~って感じ。
この3曲はどれもオレ的には好みですね。

ラストに英詩曲をもってきているのもいいですね。英詩曲が音源化されるのってかなり久々だけど、B'zの場合もっと割合増やしてもいいと思います。あのギターサウンドに英語ってやっぱし映えるんですよね。『Raging river』の時、そう思いました。あれ、何で英詩版を聴いたんだっけ?忘れてしまった。まぁ、こと『Raging river』に関しては『ELEVEN』での日本語詞も好きでしたが。
とりあえず、「オレが本当に好きだった」活力溢れるB'zの再臨への端緒になってくれるといいな~なんて身勝手極まりないロジックを振りかざしてみたりなんかして。
THE CIRCLE
B’z


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評点……★★★★
好きな作品にはなりそう。でも、もっといけると思うんですよね。音楽を聴くときに、そのアーティストに思い入れがあるからといって盲目的に肯定するようにだけは絶対になりたくないと常日頃思っていたりするので多少評価の点で自分を律していたりしてちょいマイナスしてます。

James Iha 『Let It Come Down』

2005年03月18日 12時36分13秒 | CDレビュー
今回、引き当てたのはコイツでした。元スマパンのサイドギタリスト、ジェームス・イハのソロアルバム。前回のblackmailとは全く異質な作品ですな。

もし、前回のレビューを読んでくれた人がいたら「えっ?なんで?blackmailってスマパン好きな人に薦められる作品だって言ってたじゃん!!オマエ!!前回のはデタラメかよ?」って思われるかもしれませんね。それは別にデタラメではないです。(少なくともオレはそう思います。)
つまり、このジェームス・イハのソロアルバムがスマパンのものと全く異質な音を奏でているということなんです。
ちょっと言いすぎたかもしれないですね~。たしかにスマパンの中にあってもジェームスの正統派ギタリストっぷりやシンプルなシンプルなメロディーを見事に弾きこなす姿は見えていたんですけど。

とにかく穏やかで暖かい日だまりのような音楽ばかりが詰まったココロに優しいシンプルでアコースティックなアルバムです。スマパンの中であれだけディストーションギターをかき鳴らし、ノイジーで圧倒的にメロディックなビリー・コーガンの音世界に計り知れない貢献を果たしていた彼。しかもこの作品発表時、スマパンはまだまだ現役活動中だったんですよ!彼のキャパの広さがうかがい知れるところですよね。

しかも、彼の声もこの優しいアコースティックギターの調べにマッチしています。声がこの優しい音を邪魔することがないし、逆に音が彼の優しい声を邪魔することもありません。まったくココロに爪を立てない作品。(←印象に残らないとかそういう負の意味ではありません。そのくらいすんなり沁みこんでくるというニュアンス。)

たしかにスマパン時の傑作群のように音楽史にインパクトを残すとか、たくさんの人に衝撃を与えるとかいった類の作品ではないと思います。別にドラマティックで壮大な世界が広がっているわけでもありません。ただただアコギの優しい調べと優しい声がひたすらココロにしみこむ優しいラブソングを奏でているのです。

ここのところ「癒し」の名の下に妙に仰々しくなりつつあるへんてこなジャンルの作品たちを聴いて「癒された」と自己暗示をかけているぐらいなら、この作品を聴いてみてください。決して「癒す」ためにつくられたわけではない音楽です。でも1枚聴き終わったとき、「癒された」なんて妙な自己暗示によう必要もないくらいココロがどことなく軽く暖かくなっている自分に気がつくんじゃないかと思います。(←単にオレがそうだっただけなので、他の人がどう感じるかはわからないしヒーリングミュージックを全否定するつもりもありません。少なくともうちの両親は大好きですし…笑)

毎度毎度、押し付けがましい論調になってしまい反感をおぼえる方もあるかと思いますが「アイツのレビューは主観まみれだな」と一笑に付していただけるとありがたいです。もし、反論や文句、誤りがありましたらコメントに放り込んでおいてください。(笑)

Let It Come Down
James Iha


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評点……★★★★☆
暖かい気持ちになりたいときにどうぞ!いつ聴いても疲れることのない穏やかで優しいラブソングたちです。けっして甘すぎることもありません。部屋のBGMとしてもいいかもしれないですね。
オススメ曲は、『Sound of Love』『Lover,Lover』『No One's Gonna Hurt You』あたりかな。
ほら、タイトルだけ見ても優しそうでしょ(笑)

blackmail 『friend or foe?』

2005年03月17日 01時07分15秒 | CDレビュー
どんなCDをレビューしていこうかな?と迷ってたんですけど、邦楽ばっかりっていうのも垣根を作ってしまっているようで嫌なんで、とりあえず部屋の洋楽CD箱の中に手をつっこんで無作為に一枚取り出してみました。

