迷子の森~きのこ谷~

ここは迷子の森の片隅にある『きのこ谷』。ここでは、きのこの輪っかが沢山見つかります。もしかして、ここは妖精たちの住みか?

たまちゃんの田舎暮らし日記

2018-09-06 13:49:45 | PARADOLL ヒカリちゃん














夏休み中田舎のばあちゃんちですごした
たまちゃん。

夏休みは終わったけれど、
たまちゃんはそのまま、
田舎の小学校へ通う事になりました。

それというのも、
たまちゃんの両親が、
仕事の関係で海外に住むことになったからです。

まだ小さいたまちゃんは、
ばあちゃんの田舎で暮らすことになりました。

おとうちゃんとおかあちゃんに
会えなくなるのはさみしいけれど、
じいちゃんとばあちゃんと、
おとなりの瑠璃お姉ちゃんに会えるから、
それほどすごくはさみしくないなって、
たまちゃんは思いました。










これから毎朝、
瑠璃お姉ちゃんと田舎の小学校に通います。










瑠璃 『そうだわ、たまちゃん。
わたし今日学校が終わったら、
オルガン教室に行かないといけないの。
だから、帰りはケンタと一緒に帰ってね。』

たま 『一人で帰れるよ。』










瑠璃 『でも、まだ道に慣れてないでしょう。』










たま 『もう覚えたよ。』










瑠璃 『この道夕方になると、
たまにイノシシが出るし・・・。』










たま 『え?!イノシシが出るの?!』

瑠璃 『たま~にネ。』










瑠璃 『めったに出ないんだけど、
万が一って事があるから。』

たま 『・・・・・。』










瑠璃 『ケンタ~。』

ケンタ 『なぁに?』

瑠璃 『帰りたまちゃんと一緒に帰ってね。』










ケンタ 『やだい!
女の子と帰ったら、みんなにからかわれるよ。』

ケンタくんは、瑠璃ちゃんの弟。
もっと小さい頃から、
田舎に遊びに来たたまちゃんとは遊んだことがあるのですが、
ちょっと大きくなったので、
たまちゃんと話すのが
何だか照れくさくなってきたのです。











瑠璃 『そんなこと言わないの。
おねえちゃんお稽古なんだから、
頼んだわよ。』

ケンタ 『ちぇ・・・。』









・・・・・・・そして、放課後。








たまちゃんは何だか、
ケンタくんに一緒に帰ってて言いづらかったので、
一人でお家に帰ることにしました。

夏休みが明けてから、
いつも瑠璃おねえちゃんといっしょに帰っていたし、
朝イノシシの話を聞いてしまったので、
ちょっと心細かったのですが・・・。










・・・それに、
さっきから辺りが急に暗くなってきたのです。










ザァァァーーーーーッ!!!

・・・と思ったら、
突然大粒の雨が降り出しました。

たま 『わぁーーーっ!!!』










ケンタ 『おい!』

たま 『・・・あ。』










ケンタ 『何で先に帰るんだよ。
おいらがねえちゃんに叱られるだろう。』

たま 『だって・・・。』










ケンタ 『ホラ!傘!
置き傘してるんだ。つかえよ!』

たま 『ありがと・・・。』










たま 『いっしょに差そうよ。』

ケンタ 『やだよ!
いっしょの傘なんか入ったら、
みんなに笑われるだろ。
それに、こんな真っ赤な傘させるかよ!』










ケンタ 『ついてきな・・・。』

たま 『・・・。』










『たまちゃんの田舎暮らし日記』


9月6日
今日は、瑠璃お姉ちゃんはオルガンのおけいこだった。
帰りは一人で帰ったけど、とちゅうで雨が降ってきた。
ケンタくんが傘をかしてくれた。
ケンタくんはちょっと意地悪なのかと思ってたけど、
ホントはやさしいのかもしれないって思った。
イノシシこわい・・・。





もう夏休みシーズンは終わってしまったので、
たまちゃんの夏休み日記も終了。
でも、両親の仕事の都合で、
これからも田舎のばあちゃんちで暮らす事になったので、
たまちゃんの田舎暮らし日記のはじまりです。


今日のお話は、
『となりのトトロ』のカンタ君が、
メイちゃんとさつきちゃんに、
(二人にだったか、どっちか一人にだったかは忘れました。)
口調はちょっとらんぼうだけど、
傘を貸してくれるた話を元に作ってみました。


(出演者:PARADOLL ヒカリちゃん扮する たまちゃん&ケンタくん

タカラ 2代目リカちゃん ファッションペアリカちゃん 瑠璃ちゃん)










コメント
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