Rockin’on俺

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blackmail 『friend or foe?』

2005年03月17日 01時07分15秒 | CDレビュー
どんなCDをレビューしていこうかな?と迷ってたんですけど、邦楽ばっかりっていうのも垣根を作ってしまっているようで嫌なんで、とりあえず部屋の洋楽CD箱の中に手をつっこんで無作為に一枚取り出してみました。

今後、こーいう方式でレビューしていこうかなって思ってます。そのときそのときに買ったものはもちろん取り上げていきますけど、それとは別に自分のライブラリーから以前聴いた作品を引っ張りだすのがちょっと楽しみだったりして(笑)

そんなわけで今回引っ張りだしてきたのは、blackmailってバンドの『friend or foe?』ってアルバムです。まだ、結構新しい作品です。去年リリースだし。

オレは、何の事前情報も持たずにこの作品をふざけ半分でジャケ買いしました。(あんましジャケ買いしない派なんですけどね。)一昔前に、世の中を騒然とさせた極悪非道な教団の教祖の顔を連想させるデザインなんですよ。まっ、どーでもいー話ではありますね(笑)

事後情報としてわかったこととしては、ドイツのバンドで本国ではかなり長いキャリアを誇る4人編成のバンドだということ。そして、サマソニ'04の出演バンドだったってこと。(←サマソニに関する情報はサマソニ終了後に知った…くそ~!!)

『friend or foe?』の内容について。
カッコいい!ダークな雰囲気の漂うヘヴィなサウンド、そしてそれを構成するノイジーなギター!なんか世の中を斜に構えて見ているような雰囲気を漂わせるスカしたボーカルの歌。ヘヴィ、ノイジーなんて言葉を表現として用いましたが、彼らのサウンドは混沌とか重厚感に終始したものでは決してありません。哀愁というか湿っぽさすら感じる美しい旋律をバンドサウンドで見事に奏でているのです。それも、凡百のバンドと明らかに違うのは、演奏の中に独特な間というか聴き手を引き込みつつも、その途中に聴き手を突き放す一瞬を持っているということでしょうか。(←これも抽象的な表現で申し訳ないです。)
とにかく一本調子に分厚いサウンドで圧倒していくという芸の無いバンドではないってことです。一曲一曲に、聴き手によっては仰々しく感じるほどのドラマチックな雰囲気を漂わせており、彼らの奏でる音楽に確かで圧倒的な世界観が見えてきます。正直、ここ最近各国で歓迎されていた活気あるUK新人バンド勢の奏でるサウンドなどとはかなり趣きを異にするものなので、なかなかメインストリームで爆発するような作品ではないんですが…。

オレが去年、その存在をしった洋楽アーティストの中で最もライブを見てみたいと思ったのがこのblackmailでした。このアルバム収録の『It Could Be Yours』はライブで聴いてみたいノリのいい名曲。うねり波打つギターがなんともいえないです。この作品を聴くのであれば日本盤が絶対オススメです。大作『Friend』の対を成す名曲『Foe』(←哀愁溢れるフレーズが特徴的な名曲)が聴けるし。『Leave』もオレのお気に入りの曲ですね。とかく演奏がカッコいいです。アウトロの不思議なサウンドもなんか耳に残ります。
まぁ、amzonのエディターレビューにもあるけど、スマパンとか好きな人なら聴いて損はないんじゃないかなと思いますよ。ちょっと違うけど(笑)ドラマチックな音楽という意味では確かにミューズに通じるものがあるかもしれないですね。他にも、厚みのあるバンドサウンド主体のロックが聴いてみたいなら是非!最近なかなかいないタイプのロックが聴けると思います。

friend or foe?
ブラックメイル
インペリアルレコード

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評点……★★★★
多少、仰々しすぎるきらいがあります。その点はマイナスですが、それを補って余りある魅力があると思います。気になったら是非に!好き嫌いははっきりでるタイプだとは思いますが。




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