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フジファブリック『FAB FOX』

2005年12月09日 23時14分41秒 | CDレビュー
ブログさぼってる間、珍しく邦楽におもいっきり偏った音楽生活でした。別にどっちがどうだとか比較論をするつもりはないし、単になんとなくですw

その間、このアルバムを聴く頻度がかなり高い。フジファブリックのメジャー2ndアルバム。

フジファブリックについては、インディーズ時代に友人に薦められ聴かせてもらってました。当時は、「変にクセのある音楽だなぁ」ぐらいの印象でした。そんであっという間にメジャーデビュー。1stALは、「変態さ(?)はいいんだけどなぁ…」って感じで興味を持ったものの少し煮え切れなさをもっていました。(それでも気になってるところを振り返ってみると、どっかツボつかれてたんでしょうね)

そんで2ndの話。
……傑作でした。相変わらず彼らの個性である変態的なサウンドやクセの強さは色濃く残ってますけどね。言い方を変えると、それを放棄しなかったからこそ傑作になったんだと思います。とかくそのさじ加減が抜群です。これまでも曲はポップだったんだけど、メロディーの訴求力が高くなったとでも言えばいいかな?
前作だと曲は確かにポップなんだけど、その中に現れる彼ら独特の変態さに持っていかれちゃう感が否めなかったような気がするんです。

今作に関しては、メロディーに確固たる芯が通ったお陰で、逆に個性であるクセの強さが作品に彩りや活力を与えるアクセントとして存在していた印象を受けました。そんでもってフレーズのあちこちが耳に残る×2。曲のバリエーションも多彩で飽きない展開を見せるアルバムです。

志村さんってまだ20代中盤らしい…。そんなに歳離れてないんだな~。才能ある人ってのは、どんな世界の人でもうらやましいやね(笑)

まぁ、クセは強いんで、受け付けない人も意外と多いかもしれないなぁ…フジファブリック。歌い方とかひねくれた作風とか(笑)
でも、今作はゼヒ聴いてみるといいんじゃないかと思います。
くるりあたりが好きな人ならビンゴ!って感じじゃないかな。

少なくともオレは今年の愛聴盤の一つになってます。
今後の動向が気になるバンドになりました。

FAB FOX
フジファブリック, 志村正彦
東芝EMI

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評点……★★★★★
クセになる快作(怪作?)です。ラストの『茜色の夕日』はキーボードが感動的な名曲。確かに素晴らしい曲ですが、この曲に関しては『アラモルト』収録のVer.が好みです。まぁ、今回の方が歌い方に叙情性が強く感じられたり、アレンジがしっとりしてるんで、こっちに軍配を上げる人も多くいると思います。まぁ、メロディーが素晴らしいんで多少アレンジ変わってもイイんですが。キャッチーなシングル曲は勿論ですがフジファブリック節全開のアルバムナンバーも面白いものばかり。
メジャーに移ってきたことがいい方向に出てるバンドだと思います。普遍性と変態性。この絶妙なバランスをひねくれたポップセンスと質の高いメロディーとで成立させたこのスタイルが次回以降どうなっていくのか、非常に楽しみです。
聴かず嫌いなら聴いてみることをオススメします

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