6月10日 大船観音寺で、キャンドルナイトがおこなわれました。
昨晩は風の強い不安定な天候ながら、採火式典、キャンドルナイトともに終了まで無事におこなうことができました。
今回は特に、全国に分火するために星野村から原爆の火を招来してのキャンドルナイトでした。
多くの方々とご縁を結び、また、協力を得ながら、少しずつ平和の願いの輪を広げていければと思います。
(このたびのキャンドルナイトの呼び掛けに関しては、こちらからどうぞ。)
(原爆の火が全国に分火されていきます。)
(神奈川県原爆被災者の会の方からごあいさつをいただきました。)
星野村からの火をいただく採火式典の法要に際して、拙僧が住職の代理で導師を務めることになり、法要の趣旨を伝えるお言葉(法語)を読み上げました。
漢文調の原文ですが、意訳すればだいたい次のようになります。
原爆の火を保ち続けて六十有余年。
その火をいただいた大船の観音様が、悪心、魔物を改心させて、
衆生は安寧な暮らしを続けさせていただいている。
観音様の慈悲、そして多くの方々の願いをもって、今日、原爆の火は分火を許されることとなった。
絶海庵(ぜっかいあん・大船観音寺にある建物の名前)のほとりから、
み仏の知恵の光が新た放たれている。
恭しくかんがみるに、今日、大船観音寺では原爆の火の採火供養がおこなわれている。
謹んでお香、華、蝋燭などを供え 有縁の方々が力を合わせ、ここに供養の一座を厳修させていただく。
お経をお唱えしその功徳を集め、
原爆被災者諸精霊 万国戦死病没者諸精霊 有縁無縁三界の万霊
この世のすべての存在に供養し、もって世界平和を祈念するものである
(いただいた火をランプに移します。)
さあ、いよいよ萬灯の燭台に火を点ずる時がきた。諸精霊等、この火を以って和平の証となしたまえ
○
無一物中無尽蔵、華有り、月在り、楼台在り
(こだわりを離れたとき、すべての存在は生き生きとあなたの前に広がっていることに気付くであろう)
ちょっと硬い言葉になりましたが、以上のような思いを込めてお唱えさせていただきました。
(境内に灯され続ける、原爆の火。)
これからも観音様の慈悲、ご加護をいただけるよう、精進を続けましょう。
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今日のおまけ
境内の沙羅の花も見頃です。
今日はここまで。
ありがとうございました。
坐禅会のブログにて、こちらの記事を引用させていただきました。
TBがうまくいきませんでしたので、コメントにてご報告いたします。
美香九拝
所用で後片付けに行けなかったのが、心残りです。
これからもよろしくお願いします。