グランマの扉

女4代にぎやかな日々

北寄貝 あれこれ (編集しました)

2024-02-09 | レシピ
シンクに無造作に転がっているこの貝。
「北寄貝」と言います。

富山県以北、茨城県以北の沿岸からシベリアにかけての冷たい海域に分布しているそうで、北海道では馴染みの貝なのですが、本州の遠足仲間達は仙台住まいの友以外、余り知らないみたいですね。



実は先日娘が「貝類は基本苦手だけれど、祖母の作った北寄貝のかき揚げだけは忘れられない美味しさだった」と。


?????

え~~~っつ


何度も何度もかき揚げ作って、天つゆまで添えて差し入れしていたの、私なんだけれど~~~



昔々、娘が小さい時に母の作ったかき揚げは食べた事があるかもしれないけれど、夫でさえ一回くらいしか母のかき揚げは記憶にないと言うのに。
娘が物心ついた頃には、夫の友人が北寄貝を送ってくれる度に私がかき揚げ揚げていたのに~^




何という記憶の改ざん・・・・


という事で頭に来たのでスーパーでどっさり買って来ました、北寄貝。  
北寄貝は冬から春にかけて身が厚くなり甘みが増します。
つまり今が旬なので、スーパーでも普通に見かけるようになるのです。




どれくらい大きいかと言うと







これを、ちょっと空いている隙間に貝の解体用のスプーンを差し込んで貝柱をはがすのですが、
上手くいかないと







がっちり閉じてしまって、もう意地でも開けるもんか  という状態になります。
ここからは北寄貝との勝負。
ジリジリとナイフを縁に沿って動かし、貝柱の辺りでエイっと。
すると貝の中に入っていた水が溢れ出ます。
こうなると私の勝利。
グイグイ押し進めると、やがて貝の隙間が1センチくらい空き、そこを押し開けると










見よ、勝利の戦果を  






(先の丸いスプーンが貝を開く為のもの。 もともとは帆立を開ける為のものだったような記憶があるのですが、我が家ではこれでアワビも北寄貝も帆立も処理します)






が、実はここからが面倒。



丁寧にヌルヌルしたものや、ヒモに着いている黒いものや、給水管や内臓を取り除かなくてなりません。




苦労の成果。








真ん中にこれみよがしに置いてあるペティナイフは、以前カッパ横丁で買ったもの。
こういうものを使うと<出来る人>風になるよね 





昨日は、これを荒く切った玉ねぎと合わせてかき揚げを作り、ちびと君の好物のさつまいもの天ぷらと合わせて早速娘宅へ。






娘、恐縮しておりました。
是非、母の味として記憶に残しておいてくれたまえ。





序に夫が好きなので作ったバター焼きも載せおきますね。
レモンをキュッと絞って頂きました。
火が入るとこんなに可愛い色になります。








ところで、そもそも北寄貝。

私の母が肉嫌いで、カレーも肉ではなく北寄貝。
肉じゃがも肉の代わりも北寄貝でした。

なので、私にとっては本当に母の味なんですよね。


その中でも、あんかけ焼きそばが本当に絶品で。

麺をカラリと揚げて、新聞紙に包んで余分な油を取り、上から軽く押して少し砕き、その上にカレー風味の北寄貝入りの餡。
北寄貝のピンクが綺麗でね。
妹も父も大好きでした。


ところがレシピを教えてと頼んだら、母、全然覚えていないと・・・・
「そんなもの、作ったっけ?」という反応。


北寄貝と細く切ったナルトは覚えているんだけれど、後は何が入っていたんだったっけ。
なんとか再現したいなぁ、幻の母の味。。。。。。



そんなことを思って思い出したことが一つ。

麺を揚げた香ばしい油。
それを混ぜたネズミ捕りの団子が、効き目があったと若き母が得意げに言っていたっけ・・・

2歳下の妹は、そんなおぞましい記憶はないそうですが、結構ネズミと母の逸話があったわ、昔って。


父の留守中に、母が箒でネズミを押えて、隣のおじさんを呼びに行った事もあったなぁ。



昔のお母さんは頼もしかったよね。
私ならネズミなんかちょろちょろ出てきたら、子供達を守るどころか絶叫して大パニックになるだけだわ。




・・・北寄貝からネズミの話になってしまった。 




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