今後、こーいう方式でレビューしていこうかなって思ってます。そのときそのときに買ったものはもちろん取り上げていきますけど、それとは別に自分のライブラリーから以前聴いた作品を引っ張りだすのがちょっと楽しみだったりして(笑)

そんなわけで今回引っ張りだしてきたのは、blackmailってバンドの『friend or foe?』ってアルバムです。まだ、結構新しい作品です。去年リリースだし。

オレは、何の事前情報も持たずにこの作品をふざけ半分でジャケ買いしました。(あんましジャケ買いしない派なんですけどね。)一昔前に、世の中を騒然とさせた極悪非道な教団の教祖の顔を連想させるデザインなんですよ。まっ、どーでもいー話ではありますね(笑)

事後情報としてわかったこととしては、ドイツのバンドで本国ではかなり長いキャリアを誇る4人編成のバンドだということ。そして、サマソニ'04の出演バンドだったってこと。(←サマソニに関する情報はサマソニ終了後に知った…くそ~!!)

『friend or foe?』の内容について。
カッコいい!ダークな雰囲気の漂うヘヴィなサウンド、そしてそれを構成するノイジーなギター!なんか世の中を斜に構えて見ているような雰囲気を漂わせるスカしたボーカルの歌。ヘヴィ、ノイジーなんて言葉を表現として用いましたが、彼らのサウンドは混沌とか重厚感に終始したものでは決してありません。哀愁というか湿っぽさすら感じる美しい旋律をバンドサウンドで見事に奏でているのです。それも、凡百のバンドと明らかに違うのは、演奏の中に独特な間というか聴き手を引き込みつつも、その途中に聴き手を突き放す一瞬を持っているということでしょうか。(←これも抽象的な表現で申し訳ないです。)
とにかく一本調子に分厚いサウンドで圧倒していくという芸の無いバンドではないってことです。一曲一曲に、聴き手によっては仰々しく感じるほどのドラマチックな雰囲気を漂わせており、彼らの奏でる音楽に確かで圧倒的な世界観が見えてきます。正直、ここ最近各国で歓迎されていた活気あるUK新人バンド勢の奏でるサウンドなどとはかなり趣きを異にするものなので、なかなかメインストリームで爆発するような作品ではないんですが…。

オレが去年、その存在をしった洋楽アーティストの中で最もライブを見てみたいと思ったのがこのblackmailでした。このアルバム収録の『It Could Be Yours』はライブで聴いてみたいノリのいい名曲。うねり波打つギターがなんともいえないです。この作品を聴くのであれば日本盤が絶対オススメです。大作『Friend』の対を成す名曲『Foe』(←哀愁溢れるフレーズが特徴的な名曲)が聴けるし。『Leave』もオレのお気に入りの曲ですね。とかく演奏がカッコいいです。アウトロの不思議なサウンドもなんか耳に残ります。
まぁ、amzonのエディターレビューにもあるけど、スマパンとか好きな人なら聴いて損はないんじゃないかなと思いますよ。ちょっと違うけど(笑)ドラマチックな音楽という意味では確かにミューズに通じるものがあるかもしれないですね。他にも、厚みのあるバンドサウンド主体のロックが聴いてみたいなら是非!最近なかなかいないタイプのロックが聴けると思います。

friend or foe?
ブラックメイル
インペリアルレコード

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評点……★★★★
多少、仰々しすぎるきらいがあります。その点はマイナスですが、それを補って余りある魅力があると思います。気になったら是非に!好き嫌いははっきりでるタイプだとは思いますが。



100s『OZ』

2005年03月15日 13時39分43秒 | CDレビュー
去年末から年明けにかけて、個人的に注目していた作品が次々とリリースされ、非常にうれしい反面全て購入していくと金がいくらあってもたりないというジレンマに陥っていたりします。

銀杏BOYZ、サンボマスター、ハナレグミ、ピロウズ、スネオヘアー、ストレイテナー、GOING UNDER GROUND、YUKI、etc…

しょうがないんで、2、3の作品はレンタルで我慢しています。そうしたこのところの一定の水準を上回る良作、名作ラッシュの中、一度はレンタルで我慢したもののその内容の素晴らしさから結局手許において置きたいという衝動にかられ、CDを買ってしまったのが100sの『OZ』でした。

これまでソロアーティストとして独自の歩みを続けていた奇才、中村一義がバンド活動に目覚め(?)結成されたバンド100s名義としての初アルバムです。100sの他のメンバーたちとは前作のレコーディングやライブなどで活動をともにしていたようですが、本格的にバンドとして邦楽界に殴りこみをかけてきました。

