eazy come LAZY go

気ままな生活

宿便伝説

2006年08月29日 | 伝説シリーズ
宿便とは

「宿便とは小腸や大腸の内壁に頑固な形で、
何ヶ月あるいは何年もの間、付着した糞尿のことです。」

「宿便とは、腸には栄養を吸収すために無数のひだ・絨毛(ジュウモウ)があるのだが、 そこに食べ物のカスが引っかかり長い間にヘドロの状態になり、腸壁にこびりついている モノのことをいいます。」

あるサイトの一文です。

宿便があると・・・。と販売商品の説明が続きます。


さあ、宿便伝説を打ち破りましょう!

まず、小腸の機能を簡単に説明しますと

小腸は栄養と水分の吸収が役割です。

胃から消化されたものが十二指腸にきます。
そこから小腸へ行き上記の仕事をします。

小腸は皮膚と同じく「体外」と考えます。
前にも「美容について」にも書きましたが。

人間の体はおいそれと外部の侵入者は入れません。
特に小腸はその際たるものです。んで不要なものは大腸へ送ります

そして、小腸に存在する、絨毛は24時間サイクルで代謝します。
それぐらい繊細な内臓です。そのぐらい感度が良くないと
人間は常に感染症になるからです。

また、小腸の腸壁は絨毛でザラザラしてそうですが、
ビロードのようになめらかでツルツル感があります。
まして分泌物でぬるっとしています。

上記にも書きましたが、小腸内で消化吸収中は
皆さんがよく目にする「便」の状態ではありません。

そして、小腸内は、ほぼ無菌です。
だから、その中で消化中のものが腐る事はありません。

ということは「小腸の中で宿便はありません」ということになります。


じゃあ、大腸の機能は?

大腸の役割は、水分・電解質の吸収。そして便の貯留です。

栄養の吸収は行わないので、絨毛はありません。

ここで徐々に便の形になってくるのですが、

便はある程度溜まるまでS状結腸に溜まるまで待機して
溜まったら、蠕動運動を起こして便として排出します。

腸壁はツルツルで、ここでもヌルヌルした分泌物が常に出ています。
便が引っかかる要素はありません。

つまり、大腸にも「宿便はない

便が溜まった状態、出にくい状態これは便秘と言っても
良いんではないでしょうか。

また、便が黒い、臭いもあるというのは別の要素があるので
これは別の時のお話で。

そして便秘も別の機会にお話するということで。


実際食事して便となるまで、12~15時間かかり、
便として出るまで、食事してから24~72時間くらいかかるのです。

つまり、健康な人は毎日食事をしていれば、つねに
便は体の中にあるんですね。

結局。宿便は存在しません。
宿便というどこぞの業界の造語に惑わされること無く。
野菜と水分はたくさん食いましょう。

参照
腸の機能

宿便について



 日記@BlogRanking

1日1回クリッククリック

最新の画像もっと見る