短歌エッセイ〜桃色の夢の底〜

気づいてしまう幸せな日々、恋する私と花たちのささやきをつづります

朝顔

2020-08-31 10:58:28 | 日記
からみあう
あなた求めて
朝顔の
想いの先に
それぞれの秋

つるはもう巻きつくところを失って、ゆらゆらと宙を泳いでいる。

花言葉は「儚い恋」「固い絆」

矛盾してるようだけど、わかるような……
やっぱりわからないような(笑)

。。。。

朝のように
花のように
水のように

作家の開高健は女性にサインを求められるとこの言葉を添えていたそうです。

今朝はこの言葉の書写で始めました。

毎朝、心に言葉の花を贈るつもりで好きな言葉やフレーズを書いているけれど

朝の数分が、なんだか私には写経並みのご利益です。

今年は夏休みも短くもう始まってしまったようですね。

この歌は二学期が始まってほっとソファーに座った時、子供が観察日記で持ち帰った朝顔の蔓が巻きつく先を見失ってゆらゆら空に向かっている姿を詠みました。

朝顔の観察日記という事は小学1年生。
月日が過ぎるのってなんて早いんでしょう。
年をとるわけですね(^ ^)

説明しないと私の歌は色っぽいんだけど(笑)
私にだけわかる短歌日記です💖

今日も

朝のような
花のような
水のような

そんな私で過ごせたら幸せです。

秋の足音も少し感じられる朝でした。


沙羅双樹

2020-08-28 10:11:54 | 日記
沙羅サラと
君の後ろで
崩れてく
砂の城積む
僕の永遠

朝咲いて夕方にはポトリと落ちる沙羅双樹の透けるような美しい白が愛し続ける勇気をくれる・・・・

全てのものは形を留められないから、人生は儚い夢だから、君を愛するこの一瞬が僕の永遠・・・・

もし君が振り返らないとしても

*日本では沙羅双樹は夏椿のこと。その昔、あるお坊さんが勘違いして広めてしまったそうです。

祇園精舎の鐘の声 
諸行無常の響きあり 
沙羅双樹の花の色 
盛者必衰の理をあらわす 
おごれる人も久しからず 
ただ春の世の夢のごとし 
たけき者も遂には滅びぬ 
偏に風の前の塵に同じ      
~平家物語~

私、平家と縁(ゆかり)が深いといわれたことがあります。

本当かな・・・・

今週は思いがけなく舞台に招待頂き、思いがけなく九頭竜神社に行くことがあり、8月に入り続いていた「カゴメ歌」「六芒星」「龍」のシンクロが極まった感じです。
舞台が「カゴメ歌」で始まった時はちょっと鳥肌でした(笑)
龍も、なにも九頭竜じゃなくても(笑)

※2016年8月28日のFBより備忘録として

遠花火

2020-08-23 12:11:35 | 日記
遠花火
現(うつつ)を夢と
みるような
色保(いろも)ちかねて
が落ちてく


あなたへの想いは花火より悲しい・・・・

今が落ちてくのってなんて早いんでしょう!

~窓をあけて雨を見ていると、なんにも要らないから、こうして穏やかな気持ちでいたいと思う~

29歳で亡くなった八木重吉の詩です。

窓を開けて花火を見ていると・・・・

こんな気持ちを味わうのは、静かに遠花火。

ほおずき

2020-08-17 07:34:02 | 日記
ほおずきは
恋の亡骸
振り向けば
ひとつふたつと
明かりが灯(とも)る

ほおづきはこの時期、霊が戻ってくる時の目印として迎え火と一緒に飾られます。

鬼燈・鬼灯とも言われるほおづき、そっと近づいてみると、ひとつ、ふたつと走馬灯のように過ぎ去った恋が浮かび上がってくる・・・・
ほおづきの中にあるのは恋の亡骸・・・・
そんな気持ちになる夏の夜です。

シャネルがこんなこと言ってます。
「見つけるのは失うため」

生きてる限り探しつづけて、失いつづける

それが生きているってことですね。

失うことを恐れず、探し続けていけたらと思います。

朝、書写の練習「ありがとう」「愛しています」の後、好きな言葉を書いてます。

心の琴線に触れた言葉は呪文のようであり一日を幸せに彩る言霊のようでもあり。

簡単なことですけど、カンタンなことが意外と深いと思ってます。

ご先祖様にあらためて感謝

今日はこのフレーズを

夢に花
花に風
君には愛を

そして明日を包みこむように

〜MLSIA「つつみこむように」〜

酔生夢死

2020-08-17 07:27:53 | 日記
芳醇な
果実と死鳥
酔生夢死
快楽主義の
汝の隣人

この時期になると思う、生きたくても生きられなかった人たちの魂・・・・
平和ボケの私たち、忘れてはいけないこと、伝えなくてはいけないこと、何があっても繰り返してはいけないこと。

※酔生夢死(すいせいむし)・・・・酒に酔い、夢の中にいるような気持ちでうかうかと一生を送ること。一生何もせずに無為に過ごすこと。

。。。。

1971年ジョン・レノンのイマジンから約半世紀

1991年マイケル・ジャクソンのヒール・ザ・ワールドから約30年

「祈り」は届かないのかもしれないですね

でも、「感謝」は私達の生き方を少し変えるかもしれません。

この時期、生き抜いたご先祖様にたくさんの感謝が届けられて何かが少し変わっているのかも。

もし、これを二度とふたたび見ることができないとしたら?
〜レイチェル・カーソン(生物学者)〜