中村一義は『金字塔』『ERA』といった不朽の名作を聴けばわかるように、その音楽性の高さは折り紙付きなのですが、ソロとして彼固有の世界を構築しその中で彼にしか出せない風情といったものをかもし出してきたアーティストなだけにバンド名義の作品によってそうした味が薄れてしまわないか。バンドであることにこだわりすぎて良さが失われてしまうのではないか。といった危惧を抱いていたのも事実でした。(それが当初レンタルにした理由でした。)

しかし、予想は見事に外れました。こりゃ、素晴らしい!彼のこれまでのレベルの高い作品群の中でももしかしたら頭一つ抜け出るほどの出来なんじゃないかな。バンドが良さを殺すどころか、彼の音世界を一段と広くする増幅装置(言い方が適切じゃないかな?)のような役割をしっかりはたしていました。中村一義自身も楽しいレコーディングだったのかなぁ。なんて思わせるような静かな中に喜びの溢れた優しい音世界が広がる作品にしあがっていました。

歌詞も彼らしい。一聴すると明らかに英語のセンテンスを歌っているようなのに、歌詞を見てみると完全な日本語だったり、その逆もあるし。シロップの五十嵐さんの言葉遊びも上手いと思うんだけど、中村さんも独特だね。「上手い」っていうより「巧み」って感じがする。それでいて曲の世界の中にごく自然に存在するんだよね。
「光は光」や「扉の向こうに」の世界観はかなりお気に入り。

非常に高い完成度。これ以上何を付け加えても余分に思えるし、ここから何かを抜くとこの一連の見事な流れを阻害してしまう。そんな気さえするほどでした。要は、良曲群といった類のアルバムではなくアルバムを一冊の長編小説を読むように通して聴いて欲しい作品です。あえて好きな曲をあげるなら、「光は光」かな。

OZ
100s
東芝EMI

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評点……★★★★★
今年これまでの高レベルな作品群の中でも暫定NO.1の出来。もしかしたらこのまま今年1のアルバムってこともありえるな~。とかく「一冊の物語」として出色の出来。是非、聴いてみてください!

銀杏BOYZ『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』『DOOR』

2005年03月13日 02時38分05秒 | CDレビュー
なんか青春じみた話をかましてしまい、なんか気恥ずかしいんでレビューでもやります。

青春繋がりってことで。銀杏BOYZのデビューアルバムです。デビューっていってもメンバー中3人は「GOING STEADY」の元メンバーなんだけど。

GOING STEADYなら名前をきいたことある人多いんじゃないかな?このバンドには(っていうかボーカルであり、作詞作曲を一手に担うミネタさんに)かなり思い入れがあるので客観的に見るのは難しいんだけど…。

高校時代に出会っちゃったらしょーがないでしょ、彼らに。

GOING STEADY時代のAL『さくらの唄』は是非聴いてみてほしい名盤です。特に高校生とか。ホントに騙されたと思って聴いてみて。ちょっと手を加えすぎだなって曲もあるんだけど、ここ最近青春パンクなんていってるバンドとはメロディーの質が違うよ。初期衝動を絶妙なメロディーセンスにおさめきった素晴らしいバランス感覚。青い叫びとでもいいたくなるリアルな「性春」をうたった歌詞と、時に見せる叙情的な歌詞の対比。

また、脱線した。他の記事を見て下さってる方なら気づくかもしれないけど、いつもこーなのでもう気にしねー(笑)

では、本線に戻って銀杏BOYZの『君と僕の~』。オレの最初の感想、「ミネタだ。やっぱし。GOING STEADYとは違うけど。やっぱ、ミネタだ!」。

このアルバムの発売が決まった時から、ゴイステとは別のバンドなんだ。比べるべきじゃないって思ってはいた。事実、もっとギラギラした雰囲気に包まれたバンドになっていた。音もすこぶる悪い(笑)←本人たちの意思みたい。
でも、これでいい。どんなに荒い音でも、初期衝動むき出しの稚拙な音楽と思う大人がいようと、間違いなく高校時代のオレが惚れたメロディアスな旋律があふれている。ミネタの叫びに説得力が増している。歌詞も以前より、グロかったり、直接的だったり、過激すぎて放送にのせてもらえなかったり。(←ホントのことを歌った歌すら放送できないメディアなんてFu○kだぜ!これを放送したTR2最高!)それでも、オレはここまで青春に正直な音はないと思う。(うわー、ダセーなオレ笑)

歌詞の過激さや、音の荒さに拒否反応を起こす人はきっといると思う。万人受けするようなものではないこともわかっているつもり。それでもその表面的な特徴の下地に見え隠れするミネタカズノブのメロディーメイカーとしての才能。そして、どんなに過激な表現を用いていようとも「あのコが好き」って笑えるぐらいガキっぽくて口にできない思いを歌ってるだけなんだよね。

さすがに、いきなり免疫のない女のコに薦められるような種類のモンじゃないけどね(笑)次回作はいつになるんだろーなぁ。それが出た頃、ミネタの声を聴いて何も感じられないよーなヤツになってませんよーに!!

