おおひなたごう◆SILVERY NOTE

ギャグ漫画家おおひなたごうのブログ

第四回ギャグ漫画家大喜利バトル!!のできるまで 8

2011年09月20日 13時53分16秒 | 雑記
先日行われた『第四回ギャグ漫画家大喜利バトル!!』が、
どのような経緯で行われたのかを、何回かに分けて、克明に描いてみます。
観に来た方も、そうでない方も読んでいただけたらと思います。

第一回 テーマを考えよう
第二回 出場選手を決めよう
第三回 女性が欲しいんだ
第四回 そして残る一枠が決定する
第五回 え?あの人がスペシャルマッチに!?
第六回 浦沢直樹の対戦相手とは!?
第七回 忘れちゃ困るぜ予選大会!


第八回 遅れてきた男(最終回)


さて、本戦出場者とスペシャルマッチ出場者が出揃い、
いよいよWEBサイトでの発表であります。
と、その矢先、あるギャグ漫画家から電話が!

「スケジュールが急に空いたから、ギャグ漫画家大喜利バトルに出場できないだろうか?」
というもの。

そのギャグ漫画家の名は、島本和彦!

中学時代に読んだ『炎の転校生』の衝撃は凄まじく、
その後の自分の作風に大きな影響を与えてくれた、
尊敬すべきギャグ漫画家の一人です。

実は島本さんには今回、出場を依頼していたのですが、
大会開催時期である夏は、まんが甲子園とコミケという、
二つのビッグイベントがあるためにどうしても都合がつかないと、
出場を断念されていたのです。
ところが「コミケのブースの抽選に落ちた」とかで、
スケジュールがポッカリ空いてしまったということなのです。

さてこれは困ったことになりました。
「出場者はすでに決定してしまいました」と、一度はお断りしたものの、
自分としても諦めきれません。
島本さんは、夏は前述の二つのイベントがあるので、
出てもらえるチャンスは今年だけかもしれないのです。

スタッフ等と緊急会議です。
「いっそ俺が本戦出場を辞退しようか…」
「審査員として参加してもらうのはどうだろう?」
「呼ぶだけ呼んでみたら?」
いろいろ意見が出ましたが「9人の変則トーナメント」で行こう!
ということになりました。



トーナメントの対戦相手は本番での抽選によって決定します。
1と2を引いた選手は「運が悪かった」ということでいいんじゃないだろうか、
そんな結論に達し、急いで島本さんに連絡。
めでたく出場が決定したというワケです。

しりあがり寿、西原理恵子、村上たかし、和田ラヂヲ、
東村アキコ、カラスヤサトシ、ダ・ヴィンチ・恐山、
スペシャルマッチは浦沢直樹、寺田克也、
そして…島本和彦!

す、素晴らしい…我ながら素晴らしいラインナップ…。
すでに決定していた出場者で十分素敵だったのですが、
島本和彦さんが加わったことで、よりパーフェクトに!
自信が確信に変わりました。

さらに今回から審査も公開で行います。
漫画の神様手塚治虫の娘・手塚るみ子さん、
プロインタビュアー・吉田豪さん、
そして今回映像部門を提供していただいたエンターブレインさんから、
コミックビームの名物編集長・奥村克彦さん、
このお三方に快く審査員を引き受けていただきました。

あとは大会公式グッズの制作。
大喜利Tシャツとおウチで大喜利30枚セット、
コストを抑えるために全て自宅での手作業。
妻やアシスタントにも大いに手伝ってもらいました。

開演前のおもしろ場内アナウンスの収録(あまり気がつかれなかったようですが)、
そしてオープニングの演歌…
本戦では自分が二番を歌います。

チケットも完売。

全ては整いました。

こうして8月26日、突然の豪雨の中、
第四回ギャグ漫画家大喜利バトル!!は開催されたのです。

大会は今まで以上にハイレベルな戦い。
お客さんも大いに盛り上がっておりました。

大会の詳しい内容や結果については、公式サイト、ほぼ日刊イトイ新聞、
ガジェット通信の記事などをお読みいただくことにして、
自分は多くを語るまい(心中お察し下さい)。

その後の打ち上げは、人が人を呼び、総勢100人のまさに百花繚乱の宴。
出場者の皆さんも思い思いに楽しんでおりました。
自分はその光景をただ、感無量で眺めました。

ここまで長々と読んでくださったことに感謝します。
ギャグ漫画家大喜利バトル!!はいろいろな人達に支えられて出来ています。
まだ生で観たことがないという方、
是非来年の第五回大会、その目でご覧になってください。
最高のイベントにすることをお約束いたします。

では、また来年の夏に。(おしまい)

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