『ろばや』のブログ

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上野さんからのお手紙 4月「夢を持ち若くいたい」

2017年05月25日 | 生産者

 ろばやで販売している「いろいろ米」と「コシヒカリ」の生産者、上野長一さんからのお便りを紹介します。上野さんは栃木県上三川町で長年農薬を使わない米づくりをされています。

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いつもいつもありがとうございます(2017年4月 夢をもち若くいたい)

春の花便りも梅からはじまり 桜 こぶし れんぎょう等々 様々な花が咲き乱れ 野良仕事の息抜きに ありがたい応援です。花のあと 新しい葉芽がいっせいに吹き出して、こちらも美しく、様々な木によって それぞれの芽吹き 心舞いあがります。「よしゃ」 今年もはじまりだと自分に言い聞かせ、身のまわりの木々 このところ木の働きが 人間の生活が はなれ いや 重荷とされる時代 悲しい限りです。木の働きとして 燃料やら 住居に 身のまわりにあったものが このところ 変に受け入れなく 人間ですが さてさて、

屋敷まわりの木の葉さえも 燃やすことの出来ない時代です。何か 何か 悲しい せつない。木のぬくもり 木の生きる尺度に人間の身もそいたいものです。そんなゆったりとした人間社会、生活はあるのだろうか、できるのだろうか。したいものですね。

今年の稲作りもはじめました。

どんなシーズンになるのだろうか。これから収穫 すべて終わる十一月まで どんな物語が待っているんだろうか。何度油汗冷や汗を流すのか。それとも心配したほどでなく事が過ぎるのだろうかと思います。

今は10aあたり何俵とりたいと言った発想が少なくなりました。というのも一年間に必要な量が反収より総面積、面積を広げることで必要量を確保しておるからです。

今農業栽培技術より 収穫したお米、麦達をどう販売する(かという)商人的な技が百姓に望まれるようになりました。

元気な百姓とは 六次産業化した百姓なんだと 農業経営者なんだと 言われるようになり 特に稲麦栽培、百姓は特に技術より面積の規模・機械力・労働力によって大農への導きを感じます。が、一方小農的な農業は心、人が豊かに思う。

四月に入り、稲の種まきに入ります。

四月二十日頃より四~五回に分けての作業です。先はたねをまく前に、色々と準備してきたたねもみを水洗いしまして ワラ、ゴミ等々をとりのぞきます。その後水を切りまして、病気予防に穀物酢の20倍(薄めた液)に 24時間 つけます。それで私はたねもみの消毒としてます。

以前は塩水で比重選をしたり温湯処理と言って60度のお湯に5分つけたりしてましたが止めまして 食酢20倍処理だけです。 それが終わったら水道水の流し水に約2週間ほど つけまして 芽出しを行います。まきたいときにまけるよう準備です。

乾燥モミの20%ほど 重くなったら 芽の出るサインです。芽出し必要温度は一日平均20℃で 五日でOKなので 冷水でゆっくり進めます。 その後たねまきに入ります。今季は3000枚、 10a33枚ぐらいなので用意します。 たねまきした箱は 床かきをした田んぼに並べて 乾燥予備 すずめよけにネット(寒冷紗)とアルミ箔の薄いものをかけて 芽が出るまで待ちます

この時 水のかけすぎが禁物でして このタイミング 神経の使うところです。また この時の天候にも大きく左右されて 発芽日数にも関係して来ます。今 ほとんどがビニールハウス内育苗です。また、苗箱の土も買ってしまうようなので どこの家でもきれいにそろった苗を田植してますが、そんな設備もなく 土も自前の我が家。シーズンを通して色々なことがあります。が、それもまた稲作りの楽しみなんです。今年の失敗は来年への夢として とりくみたいものです。

私の経営の中で 資材代と機械代以外はほとんどお金をかけてません。肥料代も緑肥とか発酵ケイフンを一部の田んぼに使うくらいでして いつも現金主義ですので 手元に金がなければ買わぬことにしておりますので 栽培としては無謀なことも挑戦して 夢をおいかけております。

どうぞ今シーズンも見守り下さい。感謝。

 

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