君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命
銀杏BOYZ
インディペンデントレーベル

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評点……★★★★
ラストナンバー『東京』はフォーク的な曲なんだけど、名曲。シンプルなだけにメロディーのよさがハッキリ分かる。『若者たち』『駆け抜けて性春』など既存の名曲はさらに勢いが増している。後者はYUKIがゲスト参加している。これがまた最高にいい!!『SKOOL KILL』はちょいと変態的なモチーフだけど良曲。

DOOR
銀杏BOYZ
インディペンデントレーベル

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評点……★★★★☆
個人的にはこっちが好きかな。『夢で逢えたら』『人間』『なんとなく僕たちは大人になるんだ』は新たな名曲。既存曲の『夜王子と月の姫』は前より良い。『日本発狂』はパンクを感じる。

Def Tech『Def Tech』

2005年03月10日 01時27分22秒 | CDレビュー
売れちゃいましたね~。じわじわ伸びてついにオリコン10位圏内まできたらしいです。
つい1ヶ月前までは、友人に「マジでいいよ、これ!」な~んて薦めたら「なんて読むの?知らない。うーん、別にいーや。」と聴かずに一蹴されてたというのに(涙)まぁ、こんだけのクオリティーで口コミが広がらないわきゃないわな。

かれこれ1ヶ月ちょい前、オレは、某FM局で『MY WAY』(このアルバムの4曲目に収録)が流されたのを聴いて大いに気に入りアルバムをGETしたんです。しかし、インディーズレーベルからの発売だった上に、デビュー作のためか、当初あまり製造数が多くなく大手のCDショップでも1週間ぐらいは入手困難でした。それでも、3つほどCDショップをはしごして手に入れたものでした。(そのぐらい『MY WAY』はオレのツボでした♪)今は、入手困難なんてことはありませんのでご安心くださいな(笑)

気がついたら『MY WAY』はTVCMでも流れてるんですよね。(横浜タイヤのCMです。よかったらチェックしてみてください。)このCMは効果的ですね~。有名人を使っているわけでもドラマ仕立てでもないんですよ。シンプルで壮大な映像をバックに『MY WAY』が流れてるんです。製作サイドも、映像のインパクトよりこの曲の求心力を生かそうと思ったんじゃないかな~って思うぐらい曲が主役なCMなんですよ、これが。

そんで、アルバム全体の感想。デビュー作にして、この完成度は「素晴らしい」の一言です。しかも値段が1500円とは!!お得すぎです。ありがとうDef Tech!
本人たちが、自身の音楽を「ジャワイアンレゲエ」とよんでいるように、ハワイアンとレゲエにヒップホップを日本語、英語をいいとこどりして見事にポップにまとめてるんですよ。オレは、ヒップホップとかって正直疎いんですけどこれは無理なく聴けます。リズムがここちよい。二人の声(Def Techは男性二人組みのユニットです。)が重なったときの心地よい響き。ホントに二人とも声がいいです。また、メンバーの一人であるSHENは、生粋のアメリカ人だけあって英語がきれいすぎ!韻の踏み方もツボなんですよね~。そんでポジティブな歌詞。

こうした特長は、飽和気味の既存のヒップホップグループ達と一線を画すのに十分でしょう。欲を言えば、もう少し日本語詩の部分に深みがほしいかな。次回作で、同水準かそれ以上の作品を生み出してくるようなら、一気にメインストリームに躍り出るんじゃないかな?そんな可能性すら感じるユニットです。オススメは、#1『Pacific Island Music』(この心地よいノリ!)#4『MY WAY』(間違いなくこのアルバムのハイライト!)#8『Emergency』(カッコよさならこの曲だな。)
他の曲のクオリティーも十分に高いです。1枚通してきいたあとに残る爽やかな心地よさがこのアルバムの良さだな~。

とにかく『MY WAY』は騙されたと思って聴いてみてくださいな♪

Def Tech
Def Tech
インディペンデントレーベル

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評点……★★★★☆
これがデビュー作なんてスゲー!次回作、ホントに期待してます。