たまゆらの
この恋にさえ
わがこころ
秋知草の
こぼれんばかり
秋知草(あきしりぐさ)は萩の花のこと。
花言葉「想う」
玉響・・・瑠璃や翡翠、真珠など美しい宝玉が触れ合ってかすかな音を立てる様子。
。。。。
今日は彼岸入り、あさっては敬老の日です。
風姿花伝第二章 物学条々の『老人』では齢を重ねてなお美しく咲く花について書かれています。
日本画家の中原信子さんが老いたからこそ醸し出される「色気」について
悲しみも喜びも、裏切りにも信頼にも生身で立ち向かった深くて多彩な経験を経て、邪心なく相手と自分を遊ばせる余裕。
自然の力が音もなくもたらした小さな変化を、ほほえましく愛でるゆとり。
誰にも左右される必要のない自分の時間や価値観を、ころがして想像する楽しさに、思わずほころぶ笑顔こそが「花」(色気)だと解説していました。
「風姿花伝」が「風姿伝」ではなく、そこに「花」と入っているのは、言葉だけでなく心から心へ「花」こそ伝えたいという思いが込められているから・・・・
という中原さんの「風姿花伝」の解釈は心に染みます。
お寺で今にも咲き零れそうな萩の花を見たとき本当に美しいなと思いました。
子供の頃はあまり関心のない花の1つだったのに。
宇宙からみたらたまゆらのような人生、たまゆらのような恋なのに。
溢れる想いは萩の花のように数えるなんて無理。